第1章ライフステージにおける発達の特徴⃝3 乳児期 113 乳児期 備考各月齢の獲得能力の推移を確認各月齢で誘発される状況を確認姿勢保持や姿勢変換の能力と関連粗大運動との関連「感覚・認知」と「社会性」は密接に関連「身体・運動」「感覚・認知」「社会性」が基盤身体・運動(手の運動)・玩具にリーチ動作 【4か月】・玩具の把持(橈側握り) 【6か月】身体・運動(粗大運動)・座位保持【6か月】図1 母親と玩具で遊んでいる場面(例:7か月の乳児)表1 乳児期で獲得する発達機能発達機能姿勢保持姿勢変換粗大運動身体・運動移動手の運動(微細運動)把持感覚刺激による環境の理解から,自己身体の操作による環境の理解へ他者とのかかわりで,生理的表出から,意図的表出(養育者とそれ以外の他者の区別),表出手段(指さしや有意味語)の拡大へ養育者による全介助から,部分介助・セルフケアの始まりへ感覚運動遊びから,人とのやりとりや物の操作の遊びへ感覚・認知社会性ADL遊び感覚・認知・玩具の動きの追視 【2か月~】・ 奥行きの弁別【6か月】・玩具操作の結果の理解 【4か月~】社会性・養育者とのやりとりの成立 【4か月~】「ADL」「遊び」のできる範囲が広がる背景には,「身体・運動(粗大運動)」「身体・運動(手の運動)」「感覚・認知」「社会性」の発達が基盤にある.できるために必要な発達機能を1つでも獲得していないと,たとえば7か月で図のような「遊び」を行うことができない【0~12か月】「背臥位・腹臥位」から,「座位」,「膝立ち」,「立位」へ「寝返り」や「つかまり立ち」から「立ち上がり」へ「ずり這い」や「四つ這い」から「伝い歩き」,「歩行」へリーチ動作反射から,随意運動へ反射から,随意運動(三指つまみや指腹つまみなど)へ
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