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診断と治療社 | 雑誌詳細:診断と治療

診断と治療

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わが国の内科総合誌のパイオニアで,数ある総合誌のなかでも抜群の安定性と評価を誇る.

新進気鋭の編集委員を迎え,最新情報を盛り込み読みごたえ満点.

連載「視診で見抜く!皮膚疾患の診かた」「注目の新薬」など.

増刊号も毎回シャープな切り口と実際的な内容が大好評.

2色刷のビジュアルな誌面.

2024年 Vol.112 No.11 2024-11-06

外来で見逃さない危険な疾患,相談すべき症例

定価:2,970円(本体価格2,700円+税)

冊 

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掲載論文

ねらい  三宅康史

送る側の視点:危険な訴え・徴候に気づく
 開業医の立場から  東岡宏明
 大学病院総合診療科の立場から  立澤直子,佐川俊世
 精神科病院の救急医の立場から  梅原祥嗣

受ける側の視点:診断につながるヒント
 脳血管障害(脳卒中)  森脇 寛
 脳卒中以外の神経内科疾患  星山栄成
 循環器疾患(心・大血管系)  山本裕子
 胸部疾患  早川 桂
 急性腹症  北村真樹,角山泰一朗
 感染症  田口茂正
 内分泌代謝疾患  小島雄一
 小児救急  宮城隆志
 皮膚疾患  松井恒太郎
 四肢外傷  松井健太郎
 精神科救急  日野耕介
 薬剤による影響  吉川雅之,青木 悟,玉造竜郎

方法論 緊急性と重症度を見定める
 Advanced Medical Life Support(AMLS)  武田 聡
 JTAS:症候リストと補足因子  奥寺 敬,伊井みず穂,坂田久美子
 内科救急診療指針2022とJMECCプログラム  阿部浩一郎

座談会
 尿酸と循環器病・腎臓病のかかわり~CVD残余リスクとしての視点から~
 提供:株式会社富士薬品

特別掲載
 チアマゾール5 mg 隔日投与と2.5 mg 錠連日投与によるBasedow病治療―質量分析を用いた血中濃度の評価―  堀口和彦,高橋健太郎
 Basedow病増悪因子の検討 ストレスと増悪―質量分析による評価―  浅野麻衣

連載
ジェネラリストのための咽頭のみかた
 言葉が上手に話せません!  藤原崇志
注目の新薬
 ビロイ®(ゾルベツキシマブ)  牛山心平,中山厳馬,設樂紘平
弁護士が答えます! 法律相談クリニック
 教えて! ペイシェントハラスメント(医療現場における暴力・ハラスメント対策)~迷惑行為発生時の対応~  松村武志

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ねらい

 長く医者をやっていると,外来で見逃した危険な疾患,専門医にすぐに相談すべきであった症例がいくつも思い浮かんでくる.その数を増やさないよう本特集では,外来に歩いてやってきた患者の見落とすと重大な病態に進む危険なサインや,すぐに専門医に相談すべき訴えを取り上げて,“気づき,つなぐ”を考えていく.一方,日常診療のなかで,こちらの見立ては違っていたけれども相談先の先生に何とかしてもらい事なきを得た経験や,診断名がわからないままに可能性の高い疾患をカバーしつつ治療を続けている間に,なぜか病状が改善してきた経験もする.それをそのままにしないで,結局,病名は何だったのか,その最初のきっかけとなる症状や所見の特徴はどこにあったのか,なぜ診断にたどり着かなかったのか……結果オーライだった症例についても,奏効した治療はどれだったのか,どうやれば見分けられたのか,をうやむやのままにしないで納得するための“コツとヒント”を考えてみる.
 よくある症状だけれど,いつもと何か違うサインから読み解く“隠れた”レッドフラッグサイン,あとから問題となる疾患の“最初の”サイン,そこから導くことのできる見分けかたと出てくる鑑別診断,その後の安全な対処と専門医へのコンサルトのタイミングにつき,あれもこれも検査ができない(結果が間に合わない)状況で,自身の若いころの同じ轍を踏ませないように,症例を交えて経験豊富な(冷や汗をかいた経験もきっと豊富な)先生方に,患者を送る側の視点と,患者を受ける側の視点に分けて解説をしていただいた.双方の機微にふれて考えることは,オオカミ少年(オオカミ医師)にならずにmisdiagnosisを減らすこととなる.本特集の最後に,現在標準的に行われている病院前(救急車がよばれた現場で救急隊員が使う),救急外来(や電話相談で看護師が使う)での危険な病態を見つけるトリアージの方法,common diseaseの救急患者をみる機会が最も多い内科医が使う救急診療の指針(最新版)についても紹介してもらった.
 本特集における気づくヒントとつなぐコツは,臨床現場では氷山の一角かもしれないが,本特集を読んだあとは,上級医,同僚,看護師や救急隊員・救急救命士,そして患者自身,家族からのちょっとしたひと言が,みえない部分を気づかせてくれるかもしれないので,注意して聞き耳を立てておくことをおすすめする.

帝京大学医学部救急医学講座/同附属病院高度救命救急センター
三宅康史

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が可能です.詳細はメディカルオンラインへ            

2024年 Vol.112
No.12 特集/これでわかる高齢者COPD診療最新号
No.11 特集/外来で見逃さない危険な疾患,相談すべき症例
No.10 特集/総合的な診療能力を高める 診断推論戦略Up To Date
No.9 特集/ここが知りたいアルコール性肝疾患
No.8 特集/健康長寿社会に向けた疾患予防と治療戦略
No.7 特集/スキルアップ心不全治療-診断からフォローまで
No.6 特集/大きく変貌したリハビリテーション医療
No.5 特集/日常診療で診るCKD 乗り遅れないための最新情報
No.4 特集/Choosing Wisely 内科医の賢明な選択とは
No.増刊号 特集/よくわかる!精神疾患対応 これ1冊
No.3 特集/感染症を鑑別したあとは? 非感染性腸炎を見極める!
No.2 特集/ココが変わった 肥満症診療の最前線
No.1 特集/フレッシャーズからベテランまで いま知りたい心房細動治療
2023年 Vol.111
No.12 特集/NASH/NAFLDアップデート:患者数急増時代の実践ガイド
No.11 特集/頭痛診療の新たなステージ
No.10 特集/心筋炎・心膜炎,感染性心内膜炎を診る,治す
No.9 特集/動脈硬化性疾患・脂質異常症Update
No.8 特集/原因不明で経過する発熱,不明熱患者のみかた
No.7 特集/食道癌・胃癌・大腸癌,最近の診療を知る
No.6 特集/知っておきたい関節痛のみかた・考えかた
No.5 特集/甲状腺疾患アップデート:明日から役立つ最新知見
No.4 特集/虚血性心疾患:日常診療から専門医による治療まで
No.増刊号 特集/ポストコロナ時代の感染症診療
No.3 特集/日常診療における内分泌疾患
No.2 特集/外来通院患者に行う検査
No.1 特集/知っておきたい肝胆道疾患診療の最近の話題
2022年 Vol.110
No.12 特集/日常診療でみる二次性心筋症・全身疾患関連の心障害
No.11 特集/今おさえておきたい呼吸器診療
No.10 特集/心血管病の治療薬・予防薬の進歩
No.9 特集/歯周病が及ぼす全身疾患への影響
No.8 特集/患者指導,医師のこの一言が患者を変える
No.7 特集/消化管疾患と感染の最前線
No.6 特集/下部尿路機能障害(排尿障害)へのアプローチ
No.5 特集/認知症を取り巻く現状:バイオマーカー,根本治療薬ってなに?
No.4 特集/知っておきたい血栓予防療法のエッセンス
No.増刊号 特集/明日の診療に役立つ 消化器内視鏡これ1冊
No.3 特集/かかりつけ医からみた糖尿病診療
No.2 特集/続・診断困難な痛みに向き合うケーススタディ
No.1 特集/慢性便秘症診療の最前線
2021年 Vol.109
No.12 特集/一般内科医に役立つ抗リウマチ薬の最新知識
No.11 特集/新型コロナウイルス感染症 理解と対策の現状
No.10 特集/血管炎の診断と治療:エッセンスと今後の展望
No.9 特集/オンライン診療・医療AI最前線
No.8 特集/健康食品・サプリメントを知る
No.7 特集/増えている大人の消化管アレルギー
No.6 特集/大きく進歩した造血器腫瘍の診断と治療
No.5 特集/脳卒中:内科医が知っておくべき最新診療
No.4 特集/一般内科医が知っておきたい最新の心筋症診療
No.増刊号 特集/診断と治療の手技−診察室これ1冊−
No.3 特集/輸液療法の基礎と実践
No.2 特集/最新の花粉症診療
No.1 特集/内科外来で見る急性腹症診療:見落とさないコツ