2584帯状疱疹診療Q&A
9/14

(Imafuku S, et al: J Eur Acad Dermatol Venereol 2014; 28: 1716-1722より改変)差のと団集般一率存残痛疼0026図1 帯状疱疹急性期および帯状疱疹後神経痛(PHN)の患者における生活の質(QOL)図2 ファムシクロビル錠投与患者における帯状疱疹後神経痛(PHN)の残存率(FAMILIAR study)人(98.3%)がフォローアップを完了した.ZAPを有する患者の割合は,90日目で12.4%,6か月目で7.1%,1年目で4.0%であった(図2).3か月目以降,ZAPを呈した残りの患者もほとんどがNRS 3以下となった.層別解析では,65歳以上の患者と,初診時に中等度から重度の皮膚症状または重度の痛みを有する患者において,ZAPの有意な持続が認められた(図3).層別解析では,意外にも発疹発症後0〜2日でファムシクロビルを開始した患者は,発疹発症後3〜5日または6日以上経過後に治療を開始した患者よりも90日目のZAP有病率が高かった(p=0.0164,log-rank test).これは,0〜2日に治療を開始した患者(45.4%)は,3〜5日(40.5%)または6日以上(37.0%)で治療を開始した患者と比較して,中程度から重度の症状を有する割合が高かったためと考えられる(p=0.0987,Cochran-Armit-age test).また,PHNのリスクファクターをMEDLINEとEmbaseの19件の前向き研究を用いてメタ解析で評価した研究では,前駆痛(prodro-mal pain)[リスク比 2.29(95%信頼区間 1.42〜3.69)],重症急性痛[2.23(1.71〜2.92)],重症0.00−0.25−0.50−0.75−1.00−1.25−1.50身体機能社会での役割痛み一般的健康活動性:帯状疱疹急性期:合併症(+)の帯状疱疹:PHN疼痛消失までの日数の50%点:21日90日後の疼痛残存率:12.4%306090120150180210240270300330360ファムシクロビル錠投与開始からの日数社会的機能気分精神的健康健常フランス人の平均値有意なQOL低下疼痛残存率31.6%19.0%12.4%7.1%4.0%(%)10050疼痛に関する解析対象症例(■=695)日数30日60日90日180日360日360日後の疼痛残存率:4.0%

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る