abEacbd第Ⅱ章臨床検査図4 総動脈幹(Van Praagh A)に図5 混合型総肺静脈還流異常を合より絶飲食とし,末梢静脈ラインを確保して維持輸液を行う.撮影30分~1時間前にトリクロホスナトリウムシロップ0.5~0.8 mL/kgを内服させる.鎮静が不十分な場合はチオペンタール1~3 mg/kgを静注する.安全確保のため心電図と経皮的酸素飽和度をモニターする.救急カートとバッグマスクを検査室内に準備して,小児鎮静経験が豊富な複数の医師が検査に立ち会う5,6).児の固定には,陰圧により自由な形態での固定が可能な放射線治療用吸引式固定具(medtec社製 Vac‒LokTMシステム)が有用である.伴うMAPCA(日齢11)併した右側相同心(日齢0)MAPCA#2MAPCA#2LMT-RPALMT-RPAcommunicationcommunication(MAPCA)(MAPCA)MAPCA#1MAPCA#1dAodAoMAPCA#2MAPCA#2LMT-RPALMT-RPAcommunicationcommunication(MAPCA)(MAPCA)MAPCA#1MAPCA#1dAodAo171射設定など多くの要素が含まれる.これらはCT装置や患児の体格に大きく影響されるが,一般的なMDCTでは,ビーム幅もしくはスライス幅0.5~1.2 mm,ヘリカルピッチ1~1.5が使用されている1~3,5).❸鎮静 現代のCT装置では自発呼吸のアーチファクトは代償可能だが,撮影中に体動があれば良好な画質をえることはできない.小児領域において安全な鎮静はCT検査時の重要な要素であり,各施設で様々な工夫がされている. 以下の鎮静方法の一例を記載する.撮影4時間前a:側面像,b:正面像.MAPCAのボリュームレンダリング画像.MAPCA:主要大動脈肺動脈側副血行路,dAo:下行大動脈.(辻井信之,他:日小児循環器会誌2014;30:448—455)a,b:ボリュームレンダリング画像.c:ステント留置後のボリュームレンダリング画像.d:ステント留置後のMIP画像.
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