2639「もしも」に備える災害時こども支援ハンドブック
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❷ 普段からの準備を最も大切,平時の備え …… ②患者・家族の備え図2に普段からの準備リストを示します.図2 ASD児の普段からの準備リスト注意欠如多動症(ADHD)児2❶ ADHDを理解するポイント予定表 写真や絵などはGoogleドライブなどのクラウドサービスを利用して保管しておくと便利です自分の色を決めて境界線を明確にする カラーテープなどで普段から境界線がわかるように.ガムテープより色のついたテープ(青・赤など)がわかりやすいですワンタッチテントに慣れる 避難所ではすぐに仕切りがつくれるわけではありませんので,周りの視線から逃れる工夫にも使えます.普段からときどき遊びのなかで使用して慣れておくよう伝えましょう小さい黒板 予定を伝えるときに便利です.ホワイトボードやマグネットペンのボードは便利ですが,いざというときにペンのインクが切れる,マグネットペンをなくすと使えなくなってしまいます.チョークなら避難所に用意されている可能性もあります安心できるお気に入りのもの ぬいぐるみやゲーム,本など持ち運びできるものに普段から親しんでいると,場所が変わっても安心できます避難していることを伝えるカード 避難訓練などで同じカードを使い,なくさないように首からかけるなどの練習をしておくとよいでしょう.※首に「ひなん」のカードをかけられたら行動できるように光が苦手な人はサングラス音が苦手な人はイヤーマフ ヘッドホンのような防音保護具,耳栓でもよいですADHDの子どもには次のような特徴があります.これらの特徴を理解し,環境や伝え方を工夫することで注意や衝動性から生じる問題を減らすことができます.30Chapter 1

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