2640医療的ケア児保育・教育ハンドブック
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関係機関との連携体制整備2A 受け入れ準備をしよう医療的ケア児が保育施設において安心で安全な生活を送るためには,まずは,「医療的ケア児の支援体制」を作ることが大切です.預かる保育施設環境の整備(場所),受け入れ体制や必要な書類,記録物関係(もの),看護師(人)です.実際に医療的ケア児を受け入れている保育施設への視察を行い,保育施設での受け入れ状況におけるケアと管理対応,施設と行政との連携,関係機関との連携など職員へ現状を確認することで,事業開始前における実際の保育計画のイメージにつながります.そして,安心安全な保育施設の基本体制(受け入れ範囲),基本保育の検討(設備などのハード面や,子どもへの対応などのソフト面)ができあがっていきます.行政と一緒に医療的ケア児を保育施設で受け入れるためのガイドライン,また各マニュアルをしっかりと作成していきましょう.「さいたま市保育所等における医療的ケア児の受け入れ等に関するガイドライン」(図1)は,さいたま市役所よりいちご南保育園が委託を受けて作成しました.書類やマニュアル等の資料提供も行いました.そのなかのp.5~より医療機関との連携,p.6~保育所等での医療的ケア実施体制および対応が記載されていますので,ご参考ください.38各自治体の医療的ケア児の受け入れ等に関するガイドラインを確認しましょう.子どもが安心安全に保育を受けられるよう,ケアと管理については,医師からの医療的 ケア指示書を必ずもらいましょう. 保育施設内で医療的ケア事業を行う際は,必ず医療的ケア児への理解と対応について職員の理解を得てから行いましょう.Chapter 2▲環境を整備しようここ おさえる!就学前(保育所・幼稚園・こども園)

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