テタニー(図4),痙攣,徐脈,QT延長などを認めた場合に疑われる.慢性の経過では症状が出にくい.血中Mg濃度4.8 mg/dL以下の高マグネシウム血症は通常,無症状である.多くは,腎機能低下例におけるMg含有の下剤内服が原因である. 高カルシウム血症は,血中Ca濃度12 mg/dL未満では症状が軽微なことがあり,偶発的に見つかるケースが増えている. 補正Ca濃度12 mg/dL以上になると,食欲不振,多尿,思考力低下が出現する(図2).このような非特異的症状の原因となる病態は他にも多くあるが,少しでも疑ったら血中アルブミン濃度とともに血中Ca濃度を確認してみることが大切である. 補正Ca濃度14 mg/dL以上になると意識障害,急性腎障害などをきたし,高カルシウム血症クリーゼといわれる病態となり,緊急で治療介入が必要となる(図3). 低マグネシウム血症は,PTHの分泌と作用の低下による低カルシウム血症,尿中へのK漏出による低カリウム血症の原因となる.低カルシウム血症または低カリウム血症をみた場合には低マグネシウム血症の可能性を想起する. 1 高カルシウム血症 1 高カルシウム血症 1 高カルシウム血症 高カルシウム血症 2 低カルシウム血症 2 低カルシウム血症 2 低カルシウム血症 低カルシウム血症 3 高マグネシウム血症 3 高マグネシウム血症 3 高マグネシウム血症 高マグネシウム血症 4 低マグネシウム血症 4 低マグネシウム血症 4 低マグネシウム血症 低マグネシウム血症図2 高カルシウム血症における徴候うつ状態倦怠感口渇多飲食欲不振尿路結石筋力低下体重減少,食欲低下,多尿(夜間尿),意識障害,急性腎障害などを呈する.悪心・嘔吐皮膚瘙痒感腎障害多尿病的骨折194 03 どんな時に疑う? 03 どんな時に疑う? 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 どんな時に疑う? 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 03 どんな時に疑う? どんな時に疑う? どんな時に疑う? どんな時に疑う? どんな時に疑う? どんな時に疑う? どんな時に疑う? どんな時に疑う? どんな時に疑う? どんな時に疑う? どんな時に疑う? 04 疑った時にオーダーする検査は?結果をどう解釈する? 04 疑った時にオーダーする検査は?結果をどう解釈する? 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 疑った時にオーダーする検査は?結果をどう解釈する? 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 04 疑った時にオーダーする検査は?結果をどう解釈する? 疑った時にオーダーする検査は?結果をどう解釈する? 疑った時にオーダーする検査は?結果をどう解釈する? 疑った時にオーダーする検査は?結果をどう解釈する? 疑った時にオーダーする検査は?結果をどう解釈する? 疑った時にオーダーする検査は?結果をどう解釈する? 疑った時にオーダーする検査は?結果をどう解釈する? 疑った時にオーダーする検査は?結果をどう解釈する? 疑った時にオーダーする検査は?結果をどう解釈する? 疑った時にオーダーする検査は?結果をどう解釈する? 疑った時にオーダーする検査は?結果をどう解釈する? 前述のような契機から,CaやMgの異常を疑ってスクリーニングを行うが,Caの異常については偶発的に同定されることも多い.本項では,Caの異常が判明して以降の
元のページ ../index.html#10