2687こどもの偏食相談スキルアップ
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●04 飲まない,食べないときは?離乳食になっても食べることに興味を示さない場合関連質問7No.18, 22, 37, 42, 47◦発達段階に合った椅子を使用する(歩き始めるまではハイまたはローチェア).◦保護者が一緒に食事をする(食べさせるのではなく保護者が良い見本を示すのが鍵).◦子どもが興味を示したらその食べ物を手づかみでいいので,本人が主体となり,主体で自分から食べるよう支援する.◦飽きたら次の食べ物をだす.◦飽きて嫌がる前に椅子から下ろす.解説・背景飲まない,食べない子どもの中には以下のようなタイプの子どももいます.小児摂食障害の中で乳児型食思不振症は哺乳の時期から始まることが多いです.「食べる品数は結構ある(通常20以上)が食べる量が少なく,その日によって食べる・食べないがまったく予測できない.子どもはほっそりしていて,一人っ子のことが多く,両親ともとても心配して子どもに干渉している」,哺乳歴を聞くと「母乳でもミルクでも,チビチビ飲みで,眠いときに意識して飲ませていた(覚醒レベルの調節不全)」というのが典型例です.このタイプの子どもは,起きている限り動き回り,遊びが大好きで交感神経優位です.座って食べるという副交感神経優位にする状況を退屈と感じ,遊び食べがなかなか治りません.

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