① 何かと理由をつけて報告をしない休職者がいますから,事由を証明する診断書を提出させます.療養期間の期限が近づき,報告書を免除させるほどの健康状態から,急にコンディション良好という内容の報告書を提出した場合には,担当医師に健康状態において疑義照会を行います.③ 復職の見通しを報告させることで,早めに職場に受け入れの環境整備1)療養初期 メンタル疾病では,療養に専念する心理状態になるまでには療養開始から4週間程度かかることがある.2)療養集中期 就労はいまだ困難であっても,日常生活には支障がなくなる時期であるが,多くの休職者は,フィジカル面での活動性が低下したままで,生活リズムが乱れる傾向がある.提出された「療養状況報告書」のフィジカルコンディションや起床・就寝時刻から療養の在り方に問題があると判断した場合には,担当医師に“その生活習慣やリズムで問題はないのか”といった内容の疑義照会することも必要となる.3)回復期 月次に提出された「療養状況報告書」の内容の変化から,日常生活・日常活動ともに健康時同様に復していることが読み取れた時点で,復職②コンディションの変化から,回復の度合いが確認できます.また,急激な回復を示す場合には躁状態に転じている可能性や療養期間の期限が近づき復職できる健康状態であると偽って報告している可能性が想定できるため,その状態変化について担当医師に確認を取ります.■■■■■■■■■■■■ 多くのメンタル障害の療養者の健康状態は療養開始から復職まで以下のように変化することを知っておくことで,職場復帰を申し出てきたタイミングが回復している状態にあたるのかという見当をつけることができます.を促すことができます.228付 録
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