Bドプラエコーの指標:左室機能まとめ2 心エコーの指標これだけは理解しようPart ドプラエコーによる左室機能評価について最低限知っておくべきポイントをまとめてみました.・・ ドプラエコーで心拍出量を求めることができる・・ 左室流出路時間速度積分(LVOT-TVI):正常値は16 cm以上だが,計測が不正確なことも多く,それ以下でも必ずしも低心拍出量とはいえない・・左室流入血流E/A比:拡張能低下により二相性の変化を示す ・ 正常:E/A≧1.0 ・ 弛緩障害型(impaired relaxation):E/A 1.0~2.0 ・ 偽正常型 (pseudonormalization):E/A≧1.0 ・拘束型(restrictive pattern):E/A≧2.0 (ただし,E/A比は年齢とともに低下)・・e’波速度(組織ドプラ) ・正常値:中隔側≧8 cm/s,側壁側≧10 cm/s・・E/e’:左室拡張末期圧の指標 ・E/e’(平均値)<8:左室拡張末期圧上昇なし ・E/e’(平均値)>14:左室拡張末期圧上昇 ※中隔側のみでは≧15,側壁側のみでは≧13 ・E/e’(平均値)8~14:グレーゾーン・・左室拡張障害の基準 ・E/e’(平均値)>14 ・e’波速度:中隔側<7 cm/s,側壁側<10 cm/s ・三尖弁閉鎖不全最大血流速度(TR-PV)>2.8 cm/sPart 2心エコーの指標これだけは理解しよう89左室流出路血流と心拍出量左室拡張能の評価
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