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雑誌「小児科診療」2025年 Vol.88 No.2 小児医療の中でこそみよう こどもの心の診療
掲載論文
序 文 /黒木春郎
Ⅰ.総 論
こどもの心の問題は一般小児医療・総合小児医療でこそ重要 /黒木春郎
小児総合診療の中での「こどもの心」 /呉 宗憲
小児医療の運営の中での位置づけ /佐藤好範
小児看護からみたこどもの心 /小川光江・他
こどもの心の診療に漢方を導入する意義 /山口英明
Ⅱ.神経発達症
プライマリ・ケアの現場における神経発達症支援について /久保田恵巳
神経発達症-専門性をもった小児科の視点から- /星野恭子
神経発達症-児童精神科の視点から- ~CHIBA TAIYO Projectから小児科先生へのメッセージ~ /佐々木 剛
Ⅲ.愛着障害
愛着障害-一般小児科の視点から- /本田真美
アタッチメントの不調に対してできること:育ちの土台の視点から /山口有紗
愛着障害-児童精神科の視点から- /柳生一自
Ⅳ.うつ状態・希死念慮
うつ状態・希死念慮-一般小児科の視点から- /内海裕美
うつ状態・希死念慮-専門性をもった小児科の視点から- /縄手 満
こどもの抑うつ状態を診る,「死にたい気持ち」に向き合う-児童精神科の視点から- /山登敬之
Ⅴ.思春期の問題
小児心身医療からみる思春期の問題と対応 /岡田あゆみ
原 著
オンライン医療相談から自治体に連携した82症例の検討~要保護・要支援児童,特定妊婦の把握と連携の実際~ /白井沙良子・他
Ⅰ.総 論
こどもの心の問題は一般小児医療・総合小児医療でこそ重要 /黒木春郎
小児総合診療の中での「こどもの心」 /呉 宗憲
小児医療の運営の中での位置づけ /佐藤好範
小児看護からみたこどもの心 /小川光江・他
こどもの心の診療に漢方を導入する意義 /山口英明
Ⅱ.神経発達症
プライマリ・ケアの現場における神経発達症支援について /久保田恵巳
神経発達症-専門性をもった小児科の視点から- /星野恭子
神経発達症-児童精神科の視点から- ~CHIBA TAIYO Projectから小児科先生へのメッセージ~ /佐々木 剛
Ⅲ.愛着障害
愛着障害-一般小児科の視点から- /本田真美
アタッチメントの不調に対してできること:育ちの土台の視点から /山口有紗
愛着障害-児童精神科の視点から- /柳生一自
Ⅳ.うつ状態・希死念慮
うつ状態・希死念慮-一般小児科の視点から- /内海裕美
うつ状態・希死念慮-専門性をもった小児科の視点から- /縄手 満
こどもの抑うつ状態を診る,「死にたい気持ち」に向き合う-児童精神科の視点から- /山登敬之
Ⅴ.思春期の問題
小児心身医療からみる思春期の問題と対応 /岡田あゆみ
原 著
オンライン医療相談から自治体に連携した82症例の検討~要保護・要支援児童,特定妊婦の把握と連携の実際~ /白井沙良子・他
ねらい
黒木春郎
こどもとおとなのクリニック パウルーム
ここに「小児医療の中でこそみよう こどもの心の診療」の特集をお届けすることができました.企画へのご助言,ご執筆いただきました皆様に感謝申し上げます.
近年,小児科領域の心の問題は広がりを見せています.「こどもの心の診療」は,もはや専門施設のみで対応する課題ではなく,一般小児科,小児プライマリ・ケアのなかでこそ対応する課題となっています.その背景には,社会全体の変化とともに疾病構造の変遷があります.メンタルヘルスが医療の中の大きな課題となっています.成人領域でも同様のことが起こっています.疾病構造は常に変遷しているものであり,今,それが顕著になっている時期といえるでしょう.こうした疾病構造の変化に対して,小児医療を担う私たちは常に先行して対応する必要があります.そのためになすべきことが,本特集で多くの皆様から語られています.
今回は小児プライマリ・ケア,小児精神神経領域,児童精神,東洋医学の視点から神経発達症,愛着障害,そしてうつ状態・希死念慮について論考をいただきました.これらを読了するだけで多くの示唆が得られます.意見が異なる場合も有益な討議の始まりとなると思います.また,小児医療・小児医学にとって,新しい領域を取り入れることが大きな発展の嚆矢となるでしょう.
千葉県こども病院感染症科 星野 直先生には本企画のお声がけをいただきました.国立成育医療研究センター総合診療部 窪田 満先生には企画の最初からご相談に乗っていただき,多くのご教示をいただきました.千葉大学医学部附属病院こどものこころ診療部長代理・准教授 佐々木 剛先生,千葉大学大学院医学研究院小児病態学 濱田洋通先生,星野 直先生,窪田 満先生には筆者の総論をお読みいただき,ご教示いただきました.本誌編集委員の先生方とは企画段階での有意義な討議を行うことができました.皆様に,この場を借りて感謝申し上げます.
こどもとおとなのクリニック パウルーム
ここに「小児医療の中でこそみよう こどもの心の診療」の特集をお届けすることができました.企画へのご助言,ご執筆いただきました皆様に感謝申し上げます.
近年,小児科領域の心の問題は広がりを見せています.「こどもの心の診療」は,もはや専門施設のみで対応する課題ではなく,一般小児科,小児プライマリ・ケアのなかでこそ対応する課題となっています.その背景には,社会全体の変化とともに疾病構造の変遷があります.メンタルヘルスが医療の中の大きな課題となっています.成人領域でも同様のことが起こっています.疾病構造は常に変遷しているものであり,今,それが顕著になっている時期といえるでしょう.こうした疾病構造の変化に対して,小児医療を担う私たちは常に先行して対応する必要があります.そのためになすべきことが,本特集で多くの皆様から語られています.
今回は小児プライマリ・ケア,小児精神神経領域,児童精神,東洋医学の視点から神経発達症,愛着障害,そしてうつ状態・希死念慮について論考をいただきました.これらを読了するだけで多くの示唆が得られます.意見が異なる場合も有益な討議の始まりとなると思います.また,小児医療・小児医学にとって,新しい領域を取り入れることが大きな発展の嚆矢となるでしょう.
千葉県こども病院感染症科 星野 直先生には本企画のお声がけをいただきました.国立成育医療研究センター総合診療部 窪田 満先生には企画の最初からご相談に乗っていただき,多くのご教示をいただきました.千葉大学医学部附属病院こどものこころ診療部長代理・准教授 佐々木 剛先生,千葉大学大学院医学研究院小児病態学 濱田洋通先生,星野 直先生,窪田 満先生には筆者の総論をお読みいただき,ご教示いただきました.本誌編集委員の先生方とは企画段階での有意義な討議を行うことができました.皆様に,この場を借りて感謝申し上げます.