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雑誌「診断と治療」2025年 Vol.113 No.1 胸痛−見逃さない,間違えない 診断と専門医紹介のタイミング
掲載論文
ねらい 阿古潤哉
総 論
胸痛をきたす疾患 陳 文瀚,園田信成,野出孝一
胸痛患者をみたら:緊急性のある患者を見逃さない
胸痛の診察フロー 緊急を要する胸痛の病歴―これは救急車を考慮 品川弥人
緊急を要する心電図所見 小菅雅美
緊急を要する胸痛:救急車で転送が必要な場合
急性冠症候群—STEMI— 杉崎陽一郎,大竹寛雅
急性冠症候群—NSTEMI,UAP— 正木亮多,新家俊郎
大動脈解離 坂倉建一
肺血栓塞栓症(PE) 清水一寛
心筋炎 髙橋昌寛,永井利幸
たこつぼ症候群 明石嘉浩
緊張性気胸 小川史洋
専門医への紹介も考慮する
労作性狭心症の最新の知見と専門医紹介のタイミング 吉川将史,山口淳一
冠攣縮性狭心症 石井正将,辻田賢一
胸痛を伴う不整脈 里見和浩
肺炎・胸膜炎 寺本信嗣
胃食道逆流症(GERD),食道運動障害,胆石症 岡本 真
胸壁由来の疾患 市毛博之,石田岳史,橋本正良
心臓神経症 岸 拓弥
トピックス
INOCAの疾患概念 箸方健宏
ウェアラブルデバイスと医療DX 菊地泰基
POCUSが胸痛診療の質を上げる 山田博胤,松本力三
臨床例
救急外来に共通を主訴に受診し,自然気胸と診断した中年男性の1例 谷江智輝,小澤康太,神田弘太郎,藤川博俊
原著
がん関連静脈血栓塞栓症に対する直接経口抗凝固薬の使用状況と患者適正モニタリングの検討 石川雄大,髙木昭佳,加藤 敦
連載
ジェネラリストのための咽頭のみかた
のどにできものができた! 田中茉奈美
注目の新薬
エヴキーザ®(エビナクマブ) 多田隼人
弁護士が答えます! 法律相談クリニック
オンライン診療の法的問題とは? 笹山桂一
総 論
胸痛をきたす疾患 陳 文瀚,園田信成,野出孝一
胸痛患者をみたら:緊急性のある患者を見逃さない
胸痛の診察フロー 緊急を要する胸痛の病歴―これは救急車を考慮 品川弥人
緊急を要する心電図所見 小菅雅美
緊急を要する胸痛:救急車で転送が必要な場合
急性冠症候群—STEMI— 杉崎陽一郎,大竹寛雅
急性冠症候群—NSTEMI,UAP— 正木亮多,新家俊郎
大動脈解離 坂倉建一
肺血栓塞栓症(PE) 清水一寛
心筋炎 髙橋昌寛,永井利幸
たこつぼ症候群 明石嘉浩
緊張性気胸 小川史洋
専門医への紹介も考慮する
労作性狭心症の最新の知見と専門医紹介のタイミング 吉川将史,山口淳一
冠攣縮性狭心症 石井正将,辻田賢一
胸痛を伴う不整脈 里見和浩
肺炎・胸膜炎 寺本信嗣
胃食道逆流症(GERD),食道運動障害,胆石症 岡本 真
胸壁由来の疾患 市毛博之,石田岳史,橋本正良
心臓神経症 岸 拓弥
トピックス
INOCAの疾患概念 箸方健宏
ウェアラブルデバイスと医療DX 菊地泰基
POCUSが胸痛診療の質を上げる 山田博胤,松本力三
臨床例
救急外来に共通を主訴に受診し,自然気胸と診断した中年男性の1例 谷江智輝,小澤康太,神田弘太郎,藤川博俊
原著
がん関連静脈血栓塞栓症に対する直接経口抗凝固薬の使用状況と患者適正モニタリングの検討 石川雄大,髙木昭佳,加藤 敦
連載
ジェネラリストのための咽頭のみかた
のどにできものができた! 田中茉奈美
注目の新薬
エヴキーザ®(エビナクマブ) 多田隼人
弁護士が答えます! 法律相談クリニック
オンライン診療の法的問題とは? 笹山桂一
ねらい
胸痛は非常によくみられる症状でありながら多くの疾患と関連している症状である.緊急性の高いものが鑑別疾患に含まれるために,時には即時の対応が求められるし,時に全く重症でない患者を救急扱いしてしまうことも数多くある.胸痛患者の診察には患者の病歴聴取が特に重要で,その後の診断治療の速度感を大きく左右する重要なステップとなる.
本特集では,主に一般内科医がクリニックで遭遇する胸痛という設定で,どのような症状の患者に緊急性があり,救急車での転送を考慮すべきなのか,また緊急ではないが専門医での診察を要するのかなどを,実際現場で診察しているエキスパートの先生に執筆をお願いした.胸痛をきたす疾患は,もちろん心疾患や大動脈疾患など緊急性の高いものもあれば,時に肺や消化器の症状であることもあるため,逆に一般医家の先生の腕の見せどころといった部分もあるかもしれない.しかし,いったん紹介するとなるとある程度のいい形での診断をしたうえで紹介できたほうが,もちろん紹介するほうもされるほうもよい診療が提供できるであろう.実臨床においては,どのような患者を救急車に乗せるかを悩む場面もあるかもしれない.このため,本特集では専門医への紹介の緊急度もわかるような形での特集になるようにまとまりをつけることとした.前半には救急車を呼ぶ必要のある疾患をまとめて特集し,その次にある程度時間的余裕をもって紹介すべき疾患をまとめている.実例も入れてあり,実際の診療に近い形での読み物になるよう心がけたつもりである.本特集が,読者にとって胸痛患者への診療の一助となり,さらなる自信を深めるきっかけになれば幸いです.
北里大学医学部循環器内科学
阿古潤哉
本特集では,主に一般内科医がクリニックで遭遇する胸痛という設定で,どのような症状の患者に緊急性があり,救急車での転送を考慮すべきなのか,また緊急ではないが専門医での診察を要するのかなどを,実際現場で診察しているエキスパートの先生に執筆をお願いした.胸痛をきたす疾患は,もちろん心疾患や大動脈疾患など緊急性の高いものもあれば,時に肺や消化器の症状であることもあるため,逆に一般医家の先生の腕の見せどころといった部分もあるかもしれない.しかし,いったん紹介するとなるとある程度のいい形での診断をしたうえで紹介できたほうが,もちろん紹介するほうもされるほうもよい診療が提供できるであろう.実臨床においては,どのような患者を救急車に乗せるかを悩む場面もあるかもしれない.このため,本特集では専門医への紹介の緊急度もわかるような形での特集になるようにまとまりをつけることとした.前半には救急車を呼ぶ必要のある疾患をまとめて特集し,その次にある程度時間的余裕をもって紹介すべき疾患をまとめている.実例も入れてあり,実際の診療に近い形での読み物になるよう心がけたつもりである.本特集が,読者にとって胸痛患者への診療の一助となり,さらなる自信を深めるきっかけになれば幸いです.
北里大学医学部循環器内科学
阿古潤哉