初めて生理学を学ぶ医療系学生のための新しい教科書.右ページには記憶しやすい箇条書きの記載,左ページには理解に役立つ図表を配し,見開き2ページにて構成する.また,板書の内容を自分で書き込めるノート,試験対策にも使えるセルフアセスメント問題,暗記用赤シートも収録した,教科書+参考書+試験対策本+ノートのオールインワン生理学テキスト.
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目次
序 文
著者プロフィール
第1章 栄養と代謝
1.栄養素
2.炭水化物(糖質)
3.タンパク質
4.脂 質
5.ビタミンとミネラル
セルフアセスメント
第2章 消化と吸収
1.消化器系の構造
2.口腔と唾液の役割
3.胃と胃液の役割
4.十二指腸と膵液の役割
5.肝臓と胆汁の役割
6.小腸・大腸と腸液の役割
7.炭水化物の吸収
8.タンパク質の吸収
9.脂質の吸収
10.ビタミン・ミネラル・水の吸収
セルフアセスメント
第3章 体液・血液
1.体液と血液
2.浸透圧
3.酸塩基平衡
4.赤血球
5.白血球
6.リンパ球と免疫
7.止血
8.血液型
セルフアセスメント
第4章 循環器
1.心臓と循環
2.心筋と電気的興奮
3.心電図
4.血 圧
5.動脈と静脈
6.毛細血管とリンパ管
セルフアセスメント
第5章 腎・泌尿器
1.腎臓の構造と機能
2.糸球体
3.尿細管
4.水・電解質・酸塩基平衡の調節
5.クリアランス
6.腎とホルモン
7.尿 路
セルフアセスメント
第6章 内分泌
1.ホルモンの種類と内分泌器官
2.視床下部と下垂体1
3.視床下部と下垂体2
4.甲状腺
5.副甲状腺
6.膵臓
7.副腎
8.生殖器
セルフアセスメント
第7章 体温調節
1.体温の恒常性と日内リズム
2.熱の産生と放散
3.体温調節と発汗
4.体温の異常
セルフアセスメント
第8章 呼吸器
1.気道・肺・肺胞の構造と機能
2.呼吸運動と呼吸中枢による調節
3.換気と肺気量
4.ガス交換
5.ガスの運搬
セルフアセスメント
第9章 骨・筋肉
1.骨の構造と機能
2.骨形成と骨吸収
3.関節・靱帯・関節軟骨
4.筋肉の構造と機能
5.筋肉の収縮とエネルギー代謝
6.筋肉の神経調節
セルフアセスメント
第10章 脳・神経
1.ニューロンの構造と機能
2.神経伝達物質と受容体
3.脳の構造と機能
4.大脳の機能局在
5.末梢神経1(体性神経系)
6.末梢神経2(自律神経系)
7.反 射
セルフアセスメント
第11章 記憶と睡眠
1.記憶と海馬
2.睡眠と脳波
3.睡眠の神経メカニズム
4.睡眠物質とサーカディアンリズム
セルフアセスメント
第12章 感覚器
1.感 覚
2.眼球の構造
3.視 覚
4.耳の構造
5.聴 覚
6.平衡感覚
7.味覚と嗅覚
セルフアセスメント
第13章 生 殖
1.女性の生殖機能
2.女性ホルモンの働き
3.妊娠・分娩・授乳
4.男性の生殖機能
セルフアセスメント
第14章 細胞と遺伝
1.細胞の構造と機能
2.タンパク質合成
3.細胞分裂と染色体
4.遺伝形式
セルフアセスメント
参考文献
索 引
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序文
生理学は人体の機能を明らかにする学問である.生理学は解剖学とならんで,医師のみならず看護師,管理栄養士,薬剤師,臨床検査技師,診療放射線技師,臨床工学技士,理学療法士,作業療法士などの医療系学生が学ぶべき必須の授業科目である.いままでの生理学の教科書は詳しすぎて医療系学生には理解しにくいため,内容が正確で分かりやすい教科書を目指して本書を企画し出版することとした.
本書は初めて生理学を学ぶ医療系学生を対象にしている.本文は右ページに箇条書きにして分かりやすいようにまとめてある.とくにポイントとなる重要な文章はチェックボックスを太枠にして特別に区別してある.キーワードは赤色文字にして強調してあるので記憶の確認に役立ててほしい.左ページには,本文の理解を助けるために本文の内容に関連したイラストや表を載せて解説してある.また読者が自ら調べたことや授業で聞いたことを書き留めるノート欄が設けてある.さらに内容の理解度をチェックするためのセルフアセスメント問題を各章の最後に付け加えたので,学習成果の確認に使ってほしい.
生理学の範囲は膨大であるが,要点を簡潔にまとめた本書が,医療系学生の学習の手助けになれば幸いである.最後に,本書の出版に尽力していただいた編集部の川口晃太朗氏に感謝を申し上げる.
2014年10月
修文大学 健康栄養学部 管理栄養学科 教授
丹羽利充