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研修ノート

整形外科研修ノート 改訂第2版診断と治療社 | 書籍詳細:整形外科研修ノート 改訂第2版

自治医科大学学長

永井 良三 (ながい りょうぞう) シリーズ総監修

横浜市立大学教授

齋藤 知行 (さいとう ともゆき) 編集

名古屋市立大学教授

大塚 隆信 (おおつか たかのぶ) 編集

京都府立医科大学教授

久保 俊一(くぼ としかず) 編集

改訂第2版 A5判 口絵カラー+2色 812頁 2016年04月27日発行

ISBN9784787822093

定価:9,680円(本体価格8,800円+税)
  

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整形外科医を志す研修医,若手医師を対象に,研修で学ぶべき診療・検査・手術手技,主要な疾患・外傷,医師としての心構えや患者・スタッフとのコミュニケーション,社会的知識と制度,カルテの書き方まで,臨床現場で役立つエッセンスを詳説.前版で好評だったカラー口絵「主なサージカルアプローチ図」に新たなイラストを追加し,既存イラストもブラッシュアップ.日本整形外科学会の専門研修カリキュラムに基づいた待望の改訂版.

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目次

【口絵カラー】
*全身解剖図
 筋肉/骨格
*おもなサージカルアプローチ
 脊椎/肘・前腕/股関節・大腿/膝・下腿/手関節・手/足関節・足
  ………………………………………横浜市立大学整形外科

第1章 整形外科研修でのアドバイス
Aこれから整形外科医を目指す君たちへ
1. 整形外科医を志す諸君へ 齋藤知行
B整形外科研修の概要
1. 新専門医制度の概要 寺井秀富/中村博亮
2. 後期研修医のライフスタイル 寺井秀富/中村博亮
3. きたるべき専門医試験の概要 星野雅俊/中村博亮
C勉強のしかた
1. 研修医の到達目標 星野雅俊/中村博亮
2. 教科書,参考書の選び方 鈴木亨暢/中村博亮
3. 文献検索のしかた 豊田宏光/中村博亮
4. 医学論文の読み方 豊田宏光/中村博亮
5. 医学論文の書き方 鈴木亨暢/中村博亮
6. 学会に行こう 豊田宏光/中村博亮
7. 発表の聞き方,しかた 橋爪 洋/吉田宗人
8. 臨床研究と倫理 星野雅俊/中村博亮
9. 大学院および医学博士について 橋爪 洋/吉田宗人
10. 留学のすすめ 橋爪 洋/吉田宗人
11. 家庭との両立―子どもを育てながら働くための工夫
橋爪 洋/吉田宗人
D現場でのコミュニケーション
1. インフォームド・コンセント 小笠博義
2. 地域連携 小笠博義
3. チーム医療 小笠博義
4. MRとの関係 小笠博義

第2章 研修で学ぶべき診療・検査手技
A診療の進め方
1. 問診・診察の進め方 齋藤知行
2. 救急外来の心構え 倉田佳明
B検査の基礎知識
1. 神経学的検査 棈松昌彦/井尻幸成
2. 単純X線撮影・ストレス撮影・荷重位撮影
前原博樹/金谷文則
3. 造影 前原博樹/金谷文則
4. 超音波断層撮影 前原博樹/金谷文則
5. CT 前原博樹/金谷文則
6. MRI 前原博樹/金谷文則
7. 核医学診断 前原博樹/金谷文則
8. 血液・尿/関節液・髄液 橋爪 洋/吉田宗人
9. 電気生理学的検査 棈松昌彦/井尻幸成
10. 病理検査と病理診断の基礎 稲垣 宏
11. 細菌検査と微生物学の基礎 山際浩史
C診療手技
1. 穿刺手技 河村一郎/井尻幸成
2. 神経ブロックの手技と実際 河村一郎/井尻幸成
3. 牽引 鈴木浩之
4. 固定 木村慎二
Dリハビリテーション
1. 歩行訓練・免荷 和田郁雄/堀場充哉
2. 筋力訓練 和田郁雄/堀場充哉
3. 可動域訓練 和田郁雄/堀場充哉
4. 作業療法 和田郁雄/堀場充哉
5. 物理療法 和田郁雄/堀場充哉
6. 装具療法 和田郁雄/堀場充哉
7. リハビリテーション処方 和田郁雄/堀場充哉

第3章 研修で学ぶべき手術治療
A麻酔
1. 局所麻酔の基礎と実際 渡部達範
2. 伝達麻酔の基礎と実際 渡部達範
3. 腰椎麻酔の基礎と実際 髙松美砂子
4. 硬膜外麻酔の基礎と実際 髙松美砂子
5. 全身麻酔の基礎 大西 毅
B周術期管理
1. 術前準備 南出晃人
2. 術後管理 橋爪 洋/吉田宗人
3. 術後創処置 中川幸洋
4. 疼痛対策 徳重厚典
5. 抗菌薬の使用 徳重厚典
6. 術後合併症と対策 徳重厚典
7. 輸血・自己血輸血 徳重厚典
8. 合併症のある患者の管理 徳重厚典
9. ショックへの対応 上田泰久
10. DICの処置 田邉 康
C手術の基礎
1. 手術器具の基本 小田 良
2. 縫合・止血の基礎と実際 小橋裕明
3. 皮膚移植の基礎 藤原浩芳
4. 骨接合の基礎と固定材料の種類 山際浩史
5. 骨移植・人工骨の基礎と採骨の実際 山際浩史
6. 関節鏡検査と鏡視下手術の基礎 熊谷 研
7. 人工関節の基礎
1)総論 井手淳二
2)人工股関節置換術 井手淳二
3)人工膝関節置換術 中村英一
8. 創外固定・骨延長の基礎 山際浩史
9. 組織生検 大塚隆信/下崎真吾
10. マイクロサージャリーの基礎と基本的手技 金城政樹/金谷文則

第4章 主要な疾患・外傷
A運動器疾患
1. 関節疾患
1)変形性関節症 草山喜洋
2)痛風 草山喜洋
3)関節リウマチと類縁疾患 瀬戸口啓夫/善明美千久
2. 四肢循環障害と阻血壊死性疾患
1)四肢に循環障害をきたす疾患 橋爪 洋/吉田宗人
2)骨壊死性疾患 仲宗根 哲/金谷文則
3. 感染症
1)骨髄炎・化膿性関節炎 薬師寺俊剛
2)人工関節置換術後感染 中村英一
3)化膿性脊椎炎 橋爪 洋/吉田宗人
4)軟部組織感染症 薬師寺俊剛
5)特殊な感染症 薬師寺俊剛
4. 骨軟部腫瘍
1)良性骨腫瘍・骨腫瘍類似疾患 大塚隆信/下崎真吾
2)悪性骨腫瘍 大塚隆信/下崎真吾
3)良性軟部腫瘍・軟部腫瘍類似疾患
大塚隆信/下崎真吾
4)悪性軟部腫瘍 大塚隆信/下崎真吾
5. 脊椎疾患
1)脊柱側弯症 山元拓哉
2)脊椎・脊髄腫瘍 山元拓哉
3)頚椎疾患 寒竹 司
4)胸椎・腰椎疾患 南出晃人
6. 肩・上腕
1)反復性肩関節脱臼 廣瀬聰明
2)腱板断裂 廣瀬聰明
7. 肘・前腕
1)変形性肘関節症 和田卓郎
8. 手関節・手
1)腱鞘炎と腱炎 小田 良
2)手の関節リウマチ 小田 良
3)母指手根中手関節症 小田 良
4)手の骨壊死 小田 良
5)上肢の末梢神経障害 小橋裕明
9. 股関節・大腿
1)変形性股関節症 久保俊一/堀井基行
2)大腿骨頭壊死症 久保俊一/上島圭一郎
3)Perthes病 稲葉 裕
4)大腿骨頭すべり症 稲葉 裕
5)発育性股関節形成不全 稲葉 裕
10. 膝関節
1)変形性膝関節症 水田博志
2)離断性骨軟骨炎 水田博志
3)膝蓋大腿関節障害 水田博志
4)膝関節靱帯損傷 赤松 泰
5)半月(板)損傷 赤松 泰
6)膝伸展機構障害 赤松 泰
11. 足関節・足
1)アキレス腱断裂 生駒和也
2)変形性足関節症 生駒和也
3)扁平足 生駒和也
4)後足部有痛性疾患 生駒和也
5)前足部・足趾の有痛性疾患 生駒和也
12. 小児
1)筋性斜頚 神谷武志/金谷文則
2)先天性内反足 神谷武志/金谷文則
3)Blount病 神谷武志/金谷文則
13. 先天異常症候群
1)脊椎・肩甲部の先天異常 六角高祥/金谷文則
2)手・足の先天異常 金城政樹/金谷文則
3)先天異常症候群 金城政樹/金谷文則
14. 骨系統疾患 神谷武志/金谷文則
15. 代謝性骨疾患
1)骨粗鬆症 木村慎二
16. 神経・筋疾患 横内雅博
17. スポーツ障害
1)肩のスポーツ障害 廣瀬聰明
2)野球肘(離断性骨軟骨炎) 和田卓郎
3)テニス肘(上腕骨外側上顆炎) 和田卓郎
4)疲労骨折 渡邉耕太
5)シンスプリント,前脛骨区画症候群
渡邉耕太
B救急医療
1. 救急医療に関する法律 斉藤丈太
2. 外傷蘇生・救命処置 佐藤和生
3. 多発外傷における重要臓器損傷とその症状
田邉 康
4. 多発外傷の評価と検査・治療の優先度判定
倉田佳明
5. 軟部組織損傷の診断と治療 藤原浩芳
6. 脊椎脊髄の外傷
1)脊椎損傷 田口敏彦
2)脊髄損傷 田口敏彦
7. 切断 金城政樹/金谷文則
8. 骨折・脱臼
1)骨折総論 辻 英樹
2)肩・上腕の骨折・脱臼 辻 英樹
3)肘・前腕の骨折・脱臼 松井裕帝
4)橈骨遠位 金城政樹/金谷文則
5)手根骨の骨折・脱臼 金城政樹/金谷文則
6)中手骨・指骨の骨折・脱臼 金城政樹/金谷文則
7)骨盤の骨折・脱臼 伊藤雅之
8)股関節の骨折・脱臼 伊藤雅之
9)大腿骨近位部・骨幹部骨折 伊藤雅之
10)膝関節周辺の骨折・脱臼 鈴木浩之
11)下腿骨の骨折 鈴木浩之
12)足関節の骨折・脱臼 鈴木浩之
13)足部の骨折・脱臼 鈴木浩之
9. スポーツ外傷総論 渡邉耕太
10. 外傷の合併症
1)区画症候群 渡邊 要/普久原朝海
2)複合性局所疼痛症候群 伊藤雅之
3)遷延治癒・偽関節 普久原朝海
4)肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症 普久原朝海
5)異所性骨化 普久原朝海

第5章 整形外科医が知っておくべき知識と制度
A整形外科医に必要な医学的知識
1. 最小侵襲手術 射場浩介
2. 組織延長 射場浩介
3. 骨癒合促進 射場浩介
4. スポーツ医学 渡邉耕太
5. 運動器リハビリテーション 三上靖夫
6. ロコモティブシンドローム 山下敏彦
7. 慢性痛の考え方 山下敏彦
8. 移植医療 熊谷 研
9. 再生医療 熊谷 研
10. 遺伝子医療 熊谷 研
11. コンピューター支援・ロボット医療 小林直実
12. 運動器のバイオメカニクスとは何か 小林直実
B整形外科医に必要な社会的知識と制度
1. 法律全般 廣瀬 隼
2. インフォームド・コンセント 廣瀬 隼
3. 医療事故 廣瀬 隼
4. 医療保険制度,公費負担制度 山田 宏
5. 医薬品副作用被害救済制度 山田 宏
6. 障害者認定 山田 宏
7. 感染症届出基準 山田 宏
C文書の書き方
1. カルテ 目 昭仁
2. 診断書 目 昭仁
3. 死亡診断書 目 昭仁
4. 手術記録 目 昭仁
5. 紹介状 東 千夏/金谷文則
6. 処方箋 東 千夏/金谷文則
7. 入院診療計画書,説明書・同意書 東 千夏/金谷文則
8. 英文診断書,紹介状,返事 東 千夏/金谷文則
9. 身体障害者手帳 東 千夏/金谷文則

第6章 付録
A 身体計測と神経学的診断法
B 診断基準・病期分類等
C 治療判定基準・機能判定基準等
D 日常生活判定基準
E クリニカルパス 木村慎二
F おもな薬剤
1. 非ステロイド性抗炎症薬 瀬戸口啓夫/善明美千久
2. ステロイド(内服・注射) 瀬戸口啓夫/善明美千久
3. ヒアルロン酸 大田陽一/中村博亮
4. 抗菌薬 橋爪 洋/吉田宗人
5. 骨粗鬆症薬 木村慎二
6. 疾患修飾性抗リウマチ薬・生物学的製剤
瀬戸口啓夫/善明美千久
7. 運動器慢性痛に用いられる薬剤 山下敏彦
8. 麻酔薬 大西 毅
9. 術後や救急救命に用いられるその他の薬剤
井畑朝紀
10. 幼小児に必要な薬剤とその投与量 射場浩介
G おもな整形外科関連のガイドライン一覧
H 略語一覧

索 引

◆Column

重要な仕事 寺井秀富/中村博亮
大学院入学のタイミングとその後の進路 橋爪 洋/吉田宗人
ある女性医師(44歳,既婚,二児の母)の体験談 橋爪 洋/吉田宗人
チーム医療を知らない医師がつくる廃用症候群! 小笠博義
信頼できるMR 小笠博義
POSを使おう 齋藤知行
JATECTMとJPTECTM,JNTECTM 倉田佳明
災害時のトリアージ 倉田佳明
preventable disability 倉田佳明
造影剤注入時の注意 前原博樹/金谷文則
培養は何ヶ所提出? 山際浩史
蜂窩織炎は時に厄介 山際浩史
感染に気をつけろ(その1) 鈴木浩之
感染に気をつけろ(その2) 鈴木浩之
スポーツ障害に対する装具 和田郁雄/堀場充哉
局所麻酔が効きづらい状況とは? 渡部達範
7%重炭酸ナトリウム(メイロンⓇ)の添加 渡部達範
局所麻酔の長所と短所 渡部達範
神経障害発生後の対応 渡部達範
上手な体位が成功の秘訣 髙松美砂子
超音波ガイド下の脊椎麻酔 髙松美砂子
思春期の患者に注意! 髙松美砂子
菌血症と敗血症 橋爪 洋/吉田宗人
創部のドレッシング材の選択 中川幸洋
創部の洗浄には水道水でもOK 中川幸洋
ドレーンチューブ先端での針刺し事故に注意 中川幸洋
ドレーンチューブの閉塞に注意 中川幸洋
添付文書を読もう 徳重厚典
抗菌薬皮内テスト 徳重厚典
術後合併症と医療紛争 徳重厚典
輸血拒否 徳重厚典
総合的な判断を 上田泰久
細分類されるDIC 田邉 康
DIC治療におけるコンサルテーション体制の重要性 田邉 康
技術向上のために 小田 良
腱鞘の処置 小橋裕明
遊離植皮の歴史 藤原浩芳
遊離植皮はなぜ成功しなかったか? 藤原浩芳
「抜釘」には要注意! 山際浩史
locking plateの背景・理論と使用上のコツ 山際浩史
落とした! あなたならどうする? 山際浩史
自分の骨折に創外固定を? 山際浩史
生検時の皮切 大塚隆信/下崎真吾
肺性肥厚性関節症 草山喜洋
痛風による関節症 草山喜洋
マクロファージ活性化症候群 瀬戸口啓夫/善明美千久
血清反応陰性脊椎関節症 瀬戸口啓夫/善明美千久
SAPHO症候群 瀬戸口啓夫/善明美千久
骨関節梅毒の症候 薬師寺俊剛
閉鎖式局所持続洗浄療法 中村英一
わが国における結核の動向 橋爪 洋/吉田宗人
Pott麻痺 橋爪 洋/吉田宗人
病的骨折の落とし穴 大塚隆信/下崎真吾
二次性ABC 大塚隆信/下崎真吾
病的骨折 大塚隆信/下崎真吾
二次変化 大塚隆信/下崎真吾
線維性骨異形成症はすべての骨に発生する 大塚隆信/下崎真吾
病的骨折に気をつけろ 大塚隆信/下崎真吾
二次性に気をつけろ 大塚隆信/下崎真吾
多発性骨髄腫 大塚隆信/下崎真吾
軟部肉腫 大塚隆信/下崎真吾
非構築性側弯と構築性側弯 山元拓哉
側弯と民間療法 山元拓哉
神経鞘腫と髄膜腫の画像診断 山元拓哉
腰椎椎間板ヘルニア患者への説明のポイント 南出晃人
腰部脊柱管狭窄症のポイント 南出晃人
腰椎分離症のポイント 南出晃人
非外傷性肩関節不安定症 廣瀬聰明
昭和の大横綱 廣瀬聰明
腱板の役割 廣瀬聰明
MP関節とMCP関節 小田 良
関節リウマチの画像診断 小田 良
手の変形性関節症 小田 良
手の骨壊死の全鑑別について 小田 良
急速破壊型股関節症 久保俊一/堀井基行
hip-spine syndrome 久保俊一/堀井基行
大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)と一次性股関節症
久保俊一/堀井基行
一過性大腿骨頭骨萎縮症と混同してはならない 久保俊一/上島圭一郎
ステロイド性大腿骨頭壊死症の予防の開発が試みられている
久保俊一/上島圭一郎
Catterall分類とHerring分類 稲葉 裕
保存療法 稲葉 裕
後方すべり角 稲葉 裕
FAI(femoro-acetabular impingement) 稲葉 裕
超音波検査によるスクリーニング 稲葉 裕
Perthes様変形 稲葉 裕
遺残性亜脱臼 稲葉 裕
特発性膝骨壊死 水田博志
ステロイド性関節症 水田博志
特発性膝関節出血 水田博志
ICRS Classification of OCD-Lesions 水田博志
O’Donoghueのthe unhappy triad 赤松 泰
Pellegrini-Stieda病 赤松 泰
後外側支持機構(posterolateral corner;PLC)損傷(後外側関節包損傷)
赤松 泰
膝内障 赤松 泰
関節造影 赤松 泰
アキレス腱周囲炎・アキレス腱症・アキレス腱滑液包炎
生駒和也
外脛骨障害 生駒和也
Sever病(踵骨骨端症) 生駒和也
第1 Köhler病 生駒和也
内反小趾 生駒和也
向き癖 神谷武志/金谷文則
小児整形の三大疾患 神谷武志/金谷文則
麻痺性足部変形 神谷武志/金谷文則
先天性下腿弯曲症と先天性下腿偽関節症(congenital pseodarthrosis of the leg)
神谷武志/金谷文則
上腕骨近位骨端離開 廣瀬聰明
少年野球における投球基準 和田卓郎
疲労骨折:がんばり屋のまじめな選手に注意 渡邉耕太
疲労骨折と脆弱性骨折 渡邉耕太
シンスプリントという用語1 渡邉耕太
シンスプリントという用語2 渡邉耕太
覚せい剤中毒患者の取り扱い 斉藤丈太
術中電気診断が不可欠 藤原浩芳
皮下断裂の原因は? 藤原浩芳
一目でわかる? 藤原浩芳
“no man’s land”の歴史 藤原浩芳
準備に準備を重ねても… 伊藤雅之
高齢化社会が進むと… 伊藤雅之
慢性区画症候群(chronic exertional compartment syndrome)
渡邊 要/普久原朝海
思いがけないアプローチで医学は進歩する 伊藤雅之
スポーツ基本法・スポーツ庁 渡邉耕太
アスレチックトレーナー 渡邉耕太
健康寿命 渡邉耕太
チーム内の意思統一 三上靖夫
ロコモーションチェック 山下敏彦
自家培養軟骨移植 熊谷 研
iPS細胞 熊谷 研
医学と工学の架け橋 小林直実
インフォームド・コンセント(IC)に必要な時間は? 廣瀬 隼
レポートをチェックしよう! 目 昭仁
電子カルテではコピー/ペーストを活用しよう! 目 昭仁
診断書作成は大変! 目 昭仁
脳死した者の死亡時刻 目 昭仁
デジタルカメラを活用しよう 目 昭仁
前医の誹謗中傷は禁止 東 千夏/金谷文則
「3×」と「×3」の違い 東 千夏/金谷文則

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序文

シリーズ総監修の序

 「研修ノート」は,かつての「研修医ノート」シリーズを全面的に刷新し,新シリーズとして刊行するものである.
 旧シリーズ「研修医ノート」は内科研修医のためのテキストとして1993年に出版された.その後,循環器,産婦人科,小児科,呼吸器,消化器,皮膚科など,診療科別に「研修医ノート」が相次いで刊行された.いずれも一般のマニュアルとは異なり,「基礎的な手技」だけではなく「医師としての心得」や「患者とのコミュニケーション」などの基本,あるいは「書類の書き方」,「保険制度」など,重要ながら平素は学ぶ機会の少ない事項を取り上げ,卒後間もない若手医師のための指導書として好評を博してきた.
 しかしながら,時代の変化により研修医に要求される内容は大きく変化した.地域医療の確保が社会問題化するなかで,研修教育の充実はますます重要となった.さらに医療への信頼回復や医療安全のためには,患者やスタッフとのコミュニケーションの改善も必須である.
 このような状況に鑑み,「研修医ノート」シリーズのあり方を再検討し,「研修ノート」の名のもとに,新シリーズとして刊行することとした.読者対象は後期研修医とし,専門分野の決定後に直面するさまざまな問題に対する考え方と対応を示すことにより,医師として歩んでいくうえでの“道標”となることを目的としている.
 本シリーズでは,全人的教育に必要な「医の基本」を記述すること,最新の知見を十分に反映し,若い読者向けに視覚的情報を増やしながらも分量はコンパクトとすることに留意した.編集・執筆に当たっては,後期研修医の実態に即して,必要かつ不可欠な内容を盛り込んでいただくようお願いした.“全国の若手医師の必読書”として,本シリーズが,長く読み継がれることを願っている.
 終わりにご執筆頂いた諸先生に心より感謝を申し上げます.

2016年3月吉日
自治医科大学学長
永井良三




編集の序

 この度,診断と治療社「研修ノート」のシリーズとして発刊した「整形外科研修ノート」を改訂することとなりました.基本的には,これまでのシリーズの基本理念である「医の基本」の記述を踏襲して研修の現場で直接指導を受けるような,実践的な書籍となるというコンセプトに変更はありません.実践書となるように,実際に研修医の指導を行っている先生方に編集および執筆をしていただき,整形外科診療や治療方針の決定におけるコツやテクニックを余すところなく盛り込むことはもちろんですが,最新の知見や研究倫理指針も含むようにお願いし,執筆していただきました.初期研修ばかりでなく後期研修の現場でも役に立つ内容であることを確信いたしております.
 絶えず携帯して利用していただけるように,可能な限り,コンパクトにしようと心がけましたが,運動器の神経,筋組織,骨,関節の各領域における疾患を小児から高齢者まですべてを網羅し,さらに視覚的に内容を理解できるように図やコラムを多用し,新たに手術のための基本的な進入法も追加したために,前版以上にページ数が増えました.座右に置き,知識の確認や調べたいことがあれば,本書を繙いてぜひ活用していただきたいと考えております.一読されれば執筆担当の先生方の一字一句に込められた情熱が伝わるものと信じております.
 日本専門医機構による新たな専門医制度による専門医試験は2017年の医学部卒業生から受験対象となります.整形外科の専門医のプログラムは特定機能病院や基幹病院を中心として複数の病院の協力の下に,指導医の下で4年の期間で整形外科学の基本領域を研鑽することとされています.国民に信頼される専門医になるには,知識と経験の集積が必要となり,多くの経験を通じて診療技術や手術技量を高めることが求められます.そのためには絶えず知的好奇心とリサーチマインドを持ち続け,疾患の病態を診る視座を早期に確立することが大切で,知識の整理が必要になり,医師としての出発点である研修医の時期をどのように過ごすかが大変重要となります.
 本書がそのために役立つことを期待しております.本書を繙いた研修医の方たちが整形外科に興味を抱き,一人でも多くの方が整形外科専門医を志していただければ幸いです.

2016年3月吉日
編集者を代表して
横浜市立大学医学部整形外科教授
齋藤知行