名著「補聴器フィッティングの考え方」改訂改題.改訂第4版にあたる本書では,見開き完結記載のもと,両耳装用・マスキング・耳型採型などの新章・新項目を加えた全16章103項目にて,補聴器のフィッティングと適用の考え方において必須の知識を完全網羅した.日本における補聴器のフィッティングと適用のレベル向上に貢献したいとの強い思いがつまった著者による集大成でもある.耳鼻咽喉科医師(補聴器相談医),認定補聴器技能者,言語聴覚士は必読.
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目次
はじめに
A 補聴器の種類と適応
A-1 補聴器の適応
A-2 語音明瞭度と補聴器の効果と適応
A-3 補聴器装用耳
A-4 両耳装用
A-5 器種選択の基本
A-6 耳あな型補聴器,カスタム補聴器
A-7 耳掛型補聴器
A-8 ポケット型補聴器
A-9 耳掛型補聴器の小型化と新しい形の補聴器
A-10 アナログ補聴器とデジタル補聴器
A-11 人工内耳
B 両耳装用の効果
B-1 両耳装用におけるフィッティングと適応の判断
B-2 両耳装用の効果
B-3 聴覚中枢路(上行路)と,聴覚中枢の構造
B-4 両耳装用の不適切な説明
C 聴力検査(聴力測定)におけるマスキング
C-1 マスキングの原理と必要な場合
C-2 難聴者を対象とした聴力検査のマスキング
C-3 気骨導差が大きい難聴者の聴力検査のマスキング
C-4 雑音下の語音明瞭度
C-5 難聴者を対象とした語音聴力検査のマスキング
D 補聴器調整の基本的事項
D-1 音響フィードバック(ハウリング)
D-2 イヤモールドと耳型採型
D-3 裸耳利得(オープンイヤ・ゲイン)と実耳挿入利得(インサーション・ゲイン)
D-4 音源の方向と補聴器の形の特徴
E 耳型採型の副損傷と予防
E-1 耳型採型の副損傷
E-2 外耳道,鼓膜の構造と機能
E-3 外耳出血および外耳炎を起こさない耳型採型
E-4 耳内異物および鼓膜穿孔を起こさない耳型採型
F デジタル補聴器の機能
F-1 ノンリニア増幅
F-2 ノンリニア増幅(圧縮増幅,振幅圧縮)による明瞭度改善
F-3 雑音抑制(ノイズ・リダクション)
F-4 指向性
F-5 マルチチャンネル信号処理
F-6 ハウリング・コントロール
F-7 デジタル補聴器によるうるささの低減
G 特性測定
G-1 補聴器特性測定装置
G-2 補聴器の日本工業規格(JIS C 5512)
G-3 最大出力音圧
G-4 音響利得周波数レスポンス
G-5 利得と利得調整器
G-6 ノンリニア補聴器の特性測定
G-7 補聴器特性測定の限界
H 補聴器使用時の聴力
H-1 音響利得周波数レスポンスからオージオグラムへの換算
H-2 周波数レスポンスからオージオグラムへの厳密な換算
H-3 補聴器の型による補正
H-4 最大出力音圧レベル周波数レスポンスからオージオグラムへの換算
I 補聴器の選択,調節と処方
I-1 補聴器処方における器種選択
I-2 補聴器処方における適切な利得
I-3 補聴器処方における適切な最大出力
I-4 周波数レスポンスの処方
I-5 語音明瞭度曲線からの補聴器処方
I-6 オープンフィッティングの補聴器の効果と適応
I-7 難聴の程度と補聴の目標
J 補聴器の調節
J-1 最大出力調整の種類
J-2 最大出力調整の原則
J-3 最大出力と語音明瞭度および音質
J-4 周波数レスポンス調整の種類
J-5 周波数レスポンス調整の原則
J-6 利得調整器の種類と指導
J-7 音質を表す言葉
J-8 音質と利得,最大出力
J-9 音質と周波数特性
J-10 補聴器使用者と家族へのガイダンス
K 補聴効果の評価
K-1 補聴器適合検査の指針(2010)
K-2 補聴器適合検査用CDによる補聴器適合の評価
K-3 補聴器販売店からの補聴器特性の報告
K-4 補聴器特性から判断する補聴器の適合状態の評価
K-5 問診による補聴器適合状態の評価
K-6 語音明瞭度検査による補聴器適合状態の評価
K-7 語音明瞭度検査と補聴器の選択
L 感音難聴と伝音難聴
L-1 感音難聴の疾患部位と障害
L-2 感音難聴の疾患
L-3 高音急墜型オージオグラム
L-4 低音障害型オージオグラム
L-5 伝音難聴の疾患
L-6 伝音難聴の障害と補聴器適合
M 音と騒音
M-1 音の種類
M-2 音の強さと大きさ
M-3 騒音と騒音計
M-4 騒音性難聴と騒音の許容基準
M-5 騒音のレベルと周波数分布
M-6 さまざまな騒音
N 会話音と語音
N-1 音声のレベル分布
N-2 会話音の大きさ
N-3 声の大きさ
N-4 明瞭度指数
N-5 日本語の母音
N-6 日本語の子音
N-7 日本語音韻の出現頻度
O 語音明瞭度
O-1 語音明瞭度検査の方法と再現性
O-2 感音難聴者の子音群の正答率
O-3 感音難聴者の異聴マトリックス
O-4 正常耳と感音難聴耳の異聴マトリックス
O-5 感音難聴のオージオグラムと異聴マトリックス
O-6 高音急墜型難聴者における語音情報
O-7 感音難聴者の明瞭度改善のための補聴器調整
P 補聴器の適正販売
P-1 認定補聴器技能者
P-2 認定補聴器専門店
P-3 テクノエイド協会の補聴器関連事業
P-4 補聴器相談医と補聴器キーパーソン
P-5 日本耳鼻咽喉科学会の補聴器関連事業
P-6 日本聴覚医学会の補聴器関連の活動
P-7 医療機器,福祉機器としての補聴器と高齢者の経済状態
参考文献
索引
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序文
日本の高齢者人口は,団塊の世代が前期高齢者となる時期を迎えて,大きく増加しています.そして,団塊の世代は補聴器が必要となる70歳代を迎えようとしており,補聴器の需要は増加しようとしています.
補聴器をとりまく環境は,この10年間に確実に難聴者にとって望ましい方向へ変化してきました.具体的には,補聴器適合のための技術レベルが高い認定補聴器技能者の数が大きく増加し,施設と設備と業務内容が優れた認定補聴器専門店が増加し,補聴器販売の多くを担当するようになりました.日本耳鼻咽喉科学会の補聴器相談医制度は,10年前に発足しましたが社会に定着しました.
病院,診療所における補聴器相談医による補聴器外来は全国に広がりを見せています.そこでは,日本耳鼻咽喉科学会の理事長が耳鼻咽喉科専門医に対して委嘱している補聴器相談医が診療を行い,認定補聴器技能者が補聴器のフィッティングを行っています.補聴器販売の前に補聴器の貸し出しを行い,試聴で効果を確認できた場合に限って難聴者が補聴器を購入する方法は,ほとんどすべての病院,診療所に普及しました.筆者が40年前に始めた方法ですが全国に広がりました.
補聴器販売店では公益財団法人テクノエイド協会が認定し,日本耳鼻咽喉科学会の補聴器相談医と連携することを条件としている,技術が高い認定補聴器技能者が補聴器の販売を行う主流の販売員になってきました.認定補聴器技能者の数は最近10年間で約1200名から約3200名に増加しました.年間に55万台の新しい補聴器が販売されている日本の現状では,すべての補聴器販売を認定補聴器技能者が行うためには約4500名の認定補聴器技能者が必要であると思われますが,数年以内にその数は実現される見込みになりました.
国家資格である言語聴覚士が担当する医療は,聴覚障害に加えて,言語障害,嚥下障害など広範囲ですが,教育課程に補聴器,人工内耳などの聴覚リハビリテーションが大きな割合で組み込まれています.聴覚を専門とする言語聴覚士は病院,診療所,難聴教育施設,補聴器販売店などに就職して能力を発揮しています.
本書は補聴器について重要な事項の全体にわたって記述した本です.内容は適応決定から,選択,処方,フィッティングのための聴力測定と耳型採型,調整の方法,その効果と評価に加えて,上述の適正販売のための制度まで含んでいます.補聴器相談医,認定補聴器技能者,言語聴覚士に役立つものを目指しました.
ふりかえりますと,最近の10年間に補聴器に関連して重要な転機となる事態が多くありました.平成22年に日本聴覚医学会が補聴器適合検査の指針(2010)を発表し,平成25年に日本補聴器技能者協会が補聴器販売店における補聴効果の確認法を発行し,平成27年にはJISの改定が行われ,平成28年には日本聴覚医学会が補聴器販売に関連する医療類似行為に関する見解を発表しました.本書はこれらのすべてに対応した内容になっています.日本社会における補聴器のフィッティングと適用のレベルを現状よりもさらに向上させることに役立つことを希望して,本書を上梓することにしました.
「補聴器のフィッティングと適用の考え方」という新しい書名の本として本書を発行することにしましたが,本書は平成11年に初版を発行した「補聴器フィッティングの考え方」の改訂第4版にあたります.平成22年に発行した第3版に加筆追加した今回の改訂では,新しく4つの章を加えて加筆した項目が20項目であり40頁を追加しました.さらに第3版の83項目のうち5項目10頁の内容を完全に異なるものに書き換えました.これに加えて16ある章のすべての扉にそれぞれの章がどのように構成され,各章のそれぞれの項目が補聴器のフィッティングと適用の全体の中でどのような位置を占めているかを説明する文を加えました.以上の66頁の加筆した内容については,より詳しく後に述べますが,まったく新しい内容を記述しています.
さらに重要な修正として,平成27年のJIS規格の改定にあわせて,特性測定について記したG章の7項目14頁について必要な部分に修正を加えました.また,今回の改訂を契機として本書の全体を見直し,時代の進歩と筆者の認識の変化にあわせて,部分的に必要な追加や修正を数多く加えています.
こうしてできあがった本書の全体を改めて見直してみますと,本書の内容は「フィッティング」の領域を大きく越えて「補聴器の適用」について全体的に述べたものとなっています.そこで,内容をより正しく表現するために「補聴器のフィッティングと適用の考え方」という書名に変更しました.
筆者が本書の改訂を行った具体的な動機の1つは,すでに述べたように平成22年に日本聴覚医学会が「補聴器適合検査の指針(2010)」を公表し平成23年に「検査用音源CD」の頒布を始めたことです.平成22年に改訂した第3版では,内容を十分に対応したものにできず心残りでしたが,今回の改訂で補聴効果の評価について記したK章の最初の2項目を加筆修正して対応することができました.
補聴器適合検査の指針(2010)では,必須検査の1つとして57S語表による「語音明瞭度の測定」があげられています.本書のO章の7項目には57S語表の語音明瞭度検査について多くの難聴者から得られた結果をさまざまな観点から集計して記述していますので,難聴者に実際の検査を行った場合に,得られた検査結果を評価するための視点を身につけることができます.また,別の必須検査として「環境騒音の許容を指標とした適合評価」があげられています.本書の項目C-4とK-2には検査の評価をより正しく行うために有用な知識や考え方を記述しています.さらに補聴器適合検査の指針では参考検査項目として4つの検査項目があげられており,そのうちでもっとも簡便で有用な方法は「補聴器特性図とオージオグラムを用いた利得・装用閾値の算出方法」です.本書のH章の4項目ではその方法に関する適切な考え方について詳しく記しています.今回の改訂ではこれらの内容を改めて確認し,O章の最後の項目をまったく新しい内容に書き改めました.
日本補聴器技能者協会は平成25年に「補聴器販売店における補聴効果の確認法」を発行しています.これは,補聴器適合検査の指針(2010)から販売店向けに内容を選んで転載し解説したものですから,「語音明瞭度測定」と「環境騒音が我慢できる範囲になっているかを確認する方法」および「補聴器特性図とオージオグラムを用いた装用閾値の簡易推定法」が記載されています.これらは別の表現になっていますが,内容は補聴器適合検査の指針の上述の検査法に一致しています.本書はより深く理解するために役立つものと思っています.
今回の改訂を行いたいと筆者が考えたさらに大きな理由は,平成28年4月に日本聴覚医学会が発表した「補聴器販売に関連する医療類似行為に関する見解」に対応することでした.見解は最近10年間に起こった補聴器販売の現状における社会の変化をうけて,より良い将来に向けたものであり,医師と補聴器販売業者の間にあったわだかまりを難聴者にとって良い方向で解消する内容です.具体的には,「耳科疾患の既往がない耳の耳型採型」と,「補聴器適合に目的を限定した聴力検査(聴力測定)」を医療類似行為と認識して,安全のために補聴器相談医と連携している認定補聴器技能者に限って行うことを妥当であると認めたものであり,同時に有効性を保証するために補聴器の適応決定を医学・医療の観点から正しく行うことを求めています.
ところが現状を見ますと,耳型採型,聴力検査のマスキング,両耳装用の適否の判断において十分なレベルを獲得している認定補聴器技能者は少ないと筆者は思っています.すべての認定補聴器技能者のレベルが適正で,安全と効果の観点から難聴者にとって満足できるものとなるように,また,診断・指導を行う補聴器相談医が参考にできるように願って今回の改訂の中心の課題にしました.そこで本書では,耳型採型の副損傷について新しくE章4項目を,補聴器の効果判定に限った聴力検査のマスキングについて新しくC章5項目を,両耳装用の適否の判断に必要な知識について新しくB章4項目を追加しました.内容はすべて筆者の経験と思考から得た知識をまとめたものです.これまで発表する機会がありませんでしたから,補聴器相談医,認定補聴器技能者および言語聴覚士などの多くの読者にとって初めて触れる内容が少なからず記述してあると思います.
なお,公益財団法人テクノエイド協会が認定している認定補聴器専門店,認定補聴器技能者および,一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会が運営している補聴器キーパーソン制度と補聴器相談医について関係者と社会が理解できるように,できるならば全国の難聴者が知ることを期待して,補聴器の適正販売として新しくP章7項目を追加しました.
本書の特徴は補聴器に関連したさまざまな事項について,多くの章をもうけて,内容を項目として明示して,見開き2頁にまとめて記載したことです.読者はいずれの項目についても2頁を読むことで小さくても完結した知識や考え方を得ることができるように工夫しました.また,理解を助けるためにほとんどすべての項目について図または表を記載するようにしました.
本書を始めから終わりまで通読していただければ,補聴器に関する重要な事項を順序立てて理解することができ,深い知識が得られるように章と項目を配置してあります.もちろん,項目のタイトルを具体的なものにしましたので,何か疑問がうかんだ場合には項目を探してその項目を読めば解決できるように記載しています.その観点からも索引が適切になるように努めました.
読者の理解を容易にするためにこのような記載法を採用しましたが,とくに難聴者に関する記述については,ほぼすべてについて筆者が加わった研究発表に基づいています.あるものは原著論文として報告し,あるものは日本聴覚医学会の機関誌であるAudiology Japanの予稿集に詳しいデータを記載しています.見開き2頁という記載法を採用したための限界があるかもしれませんが,疑問や興味のある読者は原資料までさかのぼっていただきたいと思っています.そのために出典はすべて本文に記載するようにしました.
本書に記載した内容は,16章103項目にわたっています.補聴器に関連する重要な事項の多さに筆者自身が改めて目を見張る思いでいます.そして,これらの事項はそれぞれが独立したものでは決してなく,多くが関連しています.補聴器に関して1つのことを考える場合に,厳密に考えすぎたり逆に単純に考えすぎると,全体的に見ると誤りになりかねないことが起こりかねません.相互に関連した事項を総合的に考えることが望ましいので,ある事項にとくに関連する別の事項について,その関連を考えやすいように参照していただきたい項目を本文中に記しました.また,それぞれの項目が全体の中で占める位置を理解しやすいように,すでに述べたように章の扉に解説を新しく加えました.
本書のすべては筆者自身が記したものですから,筆者の認識においては内容に矛盾はありません.そして,内容の軽重の判断と相互関連については筆者の認識においては調和していますので,本書の内容にそのままに反映されていると思っています.なお,内容の重複は極力避けるように心がけました.
本書の来歴をふりかえりますと「補聴器フィッティングの考え方」の初版は平成11年に上梓しましたが,フィッティングを中心とした内容で本文は65項目130頁でした.本書ではすでに古くなった内容の6項目12頁を削除しており,必要な部分には現代にあわせた修正を加えています.改訂第2版は平成18年に発行しました.デジタル補聴器の出現と普及に対応して,デジタル補聴器の機能,補聴器の処方,補聴効果の評価の3つの章を追加し,合計で16項目32頁を加筆したものでした.改訂第3版は平成22年に発行しました.デジタル補聴器の進歩と新しい型の補聴器の出現に対応したもので,6項目12頁の新しい内容の追加に加えて必要な修正を加筆しました.第3版では補聴器適合検査の指針に対応することも目的にしていましたが,内容について十分とはいえないと感じていましたから今回さらに改訂したことはすでに述べたとおりです.
今回上述の改訂を行い本文が103項目206頁の本書を,書名変更して発行することになりました.初版のほぼ倍の内容を含む本となり,補聴器に関して必要とされる知識のほとんどすべてを網羅する本となっていると思っています.補聴器に関する診療,または,補聴器販売を行う人には必須の知識を獲得または確認するものとして利用していただきたいと願っています.
おわりに,今回の改訂で大きく追加した耳型採型,聴力検査のマスキングおよび両耳装用の記述については,筆者が改訂を思い立ってから希望した完成までの期間が短いこともあり,改訂作業の比較的はじめの段階から完成に至る過程で,筆者が作成した原稿について何回か反復して,佐野 肇,杉内智子,館野 誠の諸氏にご意見をいただきました.適切な指摘をいただいたことで内容の完成度が高いものにできたと感じています.感謝してお礼を申し上げます.
新しく章を追加した補聴器の適正販売における記述のうち直接に関連する部分については,公益財団法人テクノエイド協会理事長,一般社団法人日本補聴器販売店協会理事長,NPO法人日本補聴器技能者協会理事長に原稿についてご意見をいただきました.これまで本書の執筆にあたりさまざまなご協力をいただいた一般社団法人日本補聴器工業会に加えて感謝の意を表明します.
最後に,本書が読者から18年にわたり支持され,時代の変化にあわせて新しい25項目50頁を加筆し,さらに扉の説明16頁を追加して,新しい書名で出版できることについては,改訂第2版から今回の改訂まですべての編集を担当していただいた,診断と治療社の編集者である柿澤美帆さんの能力と協力が不可欠でした.ここにお礼を申し上げます.
本書がわが国の補聴器のフィッティングと適用のレベルを向上させるために貢献できることを願っています.
平成29年1月
小寺一興