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書籍詳細

新 小児薬用量 改訂第10版診断と治療社 | 書籍詳細:新 小児薬用量 改訂第10版

東京大学医学部小児科 教授

加藤 元博(かとう もとひろ) 編著

明治薬科大学 特任教授

石川 洋一(いしかわ よういち) 編著

改訂第10版 A6変形判 上製 672頁 2024年04月19日発行

ISBN9784787825926

定価:3,960円(本体価格3,600円+税)
  

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3年ごとに改訂される「小児薬用量」の最新版.初版発行から60年を迎える今回の改訂では,白衣に入るポケットサイズ,かつ成人量と小児量を並べてみることができる見開きの構成は引き継ぎつつ,新たに相互作用を追加しました! 薬物間相互作用一覧も掲載し,阻害薬や誘導薬が一目でわかる,より便利なポケットブックになっています.小児医療に携わる医師・薬剤師に,臨床の現場でぜひ活用いただきたい1冊です.

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目次

執筆者一覧
体重(kg),体表面積(㎡),および用量(成人量に対する%)の関係

凡例
薬物間相互作用(阻害薬・誘導薬等)一覧

1.抗菌薬  鹿間芳明
2.抗ウイルス薬  宮田一平
3.抗真菌薬  宮田一平
4.抗結核薬  宮田一平
5.駆虫薬  宮田一平
6.抗ヒスタミン薬  滝沢琢己
7.鎮咳去痰薬  滝沢琢己
8.解熱薬  絹巻暁子
9.健胃消化薬  絹巻暁子
10.止痢・整腸薬  神田祥一郎
11.下剤・浣腸薬  神田祥一郎
12.鎮吐薬  神田祥一郎
13.消化性潰瘍薬  藤代 準
14.肝胆膵疾患用薬  藤代 準
15.気管支喘息治療薬  成田雅美
16.抗アレルギー薬  成田雅美
17.リウマチ・膠原病薬  森 雅亮
18.免疫抑制薬  森 雅亮
19.免疫グロブリン  森 雅亮
20.強心薬  浦田 晋
21.抗不整脈薬  浦田 晋
22.昇圧薬  浦田 晋
23.降圧薬  平田陽一郎
24.血管拡張薬  平田陽一郎
25.利尿薬  杉村洋子
26.その他の心臓脈管薬  杉村洋子
27.呼吸促進薬  松井彦郎
28.救急蘇生薬  松井彦郎
29.抗血栓薬  石原 卓
30.止血薬  石原 卓
31.造血薬  石原 卓
32.鎮静催眠薬  岩崎博之
33.抗てんかん薬  佐藤敦志
34.自律神経薬  佐藤敦志
35.中枢神経興奮薬・抗うつ薬など  佐藤敦志
36.抗精神病薬・精神安定薬  佐藤敦志
37.脳循環代謝改善薬・神経疾患治療薬  佐藤敦志
38.鎮痛薬  蜷川 純
39.麻酔薬  蜷川 純
40.筋弛緩薬  蜷川 純
41.糖尿病薬  髙橋千恵
42.ホルモン薬(1)(ペプチドホルモンなど)  髙橋千恵
43.ホルモン薬(2)(ステロイドホルモンなど)  磯島 豪
44.解毒薬・代謝系薬  加藤元博
45.抗腫瘍薬  加藤元博
46.新生児用薬  鹿嶋晃平
47.ビタミン  五石圭司
48.輸液用電解質液(電解質補正薬を含む)  張田 豊
49.内服用電解質薬または医薬部外品,食料等  張田 豊
50.高カロリー輸液  張田 豊
51.腹膜透析液  三浦健一郎
52.漢方薬  生井良幸
53.トローチなど口腔用薬  生井良幸
54.坐剤  生井良幸
55.耳鼻咽喉科用薬  守本倫子
56.眼科用薬  神部友香
57.軟膏・クリーム・外用薬  中村晃一郎
58.造影剤  堤 義之
59.負荷試験用薬  田中裕之
60.特殊ミルク  岩崎博之
61.ワクチン  清水彰彦

索引
小児のALS  進藤考洋(前見返し)
体重および身長の身体発育曲線  加藤元博(前見返し)
おおまかな年齢別男女平均体重/Von Harnack表/小児への薬の飲ませ方  石川洋一(後見返し)
緊急薬早見表  進藤考洋(後見返し)

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序文

新 小児薬用量 改訂第10版 序

 本書は1964年に初版が出版され,半世紀以上にわたり版を重ねながら小児医療の現場でご利用いただいています.製本版はポケットに収まるサイズで,開きやすい工夫がなされていることが本書の特徴です.第9版からは電子書籍版も作成されており,一目で投与量がわかる利点はそのまま受け継がれ,好評をいただいております.
 このたび,医学・医療の進歩により病態の理解が深まり,新たな薬剤が多く診療に実装しておりますので,最新の医療を反映できるよう,改訂することとなりました.今回の第10版から,編集を加藤・石川で担当いたしました.議論を重ね,本書の長所である使いやすさ・見やすさを最大限に活かしつつ,新規薬を追加しています.一方で,時代とともに使用頻度が低くなった薬剤については整理をいたしました.
 今回の改訂では,小児医療の実際において重要な「処方時の工夫や注意点」の情報を充実させるために,薬剤の味や,飲ませ方の工夫について追加しております.また,相互作用に注意すべき薬剤については相互作用マークを付しています.相互作用の相手薬など,すべてを本書に盛り込むことはできませんので,注意書きがある薬剤については,添付文書の記載を参照してください.
 医療が高度化・複雑化し,標準的な診療でも用いる薬剤は多岐にわたるようになりました.薬剤の処方量や注意点のすべてを記憶することは困難ですので,暗記するのではなく,どこを見ればいいのかを覚えておく,ということが実際には必要です.その役割において,本書は最適な位置づけです.
 本書が引き続き小児医療に関わるみなさまのお役に立てれば嬉しい限りです.

 2024年2月
 加藤元博
 石川洋一