今年で50回を迎えた日本産科婦人科学会の活動を整理し，学会の歴史（創設前の活動も含）をあまねく収録，172頁に及ぶ資料編には学会のすべての資料を分かりやすく掲載した

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目次

日本産科婦人科学会の歴史，座談会，資料編（I. 年表／II. 歴代会長氏名，総会開催地／III. 臨床大会／会長氏名，開催地／IV. 連合専門部会／会長氏名，開催地／V. 会則・定款等の変遷／VI. 会員数及び会計規模の変遷／VII. 委員会の設置・改廃／VIII. 名誉会員，功労会員氏名／IX. 理事・監事氏名／X. 評議員会／議長・副議長，評議員氏名／XI. 幹事長・幹事（含総会幹事），書記長・事務局長氏名／XII. 特別演題一覧／XIII. 学会賞論文／XIV. 日本産科婦人科学会名義刊行物一覧／XV. 日本産科婦人科学会主催公開講座／XVI. 委員会報告のうち統一見解とした事項及び解説掲載機関誌巻号一覧／XVII. 倫理的に注意すべき事項に関する学会の見解）

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序文

序　日本産科婦人科学会の総会・学術講演会は，今年で丁度第50回目を迎えることになる．このことを踏まえて，本学会は平成8年5月に，理事会内委員会として「第50回総会記念事業委員会」を発足させた．そして，委員会は「日本産科婦人科学会50年史」の編纂をこの事業の中心に据えて作業を進めてきた．ご存知のように，本学会は昭和46年（1971）10月に「日本産科婦人科学会史」を編纂・出版（診断と治療社）している．したがって，今回取り上げた史実は，主として昭和46年（1971）以降のものである．しかし，それ以前の事柄も簡潔にまとめて取り入れたので，この「50年史」は学会の通史としての体裁を整えている．また今回は，歴史書に付きまとう堅い雰囲気を和らげる意味も含めて，50年間を年代に従って3分割したそれぞれの時期についての座談会を行い，その内容を収録した．「日本産科婦人科学会」は，誕生してから今年で確かに50年である．しかし，この学会の母体は「日本婦人科学会」と「産科婦人科医学会」であり，それぞれ明治35年（1902）および大正4年（1915）に設立されたものである．この二つの学会が，長く輝かしい活動の歴史に終止符を打ち，発展的に解消して誕生させたのが「日本産科婦人科学会」（昭和24年［1949］）である．したがって，わが国の産婦人科医が広く同志を募って学会を設立し，その活動を開始してからの歴史はほぼ100年に及ぶということになろう．「50年史」は，企画してから2年間という極めて短い期間で出版にこぎ着けることができた．それは，前回の学会史編纂委員会の中で中心的な役割を果たされた石原力功労会員と，昨年6月に定年退職された松崎進前事務局長から全面的なお力添えをいただくことができたからである．「第50回総会記念事業委員会」の委員を代表して，改めてこのことを特記して謝意を表し，併せて種々ご協力いただいた会員の皆様方に感謝いたします．（平成10年3月　日本産科婦人科学会　第50回総会記念事業委員会　委員長　矢嶋　聰）