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2020年 Vol.108 No.12 2020-12-07

日常診療で遭遇する睡眠-覚醒障害

定価:2,860円(本体価格2,600円+税)

冊 

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掲載論文

ねらい 三島和夫

◆総論:睡眠-覚醒障害の臨床
睡眠-覚醒障害の疾病分類とその変遷:ICD-11での位置づけ 本多 真
睡眠-覚醒障害の鑑別診断のための診察法 谷岡洸介,他
睡眠-覚醒障害の検査法:睡眠ポリグラフィから在宅モニタリングまで 榎本みのり

◆各論:日常診療で遭遇する睡眠-覚醒障害の診断と治療
不眠を訴える患者 山寺 亘
眠気を訴える患者 大森佑貴,他
睡眠-覚醒リズム障害を訴える患者 神田優太,他
夜型生活と睡眠負債(社会的ジェットラグ)を解消するための睡眠術 北村真吾
不眠症の診断と治療 中島 英,他
睡眠時無呼吸症候群 中山秀章
睡眠時随伴症 金野倫子
睡眠関連運動障害群 宮本雅之
生活習慣病に随伴する睡眠-覚醒障害 佐藤彰洋,他
女性に特有な睡眠-覚醒障害 廣瀬一浩,他
小児に特有な睡眠-覚醒障害 岡 靖哲
加齢に伴う睡眠問題 竹島正浩,他
メンタルヘルスと睡眠問題 水木 慧,他
認知症の睡眠問題 藤田裕明,他

◆トピックス:睡眠習慣指導のエッセンス
認知行動療法と睡眠衛生指導 尾棹万純,他
睡眠-覚醒リズム異常に対する認知行動療法的アプローチ 綾部直子,他
アルコール,OTC医薬品,サプリメント,漢方についてのアドバイス 松井健太郎

連 載
◎症例を俯瞰する総合診療医の眼
糖尿病治療開始後に低カリウム血症が遷延した60歳女性 高橋智弘,他
◎注目の新薬
プレベナー13®(13価肺炎球菌蛋白結合型ワクチン) 石和田稔彦

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ねらい

 今号では「日常診療で遭遇する睡眠—覚醒障害」と銘打ち,診療に戸惑うことが多い睡眠—覚醒障害の診断と治療の基本について,この分野に造詣の深い専門家からご解説いただいた.大変内容の濃い特集に仕上がり,執筆者の方々に改めて感謝申し上げたい.
 人口の高齢化や増大する一方の心理社会ストレス,加速する24時間社会の中で,睡眠問題に悩む患者が増加しており,睡眠—覚醒障害はまさに「現代病」の代表格の1つである.睡眠—覚醒障害には約80種類の疾患・亜型が存在し,その中には不眠症,睡眠時無呼吸症候群,レストレスレッグス症候群など有病率が高い疾患が数多く含まれている.幼児から高齢者まで幅広い年代層で固有の疾患が存在し,いずれの診療科でも診察する機会が多いため,診療場面で苦慮された経験を持つ方々も多いのではないだろうか.ところが現在の医学教育コアカリキュラムの中で睡眠—覚醒障害に関する記述は極めて乏しく,その診断分類や個別医療に関する系統だった教育を受けている医師はごくわずかである.そのため睡眠—覚醒障害に関する生涯教育や啓発の重要性が増しているのだが,その機会は必ずしも多くない.
 近年の疾病分類では,旧来の「睡眠障害」から「睡眠—覚醒障害」に呼称が変更された.本特集でも詳しく解説されているが,2018年にICDが30年ぶりに改訂され,第11版(ICD-11)が発行された.この度の大改訂のトピックの1つが,「睡眠—覚醒障害」が新たなチャプター(章)として独立したことである.ICD-11の発行を機に,睡眠—覚醒障害の疫学,臨床,病態に関する研究が進展することと同時に,何よりも医学教育の中で睡眠—覚醒障害が包括的に取り扱われるようになるよう期待したい.
 本特集は,日常臨床の中で遭遇する睡眠—覚醒障害を鑑別診断し,適切な医療を提供するための基本的な知識を得ることを目的に構成した.総論では鑑別診断に必要な疾病分類,診察法,検査法を中心に解説いただいた.各論では不眠や過眠,リズム障害など症状から始まる診立て方に続いて,多くの診療科で遭遇する頻度の高い代表的な睡眠—覚醒障害の臨床を取り上げた.また,トピックスとして,不眠やリズム障害に悩む患者に対する生活指導,睡眠にまつわる嗜好品などに関する情報など診察場面で活用できるチップスも紹介されている.読者の皆様の診察室の書棚に置いて,日々の診療にお役立ていただければ幸いである.

秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座
三島和夫

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