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産科と婦人科

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充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2014年 Vol.81 No.11 2014-10-17

産婦人科における漢方の理論と実践

定価:本体2,700円+税

冊 

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掲載論文

企画 百枝幹雄

1.産婦人科における漢方の基礎知識 /後山尚久
2.頭痛・肩こりに対する漢方 /渡辺浩二
3.冷え症に対する漢方 /奈良和彦・他
4.排尿のトラブルに対する漢方 /関口由紀
5.排便のトラブルに対する漢方 /仙頭正四郎
6.月経随伴症状に対する漢方 /武田 卓
7.無月経・排卵障害に対する漢方 /安井敏之
8.不妊症・不育症に対する漢方 /高桑好一・他
9.妊娠中の諸症状に対する漢方薬の使い方・注意点 /加藤育民
10.更年期障害に対する漢方 /髙松 潔・他
11.術後腸管運動に対する大建中湯の有用性 /本山 覚・他
12.がん診療における漢方 /日高隆雄

連載
産婦人科教室 私たちの教室紹介 
 近畿大学医学部産科婦人科学教室 /辻  勲

若手の最新研究紹介コーナー
 /永松 健

Essay 外界事情 
 分娩後の血栓症とその増加期間 /矢沢珪二郎

Essay 青い血のカルテ 
 病棟におけるチョコレートの平均生存期間あるいは英国流ユーモアについて / 早川 智

症例
帝王切開時に胎盤娩出が困難であった子宮内卵管角部妊娠の1例 /井上修作・他
慢性腎不全合併の卵巣癌術後に低血糖脳症を発症した1例 /宮﨑順秀・他

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ねらい

 産婦人科診療においては他領域に比べて漢方薬が使用されることが多い.その理由のひとつは,女性に多くみられる頭痛,肩こり,冷え性や,ホルモンと深く関連する月経異常,更年期障害などに対して,漢方薬は西洋薬と同等またはそれ以上の効果を有する場合があり,かつ西洋薬に比べて安全性も高いことがあげられる.否,これは西洋医学からの物言いで,東洋医学からみれば日本に西洋医学が導入されるずっと前からこのような婦人病は守備範囲であったし,実は産婦人科医は西洋医学で行き詰まったときに漢方に助けてもらっているといったところである.それは最先端の手術や化学療法であっても同様で,その副作用を軽減するために漢方が使われている.
 そのような流れの中で,最近は医学部教育でもきちんと東洋医学を教える機会がもたれているが,産婦人科医になったあとの実践においては,対症療法としてパターン化した漢方処方を行っていることが多い.それが有効ならそれはそれでかまわない.しかし,「証」とは何か,「気血水」の異常がどんな症状に対応して,それに対してどのような漢方薬を使うべきか,という漢方の基本に立ち返ることで,もっと漢方の利用範囲が広がるであろう.また,「この漢方薬でこのサイトカインが増える」,「この漢方薬は中枢のここに作用して効果を発揮する」,「同じ症状でもこの病態の場合はこれこれの理由でこっちの漢方薬の方が合っている」など,漢方理論の西洋医学的(生理学的,薬理学的)解釈が可能なら,もっと自信をもって漢方薬を使えるだろう.
 そのようなことをめざして,本特集では,産婦人科診療でよく遭遇する症状,症候に対して,どういう理論でどのような漢方を使うか,漢方にも西洋医学にも精通した専門家に解説をしていただいた.誌面の関係で,扱える漢方は限られてしまったが,産婦人科医として知っておくべき漢方の9割以上は網羅していると思う.あとは,皆様が実践を通してレベルアップしていただければ幸いである.
(聖路加国際病院女性総合診療部 百枝幹雄)

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2017年 Vol.84
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2013年 Vol.80
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