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診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.

抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.

充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2017年 Vol.84 No.7 2017-06-19

産婦人科領域における難病を考える
―新たに成立した難病法の視点から

定価:本体2,700円+税

冊 

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掲載論文

1.難病施策のこれまでの経緯と難病法制定後の展望―難病に関する調査研究を中心に / 武村真治
2.難病法に基づく診療の実際 / 伊藤純子
[指定難病疾患]
3.下垂体性プロラクチン分泌亢進症 / 河野康志・他
4.下垂体性前葉機能低下症 / 和泉俊一郎・他
5.総排泄腔遺残 / 江頭活子・他 
6.抗リン脂質抗体症候群 / 出口雅士・他 
[小児慢性特定疾病]
7.Turner症候群 / 牛尾江実子・他 
8.アンドロゲン不応症 / 小芝明美・他 
9.エストロゲン過剰症(アロマターゼ過剰症を含む),アロマターゼ欠損症 / 生水真紀夫・他 
10.性分化疾患(DSD)/ 橘 真紀子・他 
11.卵巣形成不全 / 中塚幹也
12.移行の一般的前提,実務的方法と注意点 / 長谷川行洋
[難治性疾患事業の対象疾病]
13.稀少部位子宮内膜症と難治性疾患研究の取り組み / 平田哲也・他
14.周産期心筋症 / 田中佳世・他

連載
医療裁判の現場から 第2回
子宮脱の治療のため,仙棘靱帯子宮頸部固定術等の手術を受けた原告が,
 手術から2日後に肺血栓塞栓症による低血圧ショックおよび意識障害を発症し,
 遷延性意識障害が残ったことにつき,医師の注意義務違反が認められた事例 / 鵜澤亜紀子
 
若手の最新研究紹介コーナー
スタチン製剤を卵巣癌抑制薬として用いる
 臨床応用のための基礎的研究 / 小林佑介
 
来たれ!私たちの産婦人科 第7回
手稲渓仁会病院 産婦人科 / 藤野敬史

Essay 外界事情
フィンランドのBaby Box / 矢沢珪二郎
 
Essay 青い血のカルテ
光源氏の初体験と遺伝子 / 早川 智 

症例
診断に苦慮した非定型的な帝王切開瘢痕部妊娠の1例…佐藤賢一郎・他
通常の手順通り行ったにもかかわらず広汎皮下気腫をきたした腹腔鏡下子宮筋腫核出術の1症例…山中彰一郎・他
胎盤内絨毛癌と母児間輸血症候群の長期的な予後が観察できた1例…箱山聖子・他

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ねらい

 持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の一環として,平成26年5月に「難病の患者に対する医療等に関する法律」(難病法と略)が成立した.その趣旨は,法定化により難病の患者に対する医療費助成を促進するほか,調査および研究の推進,療養生活環境整備事業の実施等の措置を講ずることである.難病の定義としては,①発病の機構が明らかでない,②治療方法が確立していない,③希少な病気である,④長期の療養を必要とする,の4条件があげられている.そして,難病のなかから一定の条件などにより指定難病が指定され,医療費助成の対象となる仕組みとなっている.
 難病法成立以前は難病に対する支援は,56疾病に対する手当しかなかったが,難病法により,現在では330疾病が指定難病として医療費助成制度の対象となっている.対象疾患は今後も拡充される予定であり,より多くの難病の患者に支援が期待されている.現在の疾病一覧をみると,小児科領域,神経内科領域などが多く,産婦人科については下垂体性PRL分泌亢進症,下垂体性前葉機能低下症など数える程度であるが,今後は疾病数が増加する可能性がある.なかでも,厚生労働省難治性疾患克服研究事業でいくつかの産婦人科領域の難病の研究が進行しており,近い将来に指定難病として登録が期待される.指定難病の診療に関しては,指定医についての知識が必要であり,指定医でなければ難病の診断書が作成できない.このため,指定医の取得方法を知ることは,本領域の診療を行う産婦人科医に必須である.また,指定難病の拡大に連動して,小児慢性特定疾病の医療費助成の対象も拡大されている.
 本特集では,第一に,すでに指定難病となっている疾病のうち,産婦人科に関連する疾患を取り上げた.次に,すでに小児慢性特定疾病となっているが指定難病となっていないため成人期に移行してからの医療費助成が受けにくい疾病のなかで,小児科領域から指定難病への要望がなされており,かつ産婦人科に関係の深い疾病を取り上げた.最後に,難病の研究事業の対象となっている疾病のうちで,産婦人科に関係が深い疾病をご解説いただいた.産婦人科医としてはこれらの疾病についての理解を深めるとともに,いまだ指定難病となっていない疾患については,臨床現場での声をもとに関係学会などを通して難病指定を求めていくことが重要と考える.本特集がこれからの産婦人科診療を担う先生方のお役に立つと幸甚である.
(東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座 大須賀 穣)

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2017年 Vol.84
No.9 特集/今日からできる 最新の産婦人科ケア最新号
No.8 特集/女性の将来の健康のために
―疾患・病態相互の関連における新しい知見
No.7 特集/産婦人科領域における難病を考える
―新たに成立した難病法の視点から
No.6 特集/他科エキスパートが教える 婦人科医のための合併症管理
No.5 特集/産科出血に立ち向かう
―どこまでできる? 診療所から大学病院まで
No.増刊号 特集/知らなきゃ困る 産婦人科小手術
No.4 特集/骨粗鬆症ベストプラクティス
No.3 特集/Non–ART の不妊症診療—体外受精なしでここまでできる
No.2 特集/ここが知りたい 産婦人科周術期管理
No.1 特集/産科領域における遺伝診療の最前線
2016年 Vol.83
No.12 特集/月経前症候群・月経前不快気分障害の最新知見
No.11 特集/子宮筋腫の最前線
No.10 特集/産婦人科臨床研究最前線
No.9 特集/妊娠と感染症―外来で聞かれてどう説明する?
No.8 特集/骨盤臓器脱と排尿障害Up to Date
No.7 特集/ART最前線
No.6 特集/婦人科がんの診断・治療の最適化を目指して
No.5 特集/不育症 Up to Date
No.増刊号 特集/産婦人科処方実践マニュアル
No.4 特集/中高年女性に多くみられる症候とその対策
No.3 特集/生殖医療における倫理的問題を考える
No.2 特集/OC・LEPガイドライン ポイントの解説
No.1 特集/婦人科がん治療の新機軸
2015年 Vol.82
No.12 特集/分娩管理の新機軸
No.11 特集/婦人科腹腔鏡手術の最前線
No.10 特集/婦人科悪性腫瘍治療に対するドラッグリポジショニングの幕開け―既存薬に秘められた新たな可能性
No.9 特集/胎盤のバイオマーカー
No.8 特集/PIH既往女性の生活習慣病リスクとヘルスケア
No.7 特集/黄体ホルモンの基礎から臨床まで
No.6 特集/遺伝性乳癌卵巣癌のマネージメント
No.5 特集/無痛分娩Up to Date
No.増刊号 特集/よくわかる検査と診断
No.4 特集/OC・LEPの静脈血栓塞栓症リスク Q&A
No.3 特集/女性アスリートを診る ―産婦人科的問題とその対策
No.2 特集/血管新生を標的とした婦人科癌治療
No.1 特集/ワンランク上の妊婦健診
2014年 Vol.81
No.12 特集/よくわかるホルモン補充療法 Q&A
No.11 特集/産婦人科における漢方の理論と実践
No.10 特集/がん・生殖医療の現状と展望
No.9 特集/女性のうつ
No.8 特集/女性と静脈血栓塞栓症
No.7 特集/多囊胞性卵巣症候群(PCOS) Up to Date
No.6 特集/オミックスデータからみた婦人科疾患と遺伝情報の解釈  -システム生物学の理解と通した婦人科腫瘍学の新展開
No.5 特集/妊産婦と脳血管疾患
No.増刊号 特集/産婦人科手術 Up to Date
No.4 特集/女性と感染症Up to Date
No.3 特集/幹細胞と生殖医学
No.2 特集/がん免疫療法の最前線
No.1 特集/新たな早産予防戦略
2013年 Vol.80
No.増刊号 特集/ホルモン療法実践マニュアル