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診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.

抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.

充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2020年 Vol.87 No.4 2020-03-19

産婦人科医も知っておきたい旅行医学関連の諸問題

定価:3,190円(本体価格2,900円+税)

冊 

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掲載論文

企画 髙松 潔

1.女性と旅行医学 / 小川富雄
2.外国人受診者の対応上の注意点 / 堀 成美
3.海外渡航者の診察時に注意すべき感染症 / 宇野俊介
4.医療通訳の現状と問題点 / 森田直美
5.医療ツーリズムの現状と問題点 / 寺野 彰
6.外国人患者の未収金問題 / 二見 茜
7.いわゆる時差ボケとその対策 / 白川修一郎・他
8.エコノミークラス症候群(ロングフライト血栓症) / 上芝 元
9.妊婦の旅行時の注意点 / 山本祐華
10.海外旅行に伴う性感染症 / 小西啓司
11.海外渡航者への投薬上の注意点 / 櫻井眞理子
12.渡航ワクチンの考え方とトラベルクリニックのあり方 / 宮津光伸
13.海外での病院のかかり方―先進国をモデルとして― / 篠塚 規
14.英文医療情報提供書の書き方 / 田村謙太郎
15.最近の国際テロリズム情勢 / 増田一人

連載
若手の最新研究紹介コーナー
MiR—522 modulates paclitaxel resistance in ovarian cancer cells / 宮本真由子

来たれ! 私たちの産婦人科 第40回
筑波大学附属病院産科・婦人科 / 小畠真奈

原著
帝王切開術後創部感染におけるリスク因子の検討 / 北野佐季・他
ホルモン補充療法(HRT)にレボノルゲストレル放出子宮内システム(LNG—IUS)を利用している患者数の実態把握 / 高橋法子・他

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ねらい

 今でこそ修学旅行が海外というのも珍しくありませんが,30年前に私が留学した頃ですら,海外旅行というと覚悟を決めて出かける一大イベントでした.しかし,近年,情報入手も容易になり,ハードルが下がったようで,患者が国内はもとより海外旅行に出かけることも少なくないと思います.いわゆる「マタ旅」,マタニティ旅行を勧めるサイトまであります.これとともに,旅行に伴う注意点や疾患の予防に関して質問されることも増えてきました.人の移動の安全と快適を求める医学として旅行医学という分野がありますが,産婦人科医には系統的に学ぶ機会は少なく,これらに対しては苦慮することも多いと思います.
 一方,東京オリンピック・パラリンピックも近づき,訪日外国人は増加しています.従来の「爆買い」を目的とした訪日は落ち着いてきたものの,観光立国の実現を目指しているわが国では積極的に世界の観光需要を取り込もうとしていることもあり,今後もますます訪日外国人は増えることが見込まれます.最近,新型コロナウイルスが騒ぎになっていますが,病気になって受診するケースも増えているようであり,外国人を診察する機会が多くなってきました.また,観光と医療サービスをセットにした旅行である医療ツーリズムの市場も拡大しており,自国では受けることができない高度で割安な医療サービスを求めて,特に富裕層が来日してきています.政府も医療を「国家の観光資源」として捉え,医療ツーリズムを国の政策として推進していますから,施設の方針として医療ツーリストの受け入れに積極的な病院も出てくるものと思われます.しかし,実際の診療においては,言葉の壁は高いですし,日本の医療体制や患者の母国との考え方の違いをどのように伝え,納得していただくのかは大きな問題です.さらに未収金については病院経営にも影響しますから避けては通れません.
 そこで本特集号では,産婦人科医も国境を越えた人的往来の増加に対応できるようになるために,専門家の先生方に自院の患者が旅行する場合,特に海外渡航する場合にアドバイスできることを目的に旅行医学の基礎知識をまとめていただくとともに,増加しているインバウンドしてきた外国人を診察する際の問題点と対応方法について概説いただきました.明日からの診療の一助となれば幸いです.

(東京歯科大学市川総合病院産婦人科 髙松 潔)

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2023年 Vol.90
No.12 特集/婦人科外来診療レベルアップ−病状の評価分類と治療指針−最新号
No.11 特集/子宮頸がんの包括的戦略
No.10 特集/血栓に強くなる−産婦人科診療に活かす最新知識−
No.9 特集/ウィメンズヘルスと栄養素・サプリメント
No.8 特集/これからの性教育−タブー視せずにポジティブに捉える−
No.7 特集/ここまで進んだ産婦人科領域の検査法
No.6 特集/「痛み」に強くなる
No.5 特集/時間の流れと産婦人科生物学
No.増刊号 特集/ここまでわかった産婦人科の病態生理
No.4 特集/保険適用になった不妊治療−できること・できないこと
No.3 特集/子宮体部悪性腫瘍の最前線
No.2 特集/超音波がもたらす産婦人科診療の新機軸
No.1 特集/産婦人科漢方ステップアップ−三大処方の次なる一手とは−
2022年 Vol.89
No.12 特集/月経困難症治療あるある
No.11 特集/産婦人科における素朴な疑問と解説(2)産科編
No.10 特集/産婦人科における素朴な疑問と解説(1)婦人科編
No.9 特集/プロゲステロン・プロゲストーゲン・プロゲスチン−黄体ホルモンのすべて
No.8 特集/ここまで進んだ産婦人科関連の予防医学
No.7 特集/産科診療の進む道-診療ガイドラインの先にあるもの-
No.6 特集/HPVワクチンのこれまでとこれから
No.5 特集/やせ・肥満と女性のヘルスケア
No.増刊号 特集/こんな時どうする?他科とのコミュニケーションガイド
No.4 特集/婦人科腹腔鏡下手術TLH/LM/LCの基本とコツ
No.3 特集/新型コロナウイルス感染症が産婦人科診療に与えた影響
No.2 特集/早産と妊娠高血圧腎症:病因・病態生理−私はこうみる
No.1 特集/外陰疾患 AtoZ
2021年 Vol.88
No.12 特集/少子化時代における就労女性の不妊治療
No.11 特集/変わる婦人科がん薬物治療
No.10 特集/帝王切開−明日からできる工夫と留意点−
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No.8 特集/卵巣 Up to Date
No.7 特集/婦人科がん機能温存治療のすべて
No.6 特集/OC・LEPガイドライン2020年度版を読み解く
No.5 特集/胎児モニタリング with Corona
No.増刊号 特集/画像!−エキスパート直伝 産婦人科画像診断−
No.4 特集/産婦人科医も知っておきたい歯科の知識
No.3 特集/QOLを考える
No.2 特集/これでわかる 婦人科稀少腫瘍
No.1 特集/最新産婦人科遺伝診療ABC
2020年 Vol.87
No.12 特集/女性のうつに強くなる
No.11 特集/着床を考える
No.10 特集/分子標的薬を極める−基礎から臨床まで−
No.9 特集/もう胎児付属物とはいわせない!−胎盤,臍帯,羊水−
No.8 特集/プレコンセプションケアってなに?
No.7 特集/異所性妊娠の最新診療
No.6 特集/婦人科がん臨床研究のトレンドを知る
No.5 特集/妊娠糖尿病の理解を深めよう
No.増刊号 特集/やさしくわかる 産科婦人科検査マスターブック
No.4 特集/産婦人科医も知っておきたい旅行医学関連の諸問題
No.3 特集/婦人科ロボット支援手術コンパクトマニュアル
No.2 特集/一から学びなおす 婦人科がん化学療法有害事象の管理
No.1 特集/早産!
2019年 Vol.86
No.増刊号 特集/新時代のホルモン療法マニュアル