チャイルドヘルス
21世紀の子どもの保健と育児を支援する雑誌
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2016年 Vol.19 No.10 2016-09-28
アレルギー診療のこれまでとこれから

定価:本体1,400円+税
Myオピニオン 早期療育は発達障害児の支援につながるのか?…古荘純一
【特 集】アレルギー診療のこれまでとこれから
(企画の言葉…柳田紀之)
1 食物アレルギーの標準的治療のこれまでとこれから…西本 創
2 普及が望まれる検査~食物経口負荷試験~…緒方美佳
3 新しい治療法~経口免疫療法~…佐藤さくら
4 アトピー性皮膚炎の標準治療のこれまでとこれから…二村昌樹,二村恭子
5 普及が望まれる対応~ステロイド忌避への対応~…山本貴和子,大矢幸弘
6 新しい知見~アトピー性皮膚炎の発症予防~…堀向健太
7 気管支ぜんそくの標準治療のこれまでとこれから…長尾みづほ,藤澤隆夫
8 気管支ぜんそくの新しい診断方法…平井康太
9 アレルギー性鼻炎の標準治療のこれまでとこれから…増田佐和子
10 新しい免疫療法~舌下免疫療法~…浅海智之
Column アナフィラキシーとエピペン®…柳田紀之
【連 載】
◆保育所・幼稚園で対応に困ったとき 第2回
突然の発熱への対応…椛沢香澄
◆エコチル調査~現在と未来の子どもたちのために~ 第10回
詳細調査でわかること(精神神経発達検査②)…目澤秀俊,橋本圭司,小枝達也
南九州・沖縄ユニットセンター
熊本大学サブユニットの活動…小田政子,吉本直美,加藤貴彦
◆ケニアの小児医療の現場から~私がケニアで療育事業を立ち上げた訳~ 第5回
ケニアの障がいをもった子どもたち…公文和子
◆くま先生の小さなお話し会 第22回
絵本のなかの診療所…松田幸久
◆育児Q&A
子どもの血液型を調べられますか? 回答者…横内裕佳子
◆海外文献の紹介
哺乳瓶のサイズは,子どもの肥満に関係ある…榊原洋一
標準治療は時代とともに変化しています。エビデンスの寿命は5.5年(Ann Intern Med 147:224–233, 2007)といわれ,日々新しい知識のアップデートが必要です。今回は小児アレルギー疾患の標準治療の変遷と,普及が望まれる検査や対応,今後の新しい治療法の可能性について下記の4つの分野で次世代を担う若手の先生を中心に執筆を依頼しました。
1.食物アレルギー
食物アレルギーの標準的治療の変遷について学校への対応も含めて解説していただきました。また,食物アレルギー診療において必須である食物経口負荷試験,研究的治療として期待される経口免疫療法について執筆いただいています。
2.アトピー性皮膚炎
現在の標準的な治療について解説いただきました。さらに,現在も対応が必要となるステロイド忌避への対応方法についてや,2015年以降に大きな話題となっている発症予防についても執筆いただきました。
3.気管支ぜんそく
現在の標準的な治療について解説いただきました。最新の検査法や評価法など役に立つ内容を執筆いただいています。
4.アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎の治療について詳細に解説いただきました。根治が期待されニーズが増えてきている免疫療法についても執筆いただいています。
すべての先生が最新のエビデンスに基づいてわかりやすく執筆くださっており,読者の方々のお役に立つ内容であると確信しています。このような企画の機会を与えていただいたことをここで深謝申し上げます。
(国立病院機構相模原病院小児科/柳田紀之)