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小児神経学の進歩 第44集診断と治療社 | 書籍詳細:小児神経学の進歩 第44集

日本小児神経学会教育委員会(にほんしょうにしんけいがっかいきょういくいいんかい) 編集

初版 B5判 アジロ 並製 1色刷り 一部カラー印刷 130頁 2015年05月31日発行

ISBN9784787821621

定価:本体6,200円+税
  

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各分野のエキスパートが「見落としてはいけない小児神経の病気」をテーマに,図表や写真とともに詳細に解説.症例検討では,活発な討論の内容を掲載している.執筆者の先生方の知見とともに最新知識が盛り込まれ,小児神経学を志す先生やベテランの先生方のbrush upにも最適な一冊となっている.

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目次

見落としてはいけない小児神経の病気

てんかんと発達障害  松尾宗明

I てんかんの中での発達障害
II てんかん診療の中での発達障害スクリーニング
III 発達障害を合併しやすいてんかんのタイプ
IV てんかんと発達障害の因果関係
V てんかんと自閉症に共通する遺伝要因
VI てんかん性脳症と自閉症スペクトラム
VII 自閉症児にみられる退行とてんかん,脳波異常
VIII 発達障害を伴うてんかんの治療


TORCH 症候群  森内浩幸,渡邊智美

I TORCH 症候群とは?
II “T”is for toxoplasma
III “C”is for cytomegalovirus
IV 当事者の思い「トーチの会」


Clinical Conference(C. C.)

新生児期に哺乳不良で発症,脳幹・小脳・大脳基底核の両側対称性病変に加え,広範な大脳白質病変を認めた同胞例 30
【司 会】萩野谷和裕  【症例担当】白井育子


発作性ジスキネジア  髙橋 悟

I 発作性運動誘発性ジスキネジア
II 発作性非運動誘発性ジスキネジア
III 発作性労作誘発性ジスキネジア


NIRS と脳機能イメージング  星 詳子

I NIRS の計測原理
II NIRS による脳機能計測
III NIRS の問題点と解決法
IV 拡散光トモグラフィー(DOT)
V 感情の神経機能イメージング
VI NIRS の今後の展望


発作時脳波  奥村彰久

I 発作時脳波が必要な理由
II 発作時脳波の適応と記録の留意点
III 発作時脳波の判読
IV 代表的な発作の発作時脳波所見
V 発作時脳波の有用性


小児脳腫瘍の診断と治療  柳澤隆昭

I Challenge:小児脳腫瘍の特徴
II 小児脳腫瘍の初発症状と診断
III 小児脳腫瘍を見逃さないために
IV 主な小児脳腫瘍の治療の進歩


Clinical Pathological Conference(C. P. C.)

びまん性大脳白質信号異常と末梢神経障害を示した家族性白質変性症
【司 会】熊田聡子  【症例・病理担当】山下純正


Wilson 病などの銅代謝異常症  清水教一

I 生体内での銅代謝
II Menkes 病
III Wilson 病


見逃しやすいライソゾーム病  奥山虎之

I 総論
II 各論

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序文

 第 44 回小児神経学セミナーは,2014 年 11 月 1 日から 3 日に神奈川県三浦郡葉山町の湘南国際村センターで開催されました.受講者数は 125 名(男性 58 名,女性 67 名)の盛況でした.
 本セミナーは,小児神経学を志す若手の教育とともに,中堅・ベテランの先生方の brush up も目的としております.今回もこの視点から「見落としてはいけない小児神経の病気」をメインテーマに取り上げました.
 初日は,「てんかんと発達障害」について佐賀大学の松尾宗明先生が,「TORCH 症候群」について長崎大学の森内浩幸先生と患者会「トーチの会」代表の渡邊智美先生が,お話しくださいました.CC では東京都立神経病院の白井育子先生より,「新生児期発症 Leigh 症候群の同胞例」が呈示されました.
 二日目は,教育委員の須貝研司先生によるモーニングセミナー(「小児の神経学的診察-ビデオと実習」)から始まり,続いて,旭川医科大学の髙橋 悟先生による「発作性ジスキネジア」,浜松医科大学の星 詳子先生による「NIRS と脳機能イメージング」,愛知医科大学の奥村彰久先生による「発作時脳波」,東京慈恵会医科大学(脳神経外科)の柳澤隆昭先生による「小児脳腫瘍の診断と治療」のご講義がありました.夕刻には教育委員(森本昌史先生,林 隆先生,夏目 淳先生,須貝研司先生)による少人数でのグループディスカッションが行われ,最後に神奈川県立こども医療センターの山下純正先生より「家族性白質変性症」の CPC と類縁疾患に関するご講義をいただきました.
 最終日の朝も,教育委員の小沢 浩先生によるモーニングセミナー(「小児神経疾患の症候学-ビデオ」)から始まり,続いて,東邦大学医療センター大橋病院の清水教一先生に「Wilson 病などの銅代謝異常症」を,国立成育医療研究センター臨床検査部/ライソゾーム病センターの奥山虎之先生に「見逃しやすいライソゾーム病」を,ご講義いただきました.
 いずれの講義にも講師の先生方の深いご経験と最新の知識が盛り込まれ,また先生方の患者さんに対する真摯な思いがひしひしと伝わってくるものでした.メインテーマの通り「見落としては(聞き落としては)いけない」お話ばかりです.本書は,ここで行われた 8 つの講義と CC および CPC の内容を,担当の先生にご執筆いただいたものです.いずれも明日からの診療にすぐに役立つ素晴らしい内容です.
 小児神経学セミナーの企画・運営および本書の編集は,日本小児神経学会教育委員の先生方のお力によるものです.また実務面では学会事務局の皆様に多大なご尽力をいただきました.紙面を借りて御礼申し上げます.

2015 年 4 月

日本小児神経学会教育委員会
委員長  熊田聡子 
担当理事 浜野晋一郎