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研修ノートシリーズ

眼科研修ノート 改訂第2版診断と治療社 | 書籍詳細:眼科研修ノート 改訂第2版

自治医科大学学長

永井 良三(ながい りょうぞう) シリーズ総監修

慶應義塾大学教授

坪田 一男(つぼた かずお) 編集

京都府立医科大学教授

木下 茂(きのした しげる) 編集

岐阜大学教授

山本 哲也(やまもと てつや) 編集

東京医科大学教授

後藤 浩(ごとう ひろし) 編集

筑波大学教授

大鹿 哲郎(おおしか てつろう) 編集

熊本大学教授

谷原 秀信(たにはら ひでのぶ) 編集

改訂第2版 A5判 4色 602頁 2015年04月15日発行

ISBN9784787821744

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定価:本体8,200円+税
  

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研修医,若手医師を対象に,知っておくべき検査手技,眼疾患,眼光学の基礎はもちろんのこと,眼科医としての心構えや患者・スタッフとのコミュニケーション,社会的知識と制度,カルテの書き方まで,臨床現場で役立つ112のエッセンスを詳説.付録として,眼科で使用頻度の高い点眼薬・内服薬の薬剤一覧,眼科医が覚えておくべき略語一覧なども収録.

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目次

第1章 眼科研修へのアドバイス
A眼科医になる君たちへ
1. 眼科医を志す研修医・学生諸君へ 坪田一男
2. 眼科研修における三つの基盤 坪田一男
3. 眼科医としての将来と人生 坪田一男
B研修の概要
1. 後期研修病院の選び方 榛村重人
2. 後期研修医のライフスタイル 榛村重人
3. きたるべき専門医試験の概要 榛村重人
4. 様々なサブスペシャルティ 野田実香
C知識の習得のしかた,勉強のしかた
1. 研修医の到達目標 川北哲也
2. 教科書,参考書の選び方 川北哲也
3. 文献検索のしかた 後藤英樹
4. 文献整理のしかた 後藤英樹
5. 医学論文の読み方 後藤英樹
6. 医学論文の書き方 村戸ドール
7. 学会に行こう 村戸ドール
8. カンファレンスの聞き方,発表のしかた 川村亮介
9. 学会での症例報告の準備と発表のしかた 篠田 肇
10. 眼科医にとって研究とは何か 石田 晋
11. 留学のすすめ 野田航介
12. 大学院および医学博士について 厚東隆志
13. 家庭との両立─子供を育てながら働くための工夫 野田実香
D医療現場でのコミュニケーション
1. コミュニケーションとは 根岸一乃
2. 患者とのコミュニケーションと説明のコツ 根岸一乃
3. コメディカルスタッフとのコミュニケーション 根岸一乃
4. 他科の医師との関係 根岸一乃
5. 大学・病院医師と開業医の関係 小沢洋子
6. 指導医との関係 小沢洋子
7. MR(医療情報従事者)との関係 小沢洋子

第2章 研修で学ぶべき検査技術と知識
A診察・診断の進め方
■ 問診・診察の進め方 飯野倫子
B眼科検査とその手順
1. 視力検査 魚里 博
2. 屈折検査 魚里 博
3. 屈折矯正検査 梶田雅義
4. 視機能検査 林 孝雄
5. 涙液・涙道検査 永原 幸
6. 眼底検査 井上 真
7. 細隙灯顕微鏡検査 宇野敏彦
8. 隅角検査 森 和彦
9. 電気生理学的検査 村山耕一郎
10. 超音波診断
1 ) 超音波生体顕微鏡(UBM) 高比良雅之
2 ) 超音波Bモード検査 高比良雅之
11. 画像診断
1 ) 前眼部 妹尾 正
2 ) 後眼部 森 隆三郎
3 ) 眼窩CT/MRI 橋本雅人
4 ) 頭部CT/MRI 橋本雅人
12. 視野検査 松本長太
13. 眼内レンズのパワー検査 黒坂大次郎
14. 眼圧検査 丸山勝彦
15. 色覚検査 市川一夫
16. その他の検査
1 ) 角膜知覚測定検査・角膜厚測定・眼球突出計・暗順応検査・レーザーフレアセルメーター・限界フリッカー値
   熊倉重人,横井克俊
2 ) 微生物学的検査 秦野 寛
3 ) 遺伝学的検査 布施昇男
4 ) 病理学的検査 小幡博人
17. 検体検査
1 ) 角結膜擦過物 中川 尚
2 ) 眼内液を用いた検査 鈴木 崇

第3章 眼疾患の診断と治療
A眼の構造――総論
■ 眼の構造 本庄 恵
B眼の生理と機能――総論
■ 眼の生理と機能 本庄 恵
C内科的治療――総論
1. 内科的治療を行うとき 望月清文
2. 基礎的な治療手技,処置 望月清文
3. 薬剤処方 望月清文
4. 放射線治療 望月清文
5. 免疫療法・抗腫瘍療法 望月清文
6. 眼球内注射 望月清文
D外科的治療――総論
1. 外科的治療を行うとき 國方彦志
2. 手術に際しての術前・術後処置 國方彦志
3. 手術器具・材料,その扱い方 國方彦志
4. 基本手術手技,麻酔 國方彦志
E眼疾患の診断と治療
1. 眼瞼疾患 渡辺彰英
2. 眼窩疾患 八子恵子
3. 涙器疾患 渡辺彰英
4. 結膜疾患 高村悦子
5. 角膜・強膜疾患 松本幸裕
6. ぶどう膜疾患 西信良嗣,大黒伸行
7. 網膜・硝子体疾患 澤田智子,大路正人
8. 水晶体疾患 黒坂大次郎
9. 緑内障 川瀬和秀
10. 視神経・視覚路疾患 三村 治
11. 瞳孔疾患 吉冨健志
12. 眼球運動障害・眼振 三村 治
13. 弱視・斜視・小児眼科 杉山能子
14. 心因性視力障害,不定愁訴 小口芳久
15. 屈折・調節異常 宮田 学
F眼科救急と眼外傷
■ 眼科救急と眼外傷 森 和彦
G全身疾患と眼
■ 眼所見を伴う全身疾患 細谷比左志
H臨床に必要な眼光学
■ 臨床に必要な眼光学 梶田雅義
I予防医学
1. アンチエイジング医学のサイエンス 坪田一男
2. メタボエイジング仮説と眼疾患 石田 晋
3. 活性酸素仮説に基づいた眼のアンチエイジング 結城賢弥
J眼科で話題のトピックス
1. 眼と時間生物学 羽鳥 恵
2. 眼科は再生医療開発の最前線となっている 榛村重人
3. ブルーライトと眼 綾木雅彦
4. 自身の研究成果を臨床応用(実用化)するには 江内田 寛
5. ゲノムの見方、考え方 堀田喜裕
6. 画像診断はこんなに進歩した 安野嘉晃

第4章 眼科医が知っておくべき知識と制度
A眼科医に必要な医学的知識
1. 角膜移植とアイバンク 篠崎尚史,青木 大
2. ロービジョン対策 山村麻里子,山縣祥隆
3. 医薬品副作用被害救済制度 外園千恵
4. 障害者認定 渡辺 仁
5. 院内感染症対策 横井則彦
6. 感染症届出基準 朝野和典
B眼科医に必要な社会的知識と制度
1. 法律全般 笠井祐子
2. インフォームド・コンセント,医療過誤 木下 茂
3. 日本における医療保険制度 木下 茂
4. 法律にかかわる視力 戸田和重
5. 臨床研究と利益相反 今井浩二郎
6. 再生医療等安全性確保法 木村健一

第5章 書類の書き方
1. カルテの書き方 小沢忠彦
2. 診断書 小沢忠彦
3. 紹介状(診療情報提供書)と返事(紹介患者診療結果報告書)  小沢忠彦
4. 処方箋 小沢忠彦
5. 説明書,同意書,入院時診療計画書,短期滞在手術同意書 小沢忠彦
6. 英文の診断書,紹介状,返事 井上賢治,勝海 修
7. 身体障害者手帳 井上賢治
付 録
1. 幼小児に必要な鎮静催眠薬とその投与量 外園千恵
2. 使用薬剤・薬剤濃度一覧 中村 聡
3. 略語一覧 渡辺 仁


索 引


◆Column
ボスとの出会いで変わった人生 川北哲也
なぜ私は眼科を選択したのか 谷原秀信
トランスレーショナルリサーチ 石田 晋
セレンディピティー(serendipity) 石田 晋
博士号は足の裏の米粒 !? 厚東隆志
なぜ女医はパート勤務しかしないのか 野田実香
専業主婦は辛い 野田実香
一心不乱に研修しよう! 後藤 浩
問診票にだまされるな 飯野倫子
確率論 飯野倫子
説明と言い訳 飯野倫子
患者さんと共感できる感覚 飯野倫子
コントラスト感度の表現 魚里 博
オートレフから多くの情報を得よう 魚里 博
他覚屈折検査の選択 魚里 博
近年,発達の著しい前眼部 OCT は隅角検査の代用となりうるか? 森 和彦
時間軸で眼疾患を診ることの喜び 山本哲也
アーチファクトの予防 橋本雅人
眼科医も画像検査に立ち会うことが大切 橋本雅人
Goldmann 圧平眼圧計を使おう 丸山勝彦
Tono-Penも有用のときがある 丸山勝彦
緑内障治療の前には正確な無治療時眼圧の把握を! 丸山勝彦
忘れないで,スクリーニング 市川一夫
単一遺伝子疾患と多因子疾患 布施昇男
遺伝子解析 布施昇男
direct-to-consumer(DTC)遺伝子検査とは 布施昇男
“薬”と“剤”の違いは? 望月清文
モノクローナル抗体の一般名の命名法は? 望月清文
スペシャリゼーション 國方彦志
ウェットフィールドは術野だけに 國方彦志
論文化しよう! 國方彦志
眼内炎に注意! 木下 茂
道具マニア(?)になろう 國方彦志
手術中のおしゃべりに注意! 國方彦志
眼窩壁骨折の治療方針を見直させた1例 八子恵子
ウイルス性結膜炎の感染予防 高村悦子
白内障 !? 黒坂大次郎
不定愁訴の患者の診かた 小口芳久
「眼光学」の分野の重要性 坪田一男
夜間救急は世の中の縮図? 森 和彦
医学の進歩と,プラスの医療の登場 坪田一男
Wilson 病の発見 細谷比左志
眼とカメラの構造の違い 梶田雅義
難治疾患への挑戦 坪田一男
快く診断書を書こう 外園千恵
若手医師よ,国際的な視野をもて 木下 茂
前医の誹謗中傷は禁止 小沢忠彦
処方の変更は要注意 小沢忠彦
インフォームド・コンセントは,タイミングが大切である 小沢忠彦
説明書に合併症をすべて羅列する? 小沢忠彦
英文診断書,紹介状は簡潔に 井上賢治
カルテのコピー 井上賢治
中心視力の測定は厳しく 井上賢治
視力障害を認定しよう 井上賢治

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序文

シリーズ総監修の序

 「研修ノート」は,かつての「研修医ノート」シリーズを全面的に刷新し,新シリーズとして刊行するものである.
 旧シリーズ「研修医ノート」は内科研修医のためのテキストとして1993年に出版された.その後,循環器,産婦人科,小児科,呼吸器,消化器,皮膚科など,診療科別に「研修医ノート」が相次いで刊行された.いずれも一般のマニュアルとは異なり,「手技の基礎」だけではなく「医師としての心得」や「患者とのコミュニケーション」などの基本,あるいは「書類の書き方」,「保険制度」など,重要な事項でありながら平素は学ぶ機会の少ない事項を取り上げ,卒後間もない若手医師のための指導書として好評を博してきた.
 しかしながら,時代の変化により研修医に要求される内容は大きく変化した.“医療崩壊”が社会問題となるなかで,研修教育の充実はますます重要となりつつある.さらに医療への信頼回復や医療安全のためには,患者やスタッフとのコミュニケーションの改善が必須であることはいうまでもない.
 このような状況に鑑み,「研修医ノート」シリーズのあり方を再検討し,「研修ノート」の名のもとに,新シリーズとして刊行することとした.読者対象は後期研修医とし,専門分野の決定後に直面するさまざまな問題に対する考え方と対応を示すことにより,医師として歩んでいくうえでの“道標”となることを目的としている.
 本シリーズでは,全人的教育に必要な「医の基本」を記述すること,最新の知見を十分に反映し,若い読者向けに視覚的情報を増やしつつも,分量はコンパクトとした.編集・執筆に当たっては,後期研修医の実態に即して,必要かつ不可欠な内容を盛り込んでいただくようお願いした.“全国の若手医師の必読書”として,本シリーズが,長く読み継がれることを願っている.
 終わりにご執筆いただいた諸先生に心より感謝を申し上げます.

2015年3月吉日
東京大学大学院医学系研究科内科学(循環器内科学)教授
永井良三



編集の序

 診断と治療社の「研修ノート」シリーズに,「眼科研修ノート」が加わったのが2009年.以来,眼科の道を選ばれた若い先生方の毎日を応援する身近なガイドブックとして活用されてきました.

 眼科疾患の基礎知識や手技の基礎はもとより,医師としての「心得」 や「患者さんとのコミュニケーション」といったメンタルな部分,そしてさらに「書類の書き方」,「保険制度」といった現場でとても重要だけれど他の教科書ではなかなか学べない事柄,若手医師が知っておくべき基本知識を,今まさに医療現場の中心で活躍中の若手の先生方に執筆していただいています.臨床医として必要な医療現場の基礎知識がコンパクトにわかりやすくまとめられた一冊です.

 今回,改訂版の出版にあたり,新薬等のアップデイトのほか,眼科で話題のトピックスとして,ブルーライトと眼に着目した「時間生物学」や,再生医療新法についてのページが新設されました.眼科の新しい広がり,未来を感じていただけることと思います.

 高齢化が進み,そして同時に高度な情報社会となり,眼科の担う役割は重要性を増すとともに非常に大きく広がってきています.白内障手術件数の増加,緑内障や糖尿病網膜症,加齢黄斑変性からの失明予防,ドライアイや眼精疲労への対応,屈折矯正の分野など,診療も多岐にわたります.さらには,検査技術の進歩,手術における技術革新,また,自費診療による治療のニーズや先進医療の適用など,システムや制度の面も変化してきています.

 時代とともに進化していく眼科診療,そしていつの時代も変わらない眼科医の志まで,眼科診療のA to Zを,この研修ノートを大いに活用して磨いていただければ幸いです.

2015年3月吉日
編集者を代表して
慶應義塾大学医学部眼科教授
坪田一男