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書籍詳細

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子どもの健康と安全 演習ノート診断と治療社 | 書籍詳細:子どもの健康と安全 演習ノート

白梅学園大学子ども学部 教授

小林 美由紀(こばやし みゆき) 編著

お茶の水女子大学 名誉教授

榊原 洋一(さかきはら よういち) 編集協力

埼玉医科大学総合医療センター小児科 教授

森脇 浩一(もりわき こういち) 編集協力

初版 B5判 並製 144頁 2019年11月29日発行

ISBN9784787824066

定価:本体2,000円+税
  

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2018年保育士養成課程の改定内容に準拠!本書では,子どもの健康や安全管理,事故や災害時の事前・事後対策,感染症発生時や体調不良時の対応のほか,個別的な配慮を要する障害・疾患をもつ子どもの養護まで,保育活動における様々な保健的対応について具体的事例を通してわかりやすく学べる.「講義」で基本的な内容・重要事項を学習した後,「演習」の実際の場面を想定した課題で考えを深め,「おさらいテスト」で学習内容を復習する,学びを確実なものにする3段階構成.実践的な知識と技能が身につく一冊.

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目次

序文
編著・編集協力
本書の使い方

第1章 保健的観点を踏まえた保育環境および援助を知ろう
①子どもの健康と保育環境
 1. 子どもの健康を守る保育環境
 2. 保健的観点を踏まえた保育環境
②子どもの保健にかんする個別対応と集団全体の健康および安全の管理
 1. 子どもの保健にかんする個別対応の基本
 2. 健康診査(健康診断,健診)
 3. 体調変化の際の個別対応
 4. 集団全体の健康および安全の管理
演習課題
おさらいテスト

第2章 保育における健康および安全の管理について知ろう
①衛生管理
 1. 施設環境
 2. 屋内の衛生管理
 3. 屋外の衛生管理
②事故防止および安全対策
 1. 子どもの事故防止の重要性
 2. 子どもの事故の特徴
 3. 発達段階別の怪我や事故の種類と発生場所
 4. 事故防止のための具体的な方法
 5. 事故後の精神的支援
 6. 安全対策
 Column1 事件・災害の予防と対応
③危機管理と災害への備え
 1. 保育における危機管理
 2. 保育における災害への備え
 3. 安全教育
演習課題
おさらいテスト

第3章 子どもの体調不良などに対する適切な対応を知ろう
①体調不良や傷害が発生した場合の対応と応急処置
 1. 体調不良時の対応
 2. 傷害時の応急処置
 3. 事故にあったときの対応
 4. 薬の投与の仕方
 5. 病院受診時の対応
②救急処置および心肺蘇生法
 1. 救急処置
 2. 子どもの心肺蘇生法
 Column2 子どもの新しい心肺蘇生指針
演習課題
おさらいテスト

第4章 子どもがよくかかる感染症の対策を知ろう
①感染症の集団発生の予防
 1. 子どもがよくかかる感染症の症状と対応
 2. 感染症の流行予防のための対策
②感染症発生時と罹患後の対応
 1. 出席停止期間の基準
 2. 感染症罹患後の対応
 3. 保護者および他職種・自治体との連携
演習課題
おさらいテスト

第5章 保育で必要な保健的対応を知ろう
①保育における保健的対応の基本的な考え方
 1. 保育活動における保健的な視点
 2. 食事における保健的対応
 3. 排泄における保健的対応
 4. 睡眠時における保健的対応
 5. 外出時における保健的対応
 6. 保育行事における保健的対応
②3歳未満児への対応
 1. 乳児の抱き方
 2. おんぶの仕方
 3. 食事の与え方
 4. 口腔内の衛生
 5. 衣服の着せ方
 6. 排泄のさせ方
 7. 保清,沐浴・入浴のさせ方
 8. 寝かせ方
 9. 外出時の注意
 10.おもちゃと固定遊具
 11.ベビーカー,自動車,自転車の乗せ方
③個別的な配慮を要する子どもへの対応
 1. 慢性疾患や障害をもつ子どもの保育
 2. 医療費などの援助
 3. 低出生体重児・早産児で生まれた子どもの養護
 4. アレルギー疾患をもつ子どもの養護
 5. 神経・筋疾患をもつ子どもの養護
 6. 先天性心疾患をもつ子どもの養護
 7. 泌尿器疾患をもつ子どもの養護
 8. 血液疾患をもつ子どもの養護
 9. 代謝・内分泌疾患をもつ子どもの養護
 10.悪性新生物(悪性腫瘍,小児がん)をもつ子どもの養護
 11.心身症の子どもの養護
④障害をもつ子どもへの対応
 1. 子どもの在宅医療支援
 2. 医療的ケア児の養護
 3. 肢体不自由児の養護
 4. 呼吸障害児の養護
 5. 嚥下障害児の養護
 6. 視覚障害児の養護
 7. 聴覚障害児の養護
 8. 発達障害児の養護
 Column3 子どもへの声かけの仕方
演習課題
おさらいテスト

第6章 健康および安全の管理の実施体制を知ろう
①保育における保健活動の計画および評価
 1. 保健計画作成の根拠
 2. 保健計画作成の手順
 3. 保健活動の実践
②保健活動における職員間の連携・協働と関係機関との連携
 1. 保健活動における職員間の連携・協働
 2. 保健活動における関係機関との連携
演習課題
おさらいテスト
演習課題とおさらいテストの解答(例)

索引

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序文

序 文

  いつの時代も,子どもの事故や予期せぬ病気,虐待のニュースに触れるほど痛ましいことはありません.その度に,どうしたらそうした不幸なことがなくなるのか,私たちに何が足りないのかと考え込まざるをえません.
  世界保健機関憲章の前文には,「子どもの健やかな成長は,基本的に大切なことです.そして,変化の激しい種々の環境に順応しながら生きていける力を身につけることが,この成長のために不可欠です」(日本WHO協会訳文)と書かれています.
  子どもたちは,生まれてくる条件,場所や環境を選ぶことはできません.先天的な素質だけでなく,育ててくれる人,経済的環境も子どもの意思で選んだものではありません.それだけに,子どもの環境をつくっている私たちの責任は重いと言えるでしょう.子どもたちが健やかに成長をしていくためには,子どもたち自身が自分で選んだわけではない種々の環境に適応していかなければなりません.私たちは,一人ひとりの子どもが置かれている状況を把握して,必要な支援を考えていく必要があると言えます.
  乳幼児が過ごす場所には,保育所,幼稚園の他に,両方の性格を併せ持つ認定こども園ができ,幼児の保育・教育を一緒に検討する試みが進んでいます.さらに,2019年の10月からは,3歳以上の子どもの保育・教育に対し,幼保無償化が開始され,幼児教育の重要性について取り組む機運に結びついていくことが期待されています.今後は,3歳未満の乳幼児を含めた子どもの育ちにも社会全体の関心が注がれていくことでしょう.
  本書は,保育士養成課程のカリキュラムの改定に合わせて企画されましたが,前著の『子どもの保健演習ノート』の骨組みを引き継いで執筆しました.さらに遡ると,『小児保健実習ノート』での,“多くの方が子育てパートナーとなって子どもを育てることの楽しさを共有できるように”,という願いも繋げていきたいと思っています.
  そのためには,子どもたちを巡る様々な課題に向き合うことが,私たちが次世代に命をバトンタッチするためにも大切なことになるでしょう.
  本書を執筆にするにあたり,医療の第一線で活躍されている森脇浩一先生と子どもを取り巻く環境のオピニオンリーダーでもある榊原洋一先生に貴重なご助言をいただきました.そして,きめ細かに叱咤激励していただいた編集部の方々にも心より感謝申し上げます.
  子どもたちのことをいつも心にかけていただいている皆様とともに,子どもたちの明るい未来を共有できることを願ってやみません.

2019年10月吉日

小林美由紀