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脳動脈瘤コイル塞栓術ハンドブック診断と治療社 | 書籍詳細:脳動脈瘤コイル塞栓術ハンドブック

三重大学大学院医学系研究科脳神経外科教授

滝 和郎(たき わろう) 編集

初版 B5判 並製 208頁 2010年05月10日発行

ISBN9784787817693

定価:本体5,500円+税
  

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コイル塞栓術は、患者に低侵襲の治療法として欧米では広く行われている。本書は、血管内治療の向上と本治療法の適正な普及を図るため、脳動脈瘤コイル塞栓術の基礎知識をはじめ写真・図表を多用した手技、困難症例にいたるまでを分かりやすく解説した。

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目次

序文  
執筆者一覧  


A 脳動脈瘤コイル塞栓術関連の臨床試験
 …………………………………滝 和郎
B 脳動脈瘤の血管内手術の適応と禁忌
  ─コイルによる瘤内塞栓術の適応と禁忌─
 …………………………………定藤章代
C 神経学的診断
 …………………………………柴田益成
D 画像診断(CT,MRI,CTA,MRA,DSA)
 …………………………………前田正幸
E 全身合併症の評価と周術期管理
 …………………………………金澤隆三郎,石原正一郎
F 使用機材(シース,カテーテル,バルーン,ワイヤー等)
 …………………………………山道 茜,朝倉文夫
G 使用機材(バックアップ用機材,トラブル対策機材等)
 …………………………………濱田和秀,朝倉文夫
H 各種コイルの特徴と選択
 …………………………………当麻直樹
I 抗血小板薬,抗凝固薬の使い方
 …………………………………佐藤 徹
J 標準術式
 …………………………………瓢子敏夫
K バルーンアシストテクニックとステントアシストテクニック
 …………………………………寺田友昭
L ダブルカテーテルテクニック
 …………………………………朝倉文夫
M 母血管閉塞と一時閉塞試験─内頸動脈系Large/Giant/Broad Neck瘤に対する
母血管閉塞の適応と方法,一時閉塞試験の方法と評価─
 …………………………………阪井田博司
N 椎骨動脈紡錘状・解離性動脈瘤
 …………………………………鈴木謙介,兵頭明夫
O 術中のトラブルシューティング
 …………………………………小林紀方,村山雄一
P 術後のトラブルシューティング─穿刺部仮性動脈瘤や後腹膜出血,コレステ
ロール塞栓症などに対する予防と対処─
 …………………………………高山勝年,明珍 薫,吉川公彦
Q 脳血管攣縮
 …………………………………吉村紳一
R 脳動脈瘤塞栓術後のフォローアップ
 …………………………………宮地 茂
S 看護管理
 …………………………………水谷泰子
T コメディカル(放射線技師)の役割
 …………………………………山尾覚一,牧 浩昭
U 困難な症例,工夫を要した症例
 1.脳底動脈先端部動脈瘤の1例
  …………………………………中原一郎,渡邉芳彦
 2.症例1:脳底動脈の広頸性破裂小動脈瘤に対する
  balloon remodeling technique
  …………………………………清末一路
  症例2:椎骨脳底動脈移行部の広頸性破裂に対する
  ballon assist double catheter technique
  …………………………………清末一路
  症例3:瘤から後下小脳動脈が分岐する不整形椎骨後下小脳動脈分岐部破裂小
動脈瘤に対する両方向性アプローチによる塞栓術
  …………………………………清末一路
 3.瘤内塞栓後の再開通に対して母血管閉塞を行い,長期安定を
  得た脳底動脈先端部大型動脈瘤
  …………………………………坂井信幸,今村博敏
 4.前大脳動脈起始部後方向き小動脈瘤の1例
  …………………………………寺田友昭
 5.後交通動脈経由によるバルーンアシストを
  用いた脳底動脈瘤瘤内塞栓術
  …………………………………山田清文,吉村紳一
 6.治療待機中に急速に進行する動眼神経麻痺を生じた内頸動脈未破裂脳動脈瘤
に対する塞栓術(脳神経麻痺で発症した脳動脈瘤に対する塞栓術とワーキン
グアングルの工夫)
  …………………………………松丸祐司,神谷雄己
 7.ワイドネック破裂脳底動脈先端部動脈瘤に対してPcoA経由でバルーンカテ
ーテルを留置し,ネックリモデリング下にダブルカテーテル法で瘤内塞栓術
を行った1症例
  …………………………………広畑 優,藤村直子
 8. フレーミングに難渋した脳底動脈瘤症例
  …………………………………村尾健一
V 脳動脈瘤の塞栓術の将来
 …………………………………滝 和郎

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序文

脳動脈瘤の治療は血管内治療の急速な進歩により,非侵襲性の向上,治療成績の向上,治療時間の短縮,適応の拡大が図られている.またこの変化は頭蓋内ステント,flow diverter,computer simulationなどの新しい器具ならびに解析方法の導入により,さらに加速しそうな勢いである.
 一方,新しい治療法は,エビデンス度の高い報告をもとに進化していくことが望ましいが,現実は必ずしもそうではない,多くの新たな経験をもとに進化していくことが大半である.治療のこの部分は科学的に証明されている,ここは経験に基づいているなどの判別は,特に術者として活躍する医師には不可避のことである.また,そのような中で,もっとも,updateな知識を的確にとらえ,実践していくことは,先端の医療施設で活躍する医師ならびに医療関係者の使命である.
 このハンドブックは脳動脈瘤治療で活躍する医療関連の方々に,座右のreferenceとして使っていただくように企画した.各章は最前線で活躍中の医療関連の方々にお願いした.本書が皆様方のお役に立つことを祈念している.

2010年4月
三重大学大学院医学系研究科脳神経外科
教授 滝 和郎