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PT・OT・ST・ナースを目指す人のための
リハビリテーション総論改訂第2版診断と治療社 | 書籍詳細:リハビリテーション総論改訂第2版

川崎医科大学リハビリテーション医学 教授

椿原 彰夫(つばはら あきお) 編著

改訂第2版 AB判 並製 330頁 2011年11月10日発行

ISBN9784787818805

定価:本体3,600円+税
  

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用語解説・ポイント付きで初学者にやさしい好評のテキストを改訂.内容のアップデートとともに,新たにPT・OT国家試験の過去問から学習内容に沿って抜粋し,理解を深めるための解説を追加した.さらに基本となる脳解剖や関節可動域,徒手筋力テストの要点を付録として収載.

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目次

執筆者一覧 
第2版の序 
初版の序 

Aリハビリテーション概論
 1リハビリテーションと機能訓練の違いを知っていますか? /椿原彰夫
  1.誤解されやすい「リハビリテーション」
  2.リハビリテーションの理念
  3.リハビリテーションの発展に寄与した歴史的事項
 2医療・保健・社会福祉とリハビリテーションの関わり方 /椿原彰夫
  1.リハビリテーションの領域
  2.医学的リハビリテーション
  3.職業的リハビリテーション 
  4.社会的リハビリテーション
  5.教育的リハビリテーション
  6.保健とリハビリテーション
  7.医療と保健・社会福祉の連携
 3リハビリテーション・マインドをしっかり持って! /椿原彰夫
  1.リハビリテーション・マインドの重要性 
  2.障害を診る心を持つ
  3.障害者の社会復帰・社会参加を目指す
  4.チームを大事にする
  5.安心・安全な医療の提供
 4廃用症候群(生活不活発病)はとっても怖い! /平岡 崇
  1.廃用症候群とは
  2.二次的合併症としての廃用症候群
  3.廃用症候群の予防
  4.廃用の臨床症状
 5リハビリテーションの中核─回復期リハビリテーション病棟 /平岡 崇 
  1.回復期リハビリテーション病棟の導入
  2.回復期リハビリテーション病棟とは
  3.回復期リハビリテーション病棟の在り方
 6生活期(維持期)リハビリテーションは介護予防に役立つ! /青柳陽一郎
  1.高齢者人口増加と介護問題
  2.介護保険の概要
  3.介護予防の施策
  4.仮の要介護状態とは
 7疾患と障害の関係─国際障害分類(ICIDH)と国際生活機能分類(ICF)/青柳陽一郎
  1.疾病構造の歴史と障害の扱い
  2.国際障害分類 30
  3.国際生活機能分類の意義と概要
  4.国際生活機能分類の構成と使い方と問題点
 8チームの要,リハビリテーション科医 /阿部泰昌
  1.リハビリテーション科医の役割
  2.訓練処方箋
  3.チーム医療とチームリーダー
 9理学療法と理学療法士 /竹中 晋
  1.理学療法とは
  2.理学療法士の養成
  3.理学療法士の役割
  4.運動療法とは
  5.物理療法とは
 10作業療法と作業療法士 /目谷浩通
  1.作業療法士の役割
  2.作業療法の実際
  3.作業療法士と理学療法士の違い
 11言語聴覚療法と言語聴覚士 /目谷浩通 
  1.言語聴覚士とは
  2.言語聴覚療法
 12必要不可欠なリハビリテーション看護 /阿部泰昌
  1.看護師が主役!
  2.生活の場としてのリハビリテーション病棟の役割
  3.リハビリテーション看護の具体的な役割
 13わたし達の大切な医療チーム /嘉村雄飛
  1.大切な仲間たち
  2.「義肢装具士」とは 
  3.「社会福祉士」とは
  4.「臨床心理士」とは
  5.「介護支援専門員(ケアマネジャー)」とは
  6.「介護福祉士(ケアワーカー)」とは 
  7.「生活相談員」,「生活指導員」とは 
  8.「作業指導員」とは
  9.「職業指導員」とは 
  10.「児童指導員」とは 
  11.「母子指導員」とは
 14機能評価なしには機能訓練を始められない /嘉村雄飛
  1.機能評価の重要性 
  2.診断・評価法に求められるもの
  3.診断・評価の進め方
  4.機能障害・能力低下の評価の重要性
  5.障害の帰結予測
 15機能障害にはどんな評価方法があるの? /目谷浩通
  1.障害モデル
  2.障害評価の重要性 
  3.機能障害の評価方法 
 16能力低下(能力障害)の評価方法を習得しよう /目谷浩通
  1.能力低下の評価の意義  
  2.日常生活活動の評価方法 
  3.手段的日常生活活動(生活関連動作)の評価
  4.歩行障害の評価 
 17歩 行 /塚本芳久 
  1.人間はバランスを崩しながら歩く
  2.歩行分析  
  3.歩行パターンは変化する 
 18装具は障害者の必需品 /塚本芳久 
  1.装具の目的
  2.装具の命名法
  3.三点固定の原則
  4.下肢装具
  5.上肢装具
  6.体幹装具
  7.医療用装具と更生用装具
  8.補装具の支給体系 
 19義足でも走れる /塚本芳久
  1.義肢とは
  2.義足の構造とその役割
  3.義手の分類
 20さまざまな種類の車椅子 /関 聰介
  1.車椅子の選択
  2.手動車椅子
  3.電動車椅子
  4.スポーツ用車椅子
  5.車椅子のデザイン
 21医療・社会福祉と法律 /関 聰介
  1.医療者に関する規則
  2.医療保険制度  
  3.老人保健法
  4.公的年金保険
  5.身体障害者福祉法
  6.児童福祉法
  7.老人福祉法
  8.介護保険法
  9.支援費制度
  10.障害者自立支援法
 22地域リハビリテーション /石井雅之
  1.地域リハビリテーションとは
  2.地域リハビリテーション推進事業

B障害別リハビリテーションの実際 
 1関節拘縮と関節可動域訓練 /竹中 晋
  1.関節の構造 
  2.関節可動域とは
  3.関節可動域の制限  
  4.関節可動域の種類
  5.関節可動域の測定  
  6.関節可動域訓練
 2筋力低下と筋力増強訓練 /田中芳幸 
  1.筋力低下とは
  2.筋力の定義 
  3.筋力の生理機構   
  4.筋力低下の種類 
  5.筋力低下の評価   
  6.筋力増強訓練の実際
  7.持久力訓練
 3運動麻痺と神経筋再教育 /田中芳幸 
  1.運動麻痺とは 
  2.運動麻痺に対するリハビリテーション 
  3.中枢神経疾患における運動麻痺の発生機序  
  4.神経筋再教育の原理
  5.神経筋再教育の種類 
  6.神経筋再教育の有用性 
 4運動学習の理論 /椿原彰夫 
  1.運動学習とは  
  2.運動療法の基本的概念
  3.効果的な運動学習の計画   
  4.運動学習の技術
 5異常歩行と歩行訓練 /塚本芳久 
  1.主な歩行異常  
  2.歩行の基本訓練
  3.歩行動作訓練 
 6失語症と言語聴覚療法 /大沢愛子
  1.失語症とは
  2.失語症の診断 
  3.失語症の評価バッテリー
  4.失語症の分類 
  5.言語聴覚療法
 7失認と失行 /大沢愛子
  1.失認とは  
  2.失認の症状とその評価 
  3.対応とリハビリテーション  
  4.失行とは
  5.失行の診察と評価  
  6.対応とリハビリテーション
 8高次脳機能障害 /椿原彰夫
  1.障害についての理解 
  2.主な高次脳機能障害 
  3.高次脳機能障害の原因疾患
 9摂食・嚥下障害 /大杉敦彦 
  1.摂食・嚥下障害とは 
  2.解剖と食べ物の流れ
  3.原 因  
  4.症 状
  5.評価(診断) 
  6.治療のストラテジー
  7.具体的な治療法 
  8.嚥下障害とQOL 
 10排泄障害 /椿原彰夫 
  1.障害についての理解 
  2.急性期における治療 
  3.慢性期における治療の流れ
  4.よくみられる合併症
 11痙縮のコントロール /大杉敦彦 
  1.筋緊張異常の概念  
  2.痙縮とは 固縮とは
  3.痙縮の評価
  4.痙縮への対応 
  5.具体的な治療法
 12高齢化と介護予防 /大杉敦彦 
  1.老化とは  
  2.老化の種類
  3.各臓器の老化  
  4.老化の悪循環
  5.高齢化への対策 
C疾患別リハビリテーションの実際
 1脳卒中(急性期) /岸田芳幸
  1.疾患についての理解 
  2.リハビリテーションは何をするのか 
  3.急性期リハビリテーションの目的
  4.急性期リハビリテーションは誰がどのように行うか
  5.具体的治療内容  
  6.チームの重要性
 2脳卒中(回復期) /岸田芳幸 
  1.急性期から回復期へ   
  2.回復期リハビリテーションの目的は 
  3.回復期リハビリテーションはどのように行われるか  
  4.具体的なアプローチ
  5.社会復帰への地域連携  
  6.将来への期待
 3パーキンソン症候群 山田裕子 
  1.疾患についての理解 
  2.パーキンソン病とは
  3.臨床症状  
  4.障害評価 
  5.治療とリハビリテーション
 4脊髄小脳変性症 /椿原彰夫
  1.疾患についての理解 
  2.障害の把握と評価 
  3.一般的治療法と薬物療法   
  4.リハビリテーション治療の概要
 5多発性硬化症 /山田裕子 
  1.疾患についての理解  
  2.臨床症状
  3.経過・予後  
  4.障害評価
  5.治療とリハビリテーション 
 6神経・筋疾患 /石井祐子
  1.疾患についての理解
  2.進行性筋ジストロフィー 
  3.多発性筋炎  
  4.ギランバレー症候群
  5.筋萎縮性側索硬化症
 7脊髄損傷 /石井祐子
  1.疾患についての理解  
  2.症 状
  3.機能障害の評価 
  4.治療のおおまかな流れ
  5.具体的なリハビリテーションプログラム 
 8外傷性脳損傷 /椿原彰夫 
  1.疾患についての理解  
  2.リハビリテーションにおける特徴 
  3.外傷性脳損傷に特徴的な高次脳機能障害  
  4.治療のポイント 
 9四肢切断 /杉山岳史 
  1.疾患についての理解   
  2.切断の分類
  3.切断部位の選択  
  4.義 肢
  5.切断者の機能評価   
  6.上肢切断のリハビリテーション
  7.下肢切断のリハビリテーション
 10運動器疾患 /椿原彰夫 
  1.疾患についての理解  
  2.運動器疾患に特徴的な障害
  3.一般的治療の流れ   
  4.リハビリテーション治療の要点
 11関節リウマチ /椿原彰夫 
  1.疾患についての理解  
  2.一般的治療の流れ 
  3.リハビリテーション治療の要点   
  4.よくみられる合併症 
 12慢性疼痛 /杉山岳史 
  1.感覚・痛みの概念  
  2.体性感覚の受容器
  3.体性感覚の伝導路 
  4.リハビリテーションにおける評価
  5.慢性疼痛に対するアプローチ 
 13脳性麻痺 /文野喬太
  1.疾患の定義  
  2.疾患の分類 
  3.疾患の原因  
  4.リハビリテーション治療
  5.二次的合併症とその治療 
 14心筋梗塞 /文野喬太
  1.疾患についての理解  
  2.検 査
  3.急性期リハビリテーション  
  4.回復期リハビリテーション
  5.生活期(維持期)リハビリテーション 
 15呼吸器疾患 /横山光洋
  1.呼吸器リハビリテーションの概念   
  2.呼吸器リハビリテーションにおける評価 
  3.呼吸器リハビリテーションにおける治療手技
  4.その他の各種疾患・状態に対するアプローチ 
 16生活習慣病 /横山光洋
  1.生活習慣病についての理解  
  2.糖尿病と運動療法 
  3.脂質代謝と運動療法
  4.高血圧と運動療法 
  5.虚血性心疾患と運動療法

  付 録
  1.大脳の機能と障害 
  2.関節可動域表示ならびに測定法 
  3.皮膚分節(dermatome)  
  4.徒手筋力テスト(Manual Muscle Testing:MMT)  

 チャレンジ 理学療法士・作業療法士国家試験問題 解答と解説 

  ちょっとひとやすみ /椿原彰夫 

  索 引 
  出典一覧 

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序文

第2版の序

 本書が出版されてから既に4年以上が過ぎました.数多くの理学療法士・作業療法士養成校で教科書に指定していただき,向学心の高い学生さん方に愛読していただいたことは大変嬉しく思います.「リハビリテーション総論」や「リハビリテーション医学」という名の講義は,入学して初年度に行われることが多いと思いますが,早期のうちにリハビリテーションの意義を勉強することは,臨床家を目指す学生さんには絶対的に重要であると常々感じています.専門的な用語が多くなると学習困難に陥りやすいので,本書では右側の欄に用語の解説を加え,調べなくてもすぐに理解できるように配慮しています.自分がどのような仕事に就くのかを考えながら,より専門的な知識を修得することに対して強い興味と関心を抱いていってほしいと願っています.
初版以降,数々の新しい治療法や評価法が世に紹介されています.そこで,第2版では新しい医療内容を漏らすことなく数多く付け加えました.また,基本となる脳解剖や関節可動域の知識などを巻末の付録に掲載しました.さらに,理解を深める目的で,理学療法士・作業療法士国家試験の問題を各項目の末部に,解答と解説を巻末に載せています.この問題は,今すぐに解けるようになる必要はありません.しかし,立派な臨床家に成長するためには,このような内容に精通する必要があるという認識を持っていただきたいと考えました.理学療法士や作業療法士以外の職種を目指す皆さん,例えば言語聴覚士,看護師,介護福祉士,社会福祉士,医師になろうと考えている学生さんにも,本書は決して難しくはありません.小説でも読むような気軽な気持ちで読破していただくと,障害者や高齢者の未来は明るくなります.
 リハビリテーションの需要は,今後もますます増加していきます.ロボット医学が発展し,再生医学が現実化すると,リハビリテーション医療の内容も変化していきます.さらに,入院して治療を行うだけではなく,退院後,何年も続いていく生活の中で障害者を支える手法も進歩していきます.これらの進歩を有効なものに築き上げるのは,知識と技術を持った医療福祉関係者であるということを忘れないでほしいとお願い申し上げ,第2版の序といたします.

平成23年9月吉日
椿原彰夫


初版の序

 高齢化社会を迎えた現在,リハビリテーション医療と保健・福祉サービスの充足が強く求められています.その需要に応えるべく,理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の養成校が急増し,多くの療法士の卵が育っていきます.私の知っている新入生達は皆,障害者や高齢者の機能回復と社会復帰のために貢献できるようしっかりと勉学に励み,療法士として立派に成長したいと願うひた向きな情熱と優しい心の持ち主ばかりです.
 新入生が最初に教えられる医学関係の科目は,「リハビリテーション総論」や「リハビリテーション医学」という名称の講義です.もちろん,医学の知識は同時期に始まる解剖学や生理学の内容以外には,ほとんど皆無です.リハビリテーションの導入を教えるに当たっては,医学と医療の知識についても少しずつ説明しなければなりません.しかしながら,わかりやすく,かつ内容のしっかりしたリハビリテーションの入門書は,これまで見当たりませんでした.そのために,私の講義では単元ごとにスライドを作り,パソコンを使って説明してきました.学生のなかには,良い教科書を紹介して欲しいと願い出る人も少なくはありませんが,その都度,関連する雑誌を紹介していました.そんな折に「診断と治療社」編集室から,初心者のためのリハビリテーションに関する教科書出版のお話をいただきました.リハビリテーション医療を志す学生にとっては,リハビリテーションの概略とその考え方を1年目に知っていることは必須の条件です.そこで,皆さんが辛い気持ちを持つことなく,簡単に勉強できる入門書を書こうと決心しました.共著者の先生方には,頑張って覚えるような内容は極力省略し,聞きなれないような用語については欄外に説明してくださるよう伝えました.この本は,リハビリテーションのことをまったく知らない初心者のためのものですので,推理小説を読むくらいの気楽な気持ちで読んでいただければ幸いです.
 理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,看護師,介護福祉士などのコメディカルを目指している学生の方々,医学生,あるいは,これから高齢者・障害者の医療と保健・福祉に関わっていこうとされる医師や専門職の皆様に読んでいただき,多くの障害者・高齢者に大きな幸せを与えられる社会を築き上げてくださるようお願い申し上げます.

平成19年3月吉日
椿原彰夫