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書籍詳細

てんかん専門医ガイドブック診断と治療社 | 書籍詳細:てんかん専門医ガイドブック
てんかんにかかわる医師のための基本知識

日本てんかん学会(にほんてんかんがっかい) 編集

初版 B5判 並製 320頁 2014年03月25日発行

ISBN9784787820341

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定価:本体6,500円+税
  

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てんかん専門医試験を受験する医師のみならず,てんかんにかかわるすべての医師必携のガイドブック.概念や分類,病因,診断,検査,治療などの総論から,新生児から高齢者まで各年代別の重要なてんかんや遺伝子研究結果に基づく特殊てんかんの最新知識,外科治療などを解説した各論に続き,妊娠,運転,生活支援についても具体的に紹介.臨床てんかん学の内容をコンパクトにまとめた実践的な一冊.

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目次

カラー口絵
刊行によせて
序文
編集委員・分担執筆者一覧
略語一覧
Ⅰ 総 論
第1章 てんかんの疫学
1.概念・定義・有病率・発病率
2.分類(1981 年,1989 年,2010 年の比較)
第2章 てんかんの病因・病態生理
1.てんかん原性と伝播
2.てんかんの責任遺伝子と遺伝子診断
①チャネロパシーとしてのてんかん責任遺伝子
②その他のてんかん発作を呈する神経疾患の遺伝子異常
③抗てんかん薬の代謝と副作用に関連する遺伝子
④遺伝子診断の可能性と問題点
3.てんかん原性の病理
4.抗てんかん薬の作用機序と副作用
第3章 てんかんの診断
1.新生児
2.小児
3.成人
4.高齢者
5.精神症状の診断
6.てんかん性脳症
7.部分発作の発作症候・側方徴候
8.全般発作の発作症候
9.てんかんと突然死(SUDEP)
第4章 てんかんの検査
1.臨床神経生理
①脳波・脳磁図の原理と解釈
②正常脳波と発作間欠期脳波
③睡眠関連てんかんと睡眠異常―成人―
 睡眠関連てんかんと睡眠異常―小児―
④小児の脳波とその異常
⑤発作時ビデオ脳波
⑥頭蓋内脳波記録
⑦脳磁図解析と焦点局在推定
⑧経頭蓋磁気刺激
2.神経画像
3.機能画像
4.神経心理
5.変性疾患,急性疾患,心原性失神
第5章 てんかんの治療
1.薬物治療
①初発発作の薬物治療
②薬物治療の終結
③抗てんかん薬の薬物動態
④身体疾患治療薬や他の薬剤との相互作用
2.小児・思春期てんかんの薬物治療
3.小児の特殊治療(ACTH,ケトン食など)
4.成人てんかんの薬物治療
5.妊娠適齢期てんかん患者の薬物治療
6.高齢者てんかんの薬物治療
7.合併心因発作,精神症状の治療
8.てんかん重積に対する救急治療
①けいれん性てんかん重積の診断と薬物治療―小児―
 けいれん性てんかん重積の診断と薬物治療―成人―
②非けいれん性てんかん重積
③脳炎によるてんかん重積
④その他の急性病態
9.外科治療総論
①難治てんかん,外科治療の適応
②切除外科,遮断外科,緩和的外科治療
10.医療連携
①職種,専門医,診療科,施設間の連携
②倫理,医療支援カウンセリング
③医療・福祉サービス
④てんかん患者の社会参加とリスク管理
⑤道路交通法
⑥その他の法律(銃刀法など)
Ⅱ 各 論
第1章 新生児・乳児てんかん
1.熱性けいれん
2.年齢依存性てんかん性脳症
①大田原症候群
② West 症候群
③ Lennox-Gastaut 症候群
3.新生児てんかん
①良性家族性・非家族性新生児てんかん
②症候性新生児発作
4.乳児てんかん
① Dravet 症候群(乳児重症ミオクロニーてんかん)
②乳児良性ミオクロニーてんかん
③ミオクロニー脱力てんかん(Doose 症候群)
第2章 小児てんかん
1.中心・側頭部棘波(を伴う)良性小児てんかん(BECTS)
2.Panayiotopoulos 症候群,Gastaut 型特発性小児後頭葉てんかん
3.徐波睡眠時持続性棘・徐波(をもつ)てんかん(ECSWS)
4.Landau-Kleffner 症候群
5.小児欠神てんかん
第3章 青年期てんかん
1.若年欠神てんかん
2.若年ミオクロニーてんかん
3.覚醒時大発作てんかん
4.視覚誘発てんかん
5.反射てんかん
第4章 孤発性部分てんかん
1.側頭葉てんかん
2.前頭葉てんかん
3.頭頂葉てんかん
4.後頭葉てんかん
第5章 遺伝子異常によるてんかん・特殊てんかん
1.先天性代謝異常症
2.進行性ミオクローヌスてんかん(PME)
3.染色体異常
4.最近定義された遺伝性子異常によるてんかん症候群
5.持続性部分てんかん(EPC)
6.皮質下起源のてんかん(視床下部過誤腫など)
7.外傷性てんかん
第6章 外科治療
1.内側側頭葉てんかん
2.新皮質てんかん
3.腫瘍関連てんかん
4.脳梁離断術
5.半球離断術
6.迷走神経刺激療法
7.特殊な手術
第7章 てんかん精神病と心理的共存症
1.発作周辺期精神病
2.発作間欠期精神病
3.抗てんかん薬による精神症状
索引
本書で使用している分類や用語などは,国際抗てんかん連盟による1981 年「てんかん発作型国際分類」,1989年「てんかん症候群国際分類」,2010 年「改訂提案版」および,日本てんかん学会「てんかん学用語集」に準拠している.文中では,「放電」「発射」の両語が使われているが,これらはほぼ同義と理解されたい.

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序文

刊行によせて


 日本てんかん学会が監修し,てんかん学会員自らが執筆した,学会としては初の教科書ともいえる「てんかん専門医ガイドブック」が本書です.てんかんの疫学から始まる総論,各年代別に重要なてんかんや外科治療だけでなく,最近の遺伝子研究結果が加味された特殊てんかんなど最新の知識がよくまとめられており,本書は多くの方々に幅広くご利用いただけるのではないかと考えております.
 新たな専門医制度の発足に際し,専門医取得の基準となるガイドブックの必要性を感じたてんかん学会の教育委員会では,2012年,専門医ガイドブック編集委員会を組織しました.ガイドブックに含まれるべき内容の検討,本学会の理事・評議員・専門家からなる執筆陣の構成,執筆方針に基づいた手直し,幾度にもわたる査読会など,編集委員会と各執筆の先生方の努力の結晶として生まれた本書は,学会活動の大きな成果ともいえます.
 本書は,最も合格が困難といわれている「日本てんかん学会の専門医」を目指す医師の方々をサポートすることを目的の一つとして発刊されました.てんかん研究およびその周辺科学が急速に進歩し,その結果がてんかん臨床に導入され,医師が学ぶべき事柄が急速に増加しています.このような状況下で,専門医合格に必須な知識を厳選した内容となっております.
 本書が専門医試験受験者にとっての羅針盤となるだけでなく,将来にわたり,てんかん専門医試験受験者にとりバイブルとなることを期待しています.また,てんかん治療に携わっている臨床家,てんかん研究を展開している研究者にとっても,素晴らしい参考書となったと自負しております.
 企画から完成まで中心となって牽引された専門医ガイドブック編集委員長 亀山茂樹理事,編集委員各位および執筆に協力された学会員諸兄姉に,本書出版を企画した学会前理事長として,感謝と敬意を表します.
 
平成26年3月
 日本てんかん学会 前理事長兼子 直



序 文


 日本てんかん学会が監修した「てんかん専門医ガイドブック」がようやくできあがりました.学会として初めての教科書的なものです.学会員をはじめ,てんかんに興味をもつ全ての人が,てんかん学について学びやすくなることは間違いありません.
 てんかん学教育委員会では,従来からてんかん学研修到達目標を定めて研修セミナーを開催してきましたが,新しい専門医制度の発足にあたり,専門医を取得するための基準となる教科書の必要性が指摘されておりました.兼子 直 前理事長からてんかん学教育委員会に要請があり,作成されたのが本書です.
 2012年,教育委員会から独立して専門医ガイドブック編集委員会が組織され,約100項目にわたる内容について,理事,評議員あるいは専門家などから分担執筆者を選定,1年あまりの編集作業を重ねて本書は完成しました.分担執筆者の先生方にはご多忙のなか執筆していただき,また執筆方針に基づきお手直しやご調整のお手間をおかけしました.編集委員の先生方にも複数回にわたる編集会議で議論を重ね,また何度も査読をしていただき,内容の精査から重複のチェック,用語の統一に至るまで,多くの労力を費やしていただきました.編集委員長として心から感謝申し上げます.お陰様で素晴らしい内容の本になったと思います.
 近年,てんかん学は基礎から臨床まで著しく裾野を拡大し続けており,広範で膨大な知識の整理と理解が重要になってきています.本書のみで専門医試験の合格を確約できるわけではありませんが,その勉強には大いに頼りになる座右の書として,是非,有効利用していただきたいと思います.
 編集委員会では,初版を一日でも早く上梓することがもっとも大切であると考え努力を続けましたが,より最新の情報を,よりよいものをと内容を吟味するあまり,予定よりかなり遅れての発刊となってしまいました.今後もてんかん学における日進月歩の進歩についていくためには,毎年のように改訂を必要とすることが予想されます.てんかん分類や用語の改訂なども含めて,編集委員会が順次改訂を行っていってくれることを願っております.
 発刊に際しては,日本てんかん学会専門医試験委員会,分類・用語委員会などからも貴重なご提案やご意見をいただきました.心より御礼申し上げます.また,本書の出版にご協力を賜った学会関係者の皆さまや,診断と治療社の皆さんには大変なご苦労をおかけしました.感謝申し上げます.
 
平成26年3月
 
 『てんかん専門医ガイドブック』編集委員長亀山茂樹