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産婦人科漢方研究のあゆみ 31診断と治療社 | 書籍詳細:産婦人科漢方研究のあゆみ 31

産婦人科漢方研究会(さんふじんかかんぽうけんきゅうかい) 編集

初版 B5判 並製 168頁 2014年04月10日発行

ISBN9784787820839

定価:本体2,000円+税
  

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第33回産婦人科漢方研究会学術集会の講演内容を収載.ランチョンセミナー「産婦人科漢方におけるAlternative Pathway―もう一つの処方プロセス」,特別講演「自己免疫異常合併不育症症例に対する漢方療法の実際」ほか.

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目次

目  次

巻頭言 嘉村 敏治

ランチョンセミナー 座長 嘉村 敏治

産婦人科漢方におけるAlternative Pathway
 ─もう一つの処方プロセス─
大澤  稔
はじめに
Ⅰ 1度に複数の“症状スイッチ”をオン/オフ
  して駆け巡るシステムとして機能する漢方薬
Ⅱ 処方の選択法(Alternative Pathway)の実際
おわりに

特別講演 座長 齋藤  滋

自己免疫異常合併不育症症例に対する漢方療法の実際
高桑 好一  能仲 太郎
はじめに
Ⅰ 抗リン脂質抗体と不育症(各種異常妊娠)の
  関連性に関する歴史
Ⅱ 抗リン脂質抗体と異常妊娠に関する疫学的検討および
  抗リン脂質抗体による異常妊娠発症機序
Ⅲ 抗リン脂質抗体陽性不育症に対する治療
おわりに

優秀演題賞 座長 加藤 聖子

妊娠中の便秘症治療における腹痛・腹部膨満感に対する,
 大建中湯と酸化マグネシウムとの比較
中山  毅  宮野奈緒美  石橋 武蔵  田中 一範
はじめに
Ⅰ 対象と方法
Ⅱ 結果
Ⅲ 考察
おわりに

眼動脈血流速度波形解析を用いた桂枝茯苓丸における
 駆瘀血効果の検証
塩田 敦子  鈴木 恵子  秦  利之
はじめに
Ⅰ 対象と方法
Ⅱ 成績
Ⅲ 考察
おわりに

シンポジウム 「生殖医療と漢方」
座長 久保田俊郎  木村  正

肥満症に対する防風通聖散の効果
 ―産婦人科医療におけるアプローチ―
船曳美也子
はじめに
Ⅰ 研究の目的
Ⅱ 対象と方法
Ⅲ 結果
Ⅳ 考察
おわりに

当科における抗リン脂質抗体陽性不育症症例に対する
 漢方製剤を中心とした治療法に関する検討
藤本 剛史  今石 裕人  駒井  幹
牛嶋 公生  堀  大蔵  嘉村 敏治
はじめに
Ⅰ 対象と方法
Ⅱ 結果
Ⅲ 考察
おわりに

切迫早産に対する漢方薬治療と
 頸管粘液中IL-8 に対する影響についての検討
髙田 杏奈  海道 善隆  寺田  幸  金杉 知宣
三浦 史晴  菊池 昭彦  杉山  徹
はじめに
Ⅰ 切迫早産の背景
Ⅱ 切迫早産管理の変化
Ⅲ 柴苓湯の抗炎症効果
Ⅳ 柴苓湯を用いた検討
Ⅴ 結果
Ⅵ 考察
おわりに

老化予防を目的とした漢方製剤の内服により
 妊娠に至った難治性不妊の検討
  ~生殖補助医療における漢方医療の役割~
志馬 千佳  志馬 裕明  蔭山  充
はじめに
Ⅰ 老化予防の試み:八味地黄丸
Ⅱ ストレス緩和の試み:四逆散


論文① 座長 水沼 英樹

当婦人科漢方外来における更年期症状を有する
 女性の気血水スコアの有用性に関する検討
米澤 理可  鮫島  梓  齋藤 真実  齋藤  滋
はじめに
Ⅰ 対象と方法
Ⅱ 結果
Ⅲ 結論
Ⅳ 考察

不定愁訴に対する漢方薬の有効性に関する検討
城田 京子  伊東 裕子  河邊 麗美  勝田 隆博
前原  都  南  旭星  宮原 大輔  近藤 晴彦
宮本 新吾
はじめに
Ⅰ 方法
Ⅱ 結果
Ⅲ 考察

婦人科におけるコウジン末の使用例について
 ~精神症状を中心に~
木下 哲郎
はじめに
Ⅰ 対象と方法
Ⅱ 結果
Ⅲ 考察
おわりに
女性の不定愁訴に対する初診での
 四逆散の効果の検討
 中井 恭子  平井 光三  蔭山  充  森下 真成
浮田 勝男  今中 基晴  古山 将康  石河  修
森清 慎一  首藤 達哉
はじめに
Ⅰ 症例と方法
Ⅱ 結果
Ⅲ 考察
おわりに

論文② 座長 千石 一雄

子宮筋腫合併妊婦の疼痛を桂枝茯苓丸で治療した症例
佐野 敬夫
はじめに
Ⅰ 症例
Ⅱ 現病歴および経過
Ⅲ 考察
おわりに

学業に支障を来す重度の月経困難症に対する
 当帰建中湯エキスの有効性の検討
針田 伸子  蔭山  充  竹村 秀雄
はじめに
Ⅰ 症例
Ⅱ 考察
おわりに

当院漢方医学センター外来の月経困難症患者の特徴と
 頻用処方予測モデルの提案
吉野 鉄大  堀場 裕子  牧田 和也  片山 琴絵
宗形 佳織  山口  類  井元 清哉  宮野  悟
渡辺 賢治
はじめに
Ⅰ 対象と方法
Ⅱ 結果
Ⅲ 考察
おわりに

漢方製剤が奏効したvulvodynia の1 例
寺田 裕之  浜崎  新  羽室 明洋  山本 浩子
中野 朱美  尾崎 宏治  森村 美奈  橘  大介
蔭山  充  古山 将康
はじめに
Ⅰ 症例
Ⅱ 臨床経過
Ⅲ 考察
おわりに

当院健康維持外来における慢性頭痛に対する
 呉茱萸湯の検討
堀場 裕子  吉野 鉄大  牧田 和也  横田めぐみ
岩田  卓  青木 大輔  吉野 泰典
はじめに
Ⅰ 対象と方法
Ⅱ 結果
Ⅲ 考察
おわりに

片頭痛患者における「冷え症」の年代別差異に関する検討:
 第2報~更年期外来受診患者との比較~
牧田 和也  稲垣美恵子  北村 重和
はじめに
Ⅰ 対象および方法
Ⅱ 結果
Ⅲ 考察
おわりに

論文③ 座長 深澤 一雄

当科における婦人科癌治療症例に対する漢方薬使用状況
 ―十全大補湯の有効症例(第2 報告)も併せて―
加藤 育民  千石 一雄
はじめに
Ⅰ 当科婦人科における漢方薬使用状況
Ⅱ 十全大補湯の有効症例(第2報告)
おわりに

バルトリン腺膿瘍に排膿散及湯が有効であった
 3 症例の検討
原  典子  平井 光男  小川 恵吾
海部真美子  奥野 鈴鹿  高木 嘉子
はじめに
Ⅰ 症例
Ⅱ 考察
おわりに

リンパ浮腫・蜂窩織炎に対する漢方薬の投与戦略
佐藤 泰昌  森  崇宏  市橋 享子  森 美奈子
田上 慶子  桑原 和男  横山 康宏  山田 新尚
はじめに
Ⅰ 症例
Ⅱ 考察
おわりに

婦人科術後の難治性疼痛において
 疎経活血湯が著効した1 症例
関  典子  春間 朋子  福島千加子  楠本 知行
中村圭一郎  平松 祐司  後藤 由佳  奥田 博之
はじめに
Ⅰ 症例
Ⅱ 考察
Ⅲ おわりに

婦人科症例における十全大補湯処方が
 血中ヘモグロビン値に与える影響
高橋 伸子  石谷  健  池田真理子
阿部 由貴  秋澤 叔香  松井 英雄
はじめに
Ⅰ 対象
Ⅱ 方法
Ⅲ 結果
Ⅳ 考察

リポソーム化ドキソルビシン投与時に生じた
 口内炎に対して“半夏瀉心湯”の直接塗布が
  有効であった2症例
矢幡 秀昭  小林 裕明  権丈 洋徳  八木 裕史
大神 達寛  河野 善明  兼城 英輔  奥川  馨
園田 顕三  加藤 聖子
はじめに
Ⅰ 症例
Ⅱ 考察
おわりに

論文④ 座長 山本 樹生

不妊症と漢方治療
山際 三郎  熊澤 雄一  佐々木博勇  太田 俊治
加藤 順子  友影 龍郎  藤本 次良  竹中 基記
豊木  廣  伊藤 直樹
はじめに
Ⅰ 症例
Ⅱ 考察

切迫早産治療に対する漢方製剤併用の有用性について
和田麻美子  渡邊 直子
はじめに
Ⅰ 症例
Ⅱ 経過
Ⅲ 考察
おわりに

芍薬甘草湯に含まれる脂溶性物質の
 妊娠子宮筋収縮に対する影響
⻆ 玄一郎  笠松  敦  金森 千春  梶本めぐみ
西垣 明実  曺  寿勇  都築 朋子  岡田 英孝
安田 勝彦  神崎 秀陽
はじめに
Ⅰ 対象と方法
Ⅱ 結果
Ⅲ 考察
おわりに

不妊治療において,西洋療法が
 漢方医学的所見に影響を与えるか?
 沖  利通  沖  知恵  河村 俊彦  堂地  勉
はじめに
Ⅰ 方法
Ⅱ 結果
Ⅲ 考察

論文⑤

高脂血症・脂肪肝への予防的漢方戦略
中山  徹  室賀 昭三  坂本  忍


産婦人科漢方研究会会則
投稿規定

編集後記 苛原  稔

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序文

巻頭言

この度,齋藤 滋先生を代表とする本漢方研究会世話人の先生方,顧問,監事の先生方,それから株式会社ツムラのご協力のもと,第33回産婦人科漢方研究会学術集会を開催させていただきました.
この度の学術集会では生殖医療の分野で使われている漢方をシンポジウムのテーマにいたしました.特別講演として新潟大学の高桑好一教授に「自己免疫異常合併不育症症例に対する漢方療法の実際」をお話いただきました.シンポジウムでは生殖と関わり合いのある肥満症,抗リン脂質抗体陽性不育症,切迫早産,生殖補助医療への漢方治療のアプローチについて討論をしていただきました.少子高齢化の社会において,生殖という分野は大変重要な分野であり,多方面からのアプローチが必要になってくると思われますが,漢方治療はこの分野においても,将来的にエビデンスレベルの高い治療になることを予感させる内容でした.ランチョンセミナーでは前橋赤十字病院の大澤 稔先生に漢方における処方プロセスについて新たな考え方を示していただきました.
その他一般演題を23題ご発表いただきました.その中からJA静岡厚生連静岡厚生病院の中山 毅先生の「妊娠中の便秘症治療における腹痛・腹部膨満感に対する,大建中湯と酸化マグネシウムとの比較」,香川県立保健医療大学の塩田敦子先生の「眼動脈血流速度波形解析を用いた桂枝茯苓丸における駆瘀血効果の検証」の2題に優秀演題賞を贈らせていただきました.両先生には今後のご活躍を期待しております.
今回も多くの疾患の治療に漢方が使われ,それぞれに良好な結果を示していただきました.今後は臨床データの集積により,よりエビデンスレベルの高い治療法を目指していただくとともに,一方で基礎的な解析を通じて新たなアプローチ法の開発に向けて頑張っていただきたいと思います.
最後に貴重な演題を発表していただいた先生方,冒頭に挙げさせていただいた関係各位に深甚なる感謝を申し上げます.


久留米大学医学部産婦人科学講座 教授
嘉村 敏治