HOME > 書籍詳細

書籍詳細

基礎からわかる女性内分泌診断と治療社 | 書籍詳細:基礎からわかる女性内分泌

聖路加国際大学聖路加国際病院女性総合診療部

百枝 幹雄(ももえだ みきお) 編集

初版 B5判 並製 258頁 2016年04月22日発行

ISBN9784787821911

定価:本体5,500円+税
  

ご覧になるためにはAdobe Flash Player® が必要です  


女性内分泌は集中して系統的に学ぶ機会が少ないため苦手意識をもっている場合も多い分野といわれる.本書は,基礎から臨床まで系統的に盛り込み,各項目を2~4ページとコンパクトにまとめているため,大項目事典のように必要な部分だけを読むこともでき,女性内分泌を効率よく基礎から応用まで学べる.初学者から専門医まで役立つおすすめの一冊.

関連書籍

ページの先頭へ戻る

目次

略語一覧

第1章 内分泌臓器の基礎知識
1.視床下部の構造
2.視床下部の機能調節
3.下垂体の構造
4.下垂体の機能調節
5.卵胞発育の機序
6.排卵の機序
7.卵胞でのステロイド合成の調節
8.黄体機能の調節
9.子宮内膜の構造
10.子宮内膜の増殖の機序
11.子宮内膜の脱落膜化と着床
12.月経の機序

第2章 ホルモンの基礎知識
1.GnRHの構造と生合成
2.GnRH受容体の構造と機能
3.GnRHの作用
4.GnRHの産生・分泌の調節
5.ゴナドトロピンの構造と生合成
6.ゴナドトロピン受容体の構造と機能
7.ゴナドトロピンの作用
8.ゴナドトロピンの産生・分泌の調節
9.プロラクチンの構造と生合成
10.プロラクチン受容体の構造と機能
11.プロラクチンの作用
12.プロラクチンの産生・分泌の調節
13.エストロゲンの構造と生合成
14.エストロゲン受容体の構造と機能
15.エストロゲンの作用
16.エストロゲンの産生・分泌の調節
17.プロゲステロンの構造と生合成
18.プロゲステロン受容体の構造と機能
19.プロゲステロンの作用
20.プロゲステロンの産生・分泌の調節
21.ホルモン測定法の原理
22.ホルモン検査と注意点
23.ホルモン負荷試験

第3章 ホルモン製剤
1.エストロゲン製剤
2.黄体ホルモン製剤・ダナゾール製剤
3.エストロゲン・プロゲスチン配合薬
4.ゴナドトロピン製剤
5.GnRHアナログ製剤
6.選択的エストロゲン受容体調節薬(SERM)
7.選択的プロゲステロン受容体調節薬(SPRM)
8.アロマターゼ阻害薬

第4章 疾患・症候
1.思春期発来異常の診断と治療
2.無月経の病態と診断
3.甲状腺機能異常に伴う月経異常の病態と診断
4.無月経の治療
5.多囊胞性卵巣症候群の病態と診断
6.多囊胞性卵巣症候群の治療
7.高プロラクチン血症の病態と診断
8.高プロラクチン血症の治療
9.黄体機能不全の病態と診断
10.黄体機能不全の治療
11.一般不妊治療における排卵誘発法
12.生殖補助医療における排卵誘発法
13.早発卵巣不全の病態と診断
14.早発卵巣不全の治療
15.異常子宮出血の病態と診断
16.機能性子宮出血の治療
17.過多月経の病態と診断
18.過多月経の治療
19.月経前症候群の病態と診断
20.月経前症候群の治療
21.月経困難症の病態と診断
22.機能性月経困難症の治療
23.子宮内膜症の病態と診断
24.子宮内膜症の治療
25.子宮筋腫の病態と診断
26.子宮筋腫の治療
27.子宮腺筋症の病態と診断
28.子宮腺筋症の治療
29.更年期症状・更年期障害の病態と診断
30.更年期障害の治療
31.閉経後骨粗鬆症の病態と診断
32.閉経後骨粗鬆症の治療
33.ホルモン製剤による避妊
34.多毛症の診断と治療
35.子宮内膜増殖症・子宮内膜癌のホルモン療法

薬剤一覧
索引

ページの先頭へ戻る

序文

 女性内分泌の知識は,産婦人科における生殖,周産期,腫瘍,女性医学のすべての領域の診療に必要なことは誰もが認めるところです.しかし,内分泌を専門としない方には「ホルモンは難しい」と苦手意識をもっている方が多いようです.その理由のひとつは,女性内分泌について集中して系統的に学ぶ機会が少ないためでしょう.学生教育の中で,内分泌の知識は生化学,生理学などの基礎科目や,内科学,産婦人科学などの臨床科目の中で教育されますが,それぞれの科目の一部であり,「女性内分泌学」という独立した科目はありません.また,卒後研修の初期には,まず分娩や手術の技術修得が優先され,自らホルモン療法を行う機会が少ないので,女性内分泌の知識の習得が遅れがちです.
 そのような状況で内分泌学を学ぼうとする場合,まずはコンパクトな入門書を利用するとよいでしょう.中でも故武内裕之先生の書かれた「わかりやすい女性内分泌」(診断と治療社刊,現在は順天堂大学生殖内分泌グループによる改訂版)は,女性内分泌の基本を必要最小限,文字どおりわかりやすくまとめた不朽の名入門書です.短時間で抵抗感なく女性内分泌を理解できるはずです.
 そして,女性内分泌の基本が身についた方,興味をもった方には,もう一歩深い知識を得ていただくために本書「基礎からわかる女性内分泌」をおすすめします.目次を見ていただけばおわかりのとおり,女性内分泌に関する知識のすべてを,基礎から臨床まで系統的に盛り込んだ構成になっています.各項目は2~4ページにコンパクトにまとめてありますから,さほど時間も要さず,また,大項目事典のように必要な部分だけを読むこともできます.それぞれの内容は女性内分泌の第一人者に最新の知識を含めて解説していただきましたので,少し高度な内容もありますが,それこそが本書の特徴です.何事も一段階高いレベルの知識によって理解が深まるものです.本書のレベルで女性内分泌を理解すれば,新しいホルモン療法や複雑な症例に対応できる応用力が身につくはずです.
 私は多くの学生や産婦人科医を育成する中で,女性内分泌を効率よく基礎から学べて,しかも応用力を獲得できる教科書の必要性を強く感じていました.それを実現したのが本書です.その結果,医学生,初期研修医,専攻医ぐらいまでの初学者はもちろん,産婦人科専門医にも十分有益な教科書となりました.本書によって,多くの方がより深く女性内分泌を理解し,興味をもっていただけることを願っています.

2016年4月
聖路加国際大学聖路加国際病院女性総合診療部
百枝 幹雄