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子どもの保健 第7版診断と治療社 | 書籍詳細:子どもの保健 第7版

公益社団法人母子保健推進会議顧問/社会福祉法人日本保育協会理事

巷野 悟郎 (こうの ごろう) 編集・執筆

今村 榮一 (いまむら えいいち) 執筆者

養神小児科医院院長

神岡 英機 (かみおか ひでき) 執筆者

東洋大学講師・管理栄養士

太田 百合子 (おおた ゆりこ) 執筆者

京都第二赤十字病院小児科部長

長村 敏生 (おさむら としお) 執筆者

東京女子医科大学東医療センター小児科非常勤講師

鈴木 葉子 (すずき ようこ) 執筆者

社会福祉法人日本保育協会保育科学研究所

宮﨑 祐治 (みやざき ゆうじ) 執筆者

浜町小児科医院理事

遠藤 邦夫 (えんどう くにお) 執筆者

国立成育医療研究センター副院長,こころの診療部部長

奥山 眞紀子 (おくやま まきこ) 執筆者

関西学院大学人間福祉学部教授

才村 純 (さいむら じゅん) 執筆者

東京工科大学客員教授

田中 哲郎(たなか てつろう) 執筆者

第7版 A5判 並製 308頁 2017年01月15日発行

ISBN9784787822949

定価:本体2,000円+税

日常の子どもの保健の実践を主体とし,家庭での育児あるいは保育所などでの保育にも参考となる内容であり,子どもの保健や育児において,その道を目指す学生たちにも役立つ教材となっている.第7版では,RSウイルス感染症や定期接種となったB型肝炎ワクチンの記述を追加した.また,近年の状況も踏まえ,熱中症と高所の危険性についても取り上げた.さらに,最新の情報を盛り込んだTopicsを新たに掲載した.

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目次

第1章 子どもの健康と保健の意義
子ども  
 1.子どもの特徴  
 2.乳児・幼児・児童の範囲  
 3.子どもに関する用語  
 4.子ども期の区分  
子どもの保健の目標  
 1.子どもの保健の意義  
 2.子どもの保健と育児  
子どもの保健の実践  
 1.子どもの理解  
 2.子どもの保健の方策  
 3.実践の立場  
「子どもの保健」の構成  
母子保健  
 1.子どもの保健と母性保健  
 2.母子保健の沿革  
 3.母子保健法  
 4.児童憲章  
地域における保健  
 1.育児と家庭  
 2.地域保健  
 3.地域と児童虐待防止  
 4.保育所における地域保健  

第2章 子どもの発育・発達と保健
子どもの発育  
身体発育と保健  
 1.体重  
 2.身長  
 3.頭部  
 4.胸部  
 5.四肢  
 6.歯  
 7.骨  
身体発育の経過  
 1.年齢的経過  
 2.性差  
 3.身長の比率  
身体発育に影響する因子  
 1.遺伝  
 2.妊娠にかかわる因子  
 3.出生後の因子  
身体の計測  
 1.体重  
 2.身長  
 3.座高  
 4.頭囲  
 5.胸囲  
身体発育の表現と評価  
 1.数値の表現  
 2.身体発育値  
 3.身長別体重  
 4.発育指数  

第3章 生理機能の発達と保健
体 温  
 1.体温  
 2.体温の測定  
 3.子どもの体温  
 4.体温におよぼす因子  
 5.発熱とその考え方  
呼 吸  
 1.呼吸の型  
 2.乳児の呼吸  
 3.呼吸数  
脈拍と血圧  
 1.脈拍  
 2.血圧  
感 覚  
 1.視覚  
 2.聴覚  
 3.味覚  
 4.嗅覚  
 5.触覚(皮膚感覚)  
栄 養  
排 泄  
 1.排尿の仕組み  
 2.排便の仕組み  
睡 眠  
 1.睡眠の発達  
 2.レム睡眠  
自律神経の働き  
 1.生活と自律神経  

第4章 運動機能の発達と保健
運動機能の発達  
 1.正常な運動機能の発達の理解  
 2.運動機能の発達の一般的原則  
 3.運動機能と精神機能  
新生児期の運動  
 1.原始反射  
 2.姿勢  
乳児期(ひとり歩きまで)の運動機能  
 1.ひきおこし反射  
 2.首のすわり  
 3.寝返り  
 4.おすわり  
 5.はいはい  
 6.つかまり立ちからひとり歩きへ  
 7.指のはたらき  
幼児期の運動機能  
 1.運動機能の発達  
 2.利き手  
体 力  
 1.体力とは  
 2.防衛力  
 3.行動力  

第5章 精神機能の発達と保健
言 葉  
 1.乳児の言葉の発達  
 2.幼児の言葉の発達  
 3.言葉の刺激  
情 緒  
 1.情緒の発達  
 2.乳児期の情緒  
 3.幼児期の情緒  
 4.情緒と健康  
社会性  
 1.社会性の発達  
 2.友人関係  
 3.反社会的な子ども  
 4.非社会的な子ども  
精神発達の評価  
 1.評価の注意  
 2.精神発達の検査  
 3.発達の図示  
精神発達におよぼす影響  
豊かな心の発達  
 1.やる気を育てる  
 2.がまんする心を育てる  
 3.思いやりの心を育てる  

第6章 子どもの食事
子どもの栄養の特徴  
 1.発育と栄養  
 2.健康づくり  
 3.栄養法と食事  
 4.食生活  
 5.食事習慣  
 6.病気と栄養  
 7.食育  
栄養生理  
 1.食欲  
 2.消化吸収  
 3.腸内細菌  
食物の摂取  
 1.乳を吸う  
 2.かむ  
 3.乳幼児期の食事  
栄養の摂取  
 1.栄養素  
 2.食品  
 3.食事摂取基準  
授乳・離乳の支援ガイド  
母乳栄養  
 1.母乳について  
 2.母乳の特徴  
 3.母乳の成分  
 4.母乳の分泌  
 5.母乳の与え方  
 6.母体の状況  
 7.冷凍母乳  
人工栄養  
 1.人工栄養の変遷  
 2.育児用ミルク(乳児用調製粉乳)   
 3.調乳法  
 4.授乳法  
混合栄養  
 1.母乳不足のとき  
 2.母親が勤めに出るとき  
 3.ミルクぎらい  
災害時における乳児栄養  
離 乳  
 1.離乳の意味  
 2.離乳の必要性  
 3.離乳の方法  
 4.離乳期の食品  
幼児期の栄養  
 1.幼児期の栄養の特徴  
 2.食事  
 3.おやつ(間食)  
 4.幼児の栄養上の問題  
学齢・少年期の栄養  
 1.学齢・少年期の栄養の特徴  
 2.学校給食  
 3.栄養上の問題  

第7章 子どもの生活環境
総 論
保健情報  
 1.マスコミ情報の特徴  
 2.電話相談  
 3.ホームページ  
生活と健康  
 1.健康の基礎  
 2.生活と体重  
 3.病気の予防  
 4.環境への適応  
 5.集団への適応  
 6.集団保育のなかでのアレルギー  
 7.母子健康手帳  
発達と生活習慣  
 1.発達段階に応じた生活習慣  
 2.積極的な生活習慣を  
各 論
食 事  
 1.乳汁から離乳食へ  
 2.幼児食  
 3.水  
 4.ミネラルウォーター  
 5.偏食  
排 泄  
 1.排泄の自立  
 2.夜尿  
 3.紙おむつ  
睡 眠  
 1.昼と夜  
 2.睡眠時間  
 3.昼寝(午睡)   
 4.夜ふかし  
 5.夜泣き  
 6.睡眠中の姿勢  
入 浴  
 1.入浴の目的  
 2.湯の温度  
 3.入浴の時間  
衛 生  
 1.手洗い  
 2.歯磨き  
 3.爪きり  
 4.頭髪  
衣服と布団など  
 1.衣服  
 2.布団  
 3.帽子  
 4.腹巻  
 5.靴下  
 6.靴  
室内環境  
 1.安全  
 2.暖房  
 3.冷房  
 4.じゅうたん  
 5.シックハウス症候群  
抱く,おんぶ  
 1.抱く(抱っこ)   
 2.おんぶ  
 3.揺さぶられ症候群  
育児用品  
 1.ベビーカー  
 2.歩行器  
 3.おしゃぶり  
遊 び  
 1.意義  
 2.遊びの発達と指導  
 3.おもちゃ  
 4.テレビ  
 5.自然の中の遊び  
外出・旅行  
 1.外出・散歩  
 2.自転車  
 3.旅行  
 4.乗用車  
 5.列車  
 6.飛行機  
 7.乗物酔い  
 8.修学旅行・宿泊学習  
運 動  
 1.赤ちゃん体操  
 2.ベビースイミング  
 3.水遊び  
通過儀礼  

第8章 子どもの精神保健
精神保健  
 1.乳幼児期における関係性の重要性  
 2.アタッチメント形成  
 3.危険因子と補償因子  
発達への視点  
子どもの心と身体  
 1.食事・排泄の問題  
 2.睡眠の問題  
 3.行動の問題  
子ども虐待  
 1.深刻化する子ども虐待  
 2.子ども虐待とは何か  
 3.子ども虐待の対応システム  
 4.虐待を疑ったら  
 5.虐待防止ネットワークと機関連携  
Topics
児童相談所全国共通ダイヤル(189)の入電数・接続率  
児童福祉法の一部を改正する法律案(概要)  

第9章 環  境
自然環境  
 1.日本の位置  
 2.地域差  
 3.気候  
 4.日光  
居住環境  
 1.過密と過疎  
 2.都市化  
 3.住宅  
 4.遊び場  
 5.環境汚染  
 6.温度と湿度  

第10章 保育の多様化
就学前児童の保育  
 1.認可保育施設(児童福祉法に基づく児童福祉施設)  
 2.認可外保育施設など(地域型保育事業)  
 3.認定こども園(特定教育・保育施設)  
 4.認証保育所  
放課後児童クラブ(学童保育,学童クラブ)  
保育における保健上の留意点  
 1.ふだんの健康状態を知る  
 2.異常の早期発見 
 3.軽重の診断  
 4.感染性の病気かどうか  
 5.事故の防止  
 6.救急処置  
 7.医療機関との連携  
 8.親への連絡・記録  
家庭の子育てと保育所保育などとの連携  
 1.食事  
 2.睡眠(昼寝)  
 3.健康に対する考え方  
保育所における薬  
感染症の取り扱い  
保育環境と衛生,安全管理  
 1.保育環境の整備  
 2.衛生管理  
 3.事故防止と安全対策,危機管理  
Topics
利用者も参加する福祉サービス  
子どもの貧困について  

第11章 新 生 児
新生児の特徴  
 1.身体発育  
 2.運動,姿勢  
 3.呼吸  
 4.体温  
 5.皮膚  
異 常  
 1.頭のこぶ  
 2.便  
 3.へそ  
 4.病的な黄疸  
低出生体重児(未熟児)   
 1.定義  
 2.原因  
 3.特徴  
 4.栄養  
 5.治療  
新生児の養護  
 1.観察・接触  
 2.栄養  
 3.入浴  
 4.へその処置  
 5.おむつ交換  
 6.寝かせ方  
 7.感染の防止  
 8.安全  

第12章 健康と病気,異常
健康の概念  
 1.健康の考え方  
 2.病気と異常の考え方  
 3.健康であるために  
病気と異常への対応  
 1.感染  
 2.事故への配慮  
 3.先天性の病気  
 4.こころの問題  
 5.応急処置の習得  
子どもの病気の特徴  
 1.子どもの病気の考え方  
 2.発育の時期と病気  
症状と看護  
 1.発熱  
 2.下痢  
 3.便秘  
 4.嘔吐(吐く)  
 5.せき  
 6.赤い発疹  
 7.水疱(水ぶくれ) 
 8.けいれん(ひきつけ)  
免疫とアレルギー  
 1.免疫  
 2.アレルギー  
むし歯の予防  
 1.子どもの歯  
 2.むし歯の成因  
 3.むし歯の予防  

第13章 事故と応急処置
子どもと事故  
事故の発生と種類  
 1.事故の発生  
 2.けが,事故の種類  
事故防止  
 1.安全管理  
 2.安全教育,安全指導  
応急手当  
 1.傷  
 2.頭を強く打った(頭部外傷)  
 3.ひじが抜けた(肘内障)   
 4.足をくじいた(ねんざ)   
 5.鼻出血(鼻血)  
 6.歯痛 
 7.永久歯が抜けた  
 8.ハチに刺された(ハチ刺症)  
 9.毒蛾や毛虫にふれた  
10.やけど  
11.熱中症  
12.水におぼれた  
異物事故  
 1.目の異物  
 2.耳の異物  
 3.のどの異物  
 4.気管の異物(誤嚥)  
 5.のどにつまる(喉頭異物)  
 6.異物を飲み込む(誤飲)  
救命処置  
 1.胸骨圧迫  
 2.人工呼吸  
 3.AED(自動体外式除細動器)  

第14章 感染症と予防接種
感染症  
 1.感染症とは  
 2.感染症に関する法律  
 3.学校感染症  
 4.子どもにとって重要な感染症  
 5.感染症の予防  
予防接種  
 1.予防接種の目的と区分
 2.予防接種の種類
 3.ワクチンの種類 
 4.予防接種の内容
 5.予防接種の接種間隔 
 6.予防接種を受けるときの注意
 7.予防接種の実際  
 8.接種不適当者と接種要注意者
 9.副反応(健康被害)

第15章 乳幼児期の病気
感染症  
 1.ウイルス感染症 
 2.細菌感染症 
 3.その他の感染症 
食中毒 
 1.発生 
 2.応急処置 
発育と栄養の障害
 1.肥満 
 2.栄養不良
 3.低身長 
 4.ビタミンによる病気 
 5.無機質(ミネラル)による病気
 6.乳幼児の下痢症 
アレルギーの病気 
 1.アレルギー 
 2.食物アレルギー 
 3.気管支喘息 
 4.アレルギー性鼻炎 
 5.じんま疹
消化器の病気 
 1.口唇裂(唇裂),口蓋裂 
 2.口角炎  
 3.鵞口瘡 
 4.口内炎 
 5.急性虫垂炎(盲腸) 
 6.舌小帯・上唇小帯 
 7.むし歯(う蝕)  
 8.不正咬合 
 9.肥厚性幽門狭窄症 
10.腸重積症 
11.鼠径ヘルニア
12.肛門周囲膿瘍 
13.腸内寄生虫 
呼吸器の病気 
 1.かぜ  217
 2.急性扁桃炎
 3.扁桃肥大,アデノイド 
 4.急性喉頭炎(クループ症候群) 
 5.急性気管支炎
 6.喘息性気管支炎
 7.肺炎 
循環器の病気
 1.先天性心疾患 
 2.後天性心疾患 
 3.不整脈
血液の病気 
 1.貧血 
 2.白血病
 3.血友病 
泌尿器と生殖器の病気
 1.腎臓病(急性腎炎,ネフローゼ)
 2.停留精巣(停留睾丸)
 3.陰囊水腫 
 4.包茎 
 5.亀頭包皮炎 
 6.外陰部腟炎
 7.尿路感染症 
 8.起立性たんぱく尿(体位性たんぱく尿)
代謝の病気
 1.糖尿病
 2.周期性嘔吐症(アセトン血性嘔吐症)
 3.先天性代謝異常症
内分泌の病気 
 1.成長ホルモン分泌不全性低身長症(下垂体性小人症)
 2.先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)
皮膚の病気
 1.乳児脂漏性皮膚炎
 2.アトピー性皮膚炎
 3.乳児湿疹(急性湿疹)
 4.接触皮膚炎(かぶれ)
 5.おむつかぶれ
 6.汗疹(あせも)
 7.膿痂疹(とびひ) 
 8.小児ストロフルス  
 9.伝染性軟属腫(水いぼ) 
10.血管腫(赤あざ)  
11.もうこ斑(小児斑,児斑)
へその病気  
 1.臍ヘルニア(出べそ)
 2.臍肉芽腫  
 3.臍感染  
運動器の病気  
 1.先天性股関節脱臼(先股脱)
 2.内反足  
 3.内反膝(O 脚),外反膝(X 脚)   
 4.斜頸  
 5.進行性筋ジストロフィー  
 6.肘内障  
 7.骨折  
眼・耳・鼻の病気  
 1.麦粒腫(ものもらい)  
 2.睫毛内反(さかさまつ毛)  
 3.涙管閉塞  
 4.結膜炎  
 5.斜視  
 6.弱視  
 7.外耳炎  
 8.中耳炎  
 9.難聴  
10.鼻づまり  
こころ,精神,神経系の病気  
 1.知的障害(精神遅滞)  
 2.脳性麻痺  
 3.けいれん性の病気  
 4.自閉スペクトラム症   
 5.アタッチメント障害  
 6.小児期のトラウマ反応  
 7.選択性緘黙  
 8.チック症  
 9.身体症状症   
10.限局性学習症   
11.注意欠如・多動症(注意欠如・多動性障害)(AD/HD)
12.機能的遺尿症  
13.機能的遺糞症  
14.小児期のうつ  
15.起立性調節障害(OD) 
16.神経性無食欲症(神経性やせ症)  
悪性腫瘍  
 1.脳腫瘍 
 2.神経芽細胞腫 
 3.腎芽腫(ウイルムス腫瘍)  
 4.悪性リンパ腫  
その他の病気 
 1.川崎病(急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群,MCLS)
 2.リウマチ熱 
 3.乳幼児突然死症候群(SIDS) 
 4.ダウン症候群  

第16章 母子保健の現状
出 生  
死 亡  

第17章 母子保健行政
母子保健行政の歴史  
 1.わが国の母子保健行政のあゆみ 
 2.「健やか親子21(第2次)」について(次期計画の基本的な考え方など)  
 3.市町村への権限委譲と都道府県の役割  
母子保健行政の組織と現状  
 1.わが国の母子保健の組織  
母子保健対策の現状  
 1.保健指導  
 2.訪問指導  
 3.健康診査  
 4.健康診査の時期と要点  
母子保健対策  
 1.母子健康手帳の交付と利用  
 2.予防接種  
 3.母子保健の医療対策  
母子保健の基盤整備  
 1.思春期の保健  
 2.女性の健康づくり  
 3.乳幼児突然死症候群対策  
 4.食育  
 5.子どものこころの病対策  
児童福祉対策  
 1.児童福祉法  
 2.児童福祉施設等  

索引

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序文


子どもは将来の社会を作り出し,明るい未来へとつながります.
子どもは健康なからだと健全な心をもって発育していきます.
そのために,子どもの保健に関する知恵と実践が必要です.子どもの保健は健康を守るだけでなく,健康を増進する積極的な活動でなければなりません.
「子どもの保健」は医学の延長上にあるのではなく,正常な日常生活の中から生まれ,実践されるものです.そして,子どもの心身の問題だけでなく,栄養・生活・母子関係・環境・社会の制度や施策などに関係し,母体の健康や生活にも関連をもっています.また健康増進とともに,障害を除き,病気を防ぐことに留意しなければなりません. 
このような考えのもとに,昭和60年(1985年)に本書の前身である「小児保健」を発刊し,その後はつねに新しい知見を取り入れて第7版まで刊行しました.しかし少子化・母親の就労・委託育児の増加などで,子どもをめぐる状況や社会全般の変化などが著しいため,全体の構想を整理して一新し,平成9年(1997年)より「新・小児保健」として続刊し,平成22年(2010年)には13版を重ねました.
さらに平成22年(2010年)には,厚生労働省の方針による保育士養成校のカリキュラムの変更がありましたので,“精神保健”“安全管理”“虐待”などの内容を充実させました.さらにタイトルも「子どもの保健」として,平成23年(2011年)に第1版を発刊することになったのです.
本書は,日常の子どもの保健の実践を主体とし,家庭での育児あるいは保育所などでの保育にあたっても参考となるようにつとめました.また子どもの保健や育児において,その道を目指す学生たちに役立つ教材として使用できるように配慮しました.授業計画に合わせて活用していただきたいと思います.

  平成23年1月
編 者  


第2版 序
第2版の出版に当たり,次の各点について改定いたしました.
①「乳幼児身体発育値」は厚生労働省が10年に一度行う全国調査の結果であります.今回平成22年度調査の結果が公表されましたので,従来の平成12年度値と差し替えました.
 その結果は平成12年と比べると,小さく産んで大きく育てている傾向です.
②全体として,学齢期前の乳幼児期の保育・育児に重点を置くために,思春期の章をこの版より削除しました.
③子どもの救命処置のガイドラインが変更になり,平成23年秋から指導が開始されたので,救命処置の内容が変更されました.
④保育における「アレルギー対応のガイドライン」が平成23年3月に発表されたので,加筆いたしました.
⑤そのほか集団保育と保健の重点項目である感染症と予防接種について,最近の現状と対応について取り上げました.

   平成24年1月
編 者  


第3版 序
第3版の大きな変更点は次の通りです.
①「感染症」の章,不活化ポリオワクチン導入などによる予防接種の定期接種と任意接種の内容を変更しました.
②心肺蘇生のガイドライン変更に伴う「救命処置」について大幅に内容を修正しました.
③子どもの事故死に関する比較表を追加しました.
④平成24年8月22日に公布された保育所と幼稚園の制度に関する法律により,“認定こども園”“総合こども園”の記述を追加しました.
⑤「子どもの精神保健」の章で,“アタッチメント”や“危険因子”“補償因子”といった用語の説明,“発達障害”や“子どもの心身症”についての概説を追加しました.

   平成25年1月
編 者  


第4版 序
第4版の大きな変更点は,次の通りです.
①「子どもの食事」の章に「災害時の乳児栄養」を入れました.
②2012年より母子健康手帳に便のカラーガイドが導入されました.その他母子保健事業の変更の追加などを行いました.
③子宮頸がんワクチンが定期予防接種となったこと.定期予防接種のスケジュールを変更しました.
④車内放置による熱中症状況について記述しました.

   平成26年1月
編 者  


第5版 序
第5版の大きな変更点は,次の通りです.
①「健やか親子21(第2次)」の概要を入れ,大幅に変更しました.
②認定こども園の基準を明確に記載しました.
③法律による定期予防接種に水痘が入りました.それに伴い定期予防接種のスケジュールを変更しました.
④子どもの死因順位表等を改訂しました.

   平成27年1月
編 者  


第6版 序
第6版の大きな変更点は,次の通りです.
①「子どもの精神保健」の章,「発達への視点」や「子どもの心と身体」の項目など,大幅に変更しました.
②認可外保育事業について,変更点を更新しました.
③子どもの死因順位表等を改訂しました.

   平成28年1月
編 者  


第7版 序
第7版の大きな変更点は,次の通りです.
①1章の「地域における保健」の項目内の記述を大幅に変更しました.
②6章の「人工栄養」の育児用ミルク等の栄養素比較の図と現在子どもの食事で困っていることの表を改訂しました.
③7章の「生活と健康」の集団への適応と集団保育のなかでのアレルギーの記述を大幅に変更しました.
④13章の「事故防止」に熱中症と高所の危険性の記述を追加し,「応急手当」に熱中症の項目を新たに追加しました.
⑤14章の「予防接種」で,2016年より定期接種となったB型肝炎ワクチンに関する記述を追加し,定期および任意の予防接種の表を改訂しました.
⑥15章の「感染症」にRSウイルス感染症の項目を新たに追加しました.「アレルギーの病気」の食物アレルギーの原因食物の内訳と新規発症の原因食物の表を改訂しました.
⑦17章の「母子保健対策」の母子保健対策のあゆみの表を削除しました.「児童福祉対策」の項目内の児童福祉法の内容を改訂しました.
⑧8章と10章にTopicsを掲載しました.

   平成29年1月
編 者