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脳血管内治療の進歩-ブラッシュアップセミナー2018診断と治療社 | 書籍詳細:脳血管内治療の進歩-ブラッシュアップセミナー2018
くも膜下出血のすべて-再開通療法の新時代-

神戸市立医療センター中央市民病院脳神経外科部長

坂井 信幸(さかい のぶゆき) 編集

国立病院機構仙台医療センター臨床研究部長

江面 正幸(えづら まさゆき) 編集

筑波大学脳神経外科脳卒中予防治療学講座教授

松丸 祐司(まつまる ゆうじ) 編集

愛知医科大学脳神経外科主任教授

宮地 茂(みやち しげる) 編集

兵庫医科大学脳神経外科学講座主任教授

吉村 紳一(よしむら しんいち) 編集

初版 B5判 並製 204頁 2019年07月20日発行

ISBN9784787823786

定価:本体4,800円+税
  

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脳血管内治療の普及とレベルアップを目的に開催される「脳血管内治療ブラッシュアップセミナー2018」の演題をまとめたイヤーブック.エキスパートの基本技術から応用テクニック満載のセミナー演題に加え,実臨床に山積する課題をテーマにをとりあげた充実の内容.今版ではくも膜下出血と急性再開通療法の最新情報を盛り込みました.最新のデバイスと治療技術を知るための定番書籍です.

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目次

序 文/坂井信幸・他
執筆者一覧

脳血管内治療ブラッシュアップセミナー2018

I ミニレクチャー:破裂脳動脈瘤治療,成功のヒント(塞栓術)
 1 頭CTA後の体幹部CTのすすめ/岐浦禎展
 1 はじめに
 2 当施設における重症脳卒中患者に対する検査の流れ
 3 大腿動脈からのアクセスが困難な症例
 4 体幹部CTの読影ポイント
 5 代表症例
 6 結語
 2 安全な塞栓術のためのガイディングシステム,マイクロカテーテルシェイピング,挿入法/津本智幸
 1 はじめに
 2 ディスタルアクセスカテーテル
 3 破裂脳動脈瘤コイル塞栓術でのガイディングシステムの工夫
 4 マイクロカテーテルシェイピング
 5 マイクロカテーテル挿入法
 3 前交通動脈瘤塞栓術のカテテリゼーションの考察/川西正彦
 1 はじめに
 2 内頚動脈から前交通動脈瘤までの特徴
 3 まとめ
 4 急性期のステント併用コイル塞栓術はどうすれば成功するか/石井 暁
 1 はじめに
 2 急性期SACを検討すべき症例
 3 方法
 4 実際の症例
 5 急性期SAC後の術後管理
 5 Blood blister aneurysm治療のup to date/大島共貴
 1 はじめに
 2 方法
 3 結果
 4 考察
 5 結語
 6 3 mm以下の超小型破裂脳動脈瘤に対する動脈瘤塞栓術/坂本 誠
 1 はじめに
 2 超小型脳動脈瘤塞栓術の基本手技
 3 アシストテクニック
 4 塞栓術に用いるコイルの選択
 5 合併症とその対応
 6 術後再発とその治療
 7 まとめ
 7 破裂動脈瘤の塞栓術中におけるバルーンアシストテクニックのtips and pitfalls/泉 孝嗣
 1 はじめに
 2 Tips1
 3 Tips2
 4 Pitfalls1
 5 Pitfalls2
 6 Tips3
 7 最後に
 8 術中破裂への対応と予防/東 登志夫,高原正樹
 1 はじめに
 2 術中破裂の機序
 3 術中破裂への対応
 4 術中破裂の予防
 5 まとめ
 9 多発動脈瘤にSAHが生じた場合の診断・治療戦略/村井 智,杉生憲志
 1 はじめに
 2 単純CTでの血腫の分布
 3 未破裂脳動脈瘤の破裂リスクからの予測
 4 高解像MRIを用いたvessel wall imaging
 5 症例提示
 6 まとめ
 10 血腫形成型くも膜下出血の治療戦略/榎本由貴子
 1 自然史
 2 治療方針
 3 血腫型SAHに対するコイル塞栓術のtips

II くも膜下出血のすべて
A.そもそも破裂脳動脈瘤と未破裂脳動脈瘤は違うものか?
 1 History of subarachnoid hemorrhage/田中美千裕
 1 はじめに
 2 紀元前
 3 16世紀
 4 19世紀から20世紀にかけて
 2 脳動脈瘤はなぜ破裂するのか ―基礎研究の観点から―/金子直樹
 1 はじめに
 2 ヒト脳動脈瘤標本
 3 動物モデル
 4 CFD
 5 おわりに
 3 破裂脳動脈瘤と未破裂脳動脈瘤で瘤内血流動態はどう違うか?/庄島正明
 1 はじめに
 2 破裂による動脈瘤の形状変化
 3 破裂動脈瘤と未破裂脳動脈瘤のCFD解析の所見
 4 おわりに
 4 総論:疫学,危険因子,治療:ガイドラインはどうなっているのか?/藤中俊之
 1 くも膜下出血の原因
 2 くも膜下出血の病態
 3 くも膜下出血の発症率と危険因子
 4 くも膜下出血の予後
 5 くも膜下出血の予後悪化因子
 6 くも膜下出血の臨床症状
 5 超高齢社会におけるくも膜下出血に対する血管内治療/飯原弘二,有村公一,連 乃駿
 1 はじめに
 2 高齢者のくも膜下出血に対する血管内治療のエビデンス
 3 わが国における高齢者のくも膜下出血に対する血管内治療の現状

B.破裂椎骨動脈解離,母血管閉塞はもう不要か?
 1 治療法のおさらい/鶴田和太郎
 1 椎骨動脈解離の分類
 2 治療方法
 3 穿通枝の解剖
 4 治療戦略の立て方
 5 合併症と予防
 6 最近の動向
 7 まとめ
 2 VA dissectionにおけるshort segmentでのtight packingのコツ/佐藤 徹
 1 はじめに
 2 基本コンセプト
 3 考察・結語
 3 破裂椎骨動脈解離に対するステントを併用した急性期血管内治療/長谷川 仁
 1 はじめに
 2 椎骨動脈解離の分類
 3 治療法の考え方
 4 セットアップとカテーテルシステム
 5 ステント留置の目的と選択
 6 オーバーラップステント法
 7 PICA involved typeへの対処
 8 おわりに

C.破裂脳動脈瘤治療,成功のヒント(マネージメント)
 1 破裂脳動脈瘤に対する血管内治療周術期の抗血栓療法/早川幹人
 1 はじめに
 2 術中抗凝固療法
 3 (ステント非併用)コイル塞栓術
 4 ステント併用コイル塞栓術
 5 術後の抗血栓療法
 2 破裂脳動脈瘤に対する血管内治療術中の血栓性合併症が発生した時の
  トラブルシューティング/キッティポン スィーワッタナクン
 1 破裂脳動脈瘤の血管内治療における血栓性合併症
 2 血栓性合併症の予防について
 3 手技中の注意点/早期発見のためのポイント
 4 血栓性合併症が発生した場合の対応
 5 最後に
 3 くも膜下出血における脳動脈瘤塞栓術の際の髄液ドレナージの方法とタイミング/石橋敏寛
 1 くも膜下出血の遅発性脳血管攣縮に対してドレナージは有効か?
 2 ドレナージの方法の選択-腰椎ドレナージのほうが有効か?
 3 コイル塞栓術ではドレナージが有効か?
 4 抗血小板薬,抗凝固薬投与におけるドレナージ術施行の是非と効果,危険性について
 5 まとめ

D.脳血管攣縮
 1 開頭術と塞栓術が及ぼす血管攣縮への影響/立嶋 智
 1 はじめに
 2 脳血管攣縮の進行と評価方法
 3 治療法が及ぼす脳血管攣縮への影響:観察事実
 4 脳血管攣縮の進行の差が生じる背景
 5 脳血管攣縮に対する血管内治療と脳脊髄液循環
 6 最後に
 2 血管内治療の方法,その利点と欠点/廣畑 優
 1 はじめに
 2 脳血管攣縮に対する脳血管内治療
 3 脳血管攣縮に対するneck remodeling balloon catheterを用いたPTA
 4 自験例の治療成績
 5 脳血管攣縮に対するneck remodeling balloon catheterを用いたPTAの利点・欠点
 3 血管内治療の標準化はできないのか? JR-NET3から/今村博敏,坂井信幸
 1 はじめに
 2 動注療法とPTAの比較
 3 各治療における画像上の改善,神経学的症状の改善に関する因子
 4 まとめ

III 新時代を迎えた急性再開通療法
A.患者選択はtime baseからimage baseへ,その理論を学ぶ
 1 再開通療法の症例選択-エビデンスを見直す-/山上 宏
 1 はじめに
 2 虚血コア領域の診断
 3 虚血ペナンブラ領域の診断
 4 実臨床における画像診断
 2 灌流ミスマッチ診断ソフトの意義/井上 学
 1 はじめに
 2 ペナンブラと虚血性コア
 3 RAPID
 4 虚血性コアDWIとCBF coreに関して
 5 CTP検査のピットフォール
 6 最後に
 3 PMAの最新情報/工藤與亮
 1 PMAの有効性
 2 PMAの今後
 4 DP mismatchをCP mismatchでどう代用するか?/平野照之
 1 急性再開通療法の理論背景
 2 画像診断による虚血組織評価
 3 虚血コア評価の重要性
 4 灌流画像を用いずとも的確な患者選択は可能か?
 5 おわりに

B.1 pass TICI3への道
 1 Trevo Provue/今井啓輔,濱中正嗣
 1 はじめに
 2 Trevoのサイズ選択と展開位置・方法,回収方法
 3 Trevoと中間カテーテルによる“combined technique”
 4 Trevoによるcombined technique の具体例
 5 おわりに
 2 Revive SE/竹内昌孝
 1 はじめに
 2 Revive SEの構造と特徴
 3 Revive SEの基本手技
 4 Revive SEはここで使う
 5 1passTICI3へのテクニカルチップス
 6 おわりに
 3 Penumbla system/吉村紳一
 1 はじめに
 2 Penumbla system における開通率
 3 Guiding catheterの選択と誘導
 4 Penumbla systemの誘導
 5 Penumbla systemによる吸引
 6 まとめ
 4 Solitaire/今村博敏,坂井信幸
 1 構造
 2 血栓回収療法のセッティング
 3 1passTICI3への道
 4 代表症例
 5 1passでとれないとき
 6 おわりに
 5 BSNET2018 1passTICI3への道 ―アンケート報告―/石井 暁
 1 治療戦略
 2 Penumblaシステム
 3 その他

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序文

  脳血管内治療ブラッシュアップセミナー(Brushup Seminar of Neuroendovascular Therapy:BSNET)は,脳血管内治療技術と機器研究会が運営する脳血管内治療の最新情報の提供と教育を目的としたセミナーで,2010年にそれまで代表幹事(発足当時,坂井信幸,瓢子敏夫,宮地 茂)が運営してきた3つのセミナーをまとめて発足しました.2014年から仙台セミナーの合流を受けて瓢子敏夫先生に代わって江面正幸が加わって現体制になりました.
  2018年は「くも膜下出血のすべて」と「再開通療法の新時代」をテーマとしてライブ供覧とレクチャーを展開し,セミナーで行われた講演がこの講演集に収められています.
  「くも膜下出血のすべて」では,破裂脳動脈瘤と未破裂脳動脈瘤の違い,破裂椎骨動脈解離や母血管閉塞のおさらい,治療成功のヒント,脳血管攣縮について,「再開通療法の新時代」では,症例選択と1pass?TICI3への道など,臨床のノウハウを満載しました.
  ミニレクチャー「破裂脳動脈治療,成功のヒント(塞栓術)」では,10名のエキスパートが珠玉のテクニックや対応法を紹介しています.
  これから脳血管内治療に積極的に取り組もうとされる先生はもちろんのこと,すでに経験を積んだ先生方にも大いに参考になる企画となったと思います.このイヤーブックが脳血管内治療の発展に少しでも貢献できることを願っています.すべての関係各位に厚く御礼を申し上げます.

2019年6月
脳血管内治療ブラッシュアップセミナー 代表幹事
江面正幸,坂井信幸,宮地 茂
同 運営幹事
松丸祐司,吉村紳一