株式会社 診断と治療社

産科と婦人科 最新号

  • 臨床にすぐに役立つ知識や最新知見を毎号1テーマで特集.
  • エキスパートによる解説が読み応え十分!
  • 増刊号は網羅的な構成で「手元にあると便利な1冊」として毎年好評.
  • 2色刷りのビジュアルな誌面でポイントが一目でわかりやすい.

雑誌「産科と婦人科」2023年 Vol.90 No.12 婦人科外来診療レベルアップ−病状の評価分類と治療指針−

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掲載論文

企画 五十嵐敏雄

1.内診・診療録の記載と治療方針 / 綾部琢哉
2.経腟超音波検査による術前癒着診断法と治療指針 / 市川雅男・他
3.異常子宮出血(AUB)に関するPALM-COEIN分類と指針 / 石川博士
4.排卵障害分類(HyPO-P)と治療指針 / 岩佐 武・他
5.子宮内膜症術後の妊娠予後評価法(EFI score)と治療指針 / 真壁友子・他
6.子宮腺筋症のMRI分類と治療指針 / 貴志洋平
7.過多月経(HMB)の評価法と治療指針 / 奈良亮謙・他
8.PMSとPMDDの評価法と指針 / 武田 卓
9.HPV型の評価法と検査スケジュール・指針 / 松本光司
10.子宮内膜増殖症の評価法と治療指針 / 八杉利治
11.骨密度と骨質の評価法と治療指針 / 善方裕美・他
12.更年期障害の評価法と治療指針 / 寺内公一
13.閉経関連尿路生殖器症候群(GSM)の評価法と治療指針 / 関口由紀・他
14.骨盤臓器脱の評価法(経会陰超音波)と手術療法の指針 / 岡垣竜吾

連 載
弁護士が答えます!法律にまつわるあれこれ
差額室料を支払わない患者への請求はどうすればいいの? / 粟野公一郎

症 例
前駆症状の認識とSwansea criteriaの使用が診断に有用であった臨床的急性妊娠脂肪肝(AFLP)の2症例 / 中後 聡・他

ねらい

 産婦人科医は日頃外来診療において,患者を問診・内診・検査し,なるべく病状を評価・分類した形で診断し,優先度なども考えながら治療方針を立て,最終的に患者に治療の選択肢を提示している.
 具体的には,まずは患者の主訴・背景から病態をイメージする.そして,内診,超音波断層法,一部の血液検査など当日結果が出るものと,MRI等の画像検査,病理検査など結果が出るものを総動員させて診断に至る.最終的には,患者の状態に配慮した選択肢を提示したうえで最善の治療方針を決定するという流れになる.確かに最近では,その補助として教科書やガイドラインがあって,誰でも一定レベルの診療ができるようになっている.しかしながら,産婦人科学は日々進歩していて教科書やガイドラインに載っていなくても,新しい基準や分類,新しい表記法などが学会から毎年少しずつ提案されている.新しい診断法や治療法も日々学会や論文で発表されたり,発売されたりしている.子宮腺筋症などのように新しい分類が病態の根本に基づいている場合など新しい分類を知らないと最善の治療方針に至らない場合もある.異常子宮出血(AUB)などのように新しい分類を学ばずにいると国際学会などで話が噛み合わなくなってしまうこともある.
 本特集では「外来診療レベルアップ―病状の評価分類と治療指針―」と題して,教科書やガイドラインにまだまだ載っていないような適切な評価法や最新の分類法,新しい治療法などをエキスパートにご解説いただいた.本特集が,読者の日々の産婦人科外来診療の手助けになることを期待してやまない.

(帝京大学ちば総合医療センター産婦人科 五十嵐敏雄)
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