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雑誌「産科と婦人科」2024年 Vol.91 No.11 再発・転移をきたした婦人科がんの治療
掲載論文
企画 宮城悦子
1.再発・転移をきたした難治性がん患者をチームで支える / 橋口さおり・他
Ⅰ.子宮頸癌
2.根治的放射線治療後の骨盤内残存腫瘍の治療―手術・化学療法選択のポイント― / 今井雄一・他
3.放射線照射野外の再発・転移腫瘍の治療―手術・放射線・化学療法選択のポイント― / 古澤啓子・他
4.再発・転移腫瘍への放射線治療の適応と効果 / 熊澤琢也・他
Ⅱ.子宮体がん・子宮肉腫
5.進行・再発子宮体がんへの手術療法の適応 / 加藤一喜
6.再発・転移腫瘍への化学療法のトピックス / 原野謙一
7.再発・転移性腫瘍へのホルモン療法の位置づけ / 吉岡恵美・他
8.再発子宮体がんに対する放射線治療 / 礒橋文明
Ⅲ.卵巣がん・卵管癌・腹膜癌
9.プラチナ感受性再発腫瘍治療のトレンド / 佐々木 徹・他
10.プラチナ抵抗性再発治療の進歩 / 野村弘行
Ⅳ.外陰がん
11.腫瘍切除後の局所再発治療の現状―再手術か放射線治療の選択― / 若橋 宣・他
12.局所が制御されている遠隔転移症例への化学療法 / 有吉和也・他
Ⅴ.絨毛性疾患
13.再発・難治性絨毛性腫瘍への治療戦略―免疫チェックポイント阻害薬を含めて― / 井箟一彦・他
連 載
漢方よもやま話 第11回
女神散 / 能㔟充彦
弁護士が答えます!法律にまつわるあれこれ
診療時間について患者さんから要望があったとき,どこまで対応すればいいの? / 秦 奈峰子
専門医・認定医をとろう!私の体験記 第17回
日本内視鏡外科学会技術認定医(産科婦人科領域)(日本内視鏡外科学会) / 曾根献文
原 著
講義後のアンケートを用いた性教育に関する後方視的研究:受講者の評価とその影響,性教育プログラムの構築方法について / 橋本悠平・他
1.再発・転移をきたした難治性がん患者をチームで支える / 橋口さおり・他
Ⅰ.子宮頸癌
2.根治的放射線治療後の骨盤内残存腫瘍の治療―手術・化学療法選択のポイント― / 今井雄一・他
3.放射線照射野外の再発・転移腫瘍の治療―手術・放射線・化学療法選択のポイント― / 古澤啓子・他
4.再発・転移腫瘍への放射線治療の適応と効果 / 熊澤琢也・他
Ⅱ.子宮体がん・子宮肉腫
5.進行・再発子宮体がんへの手術療法の適応 / 加藤一喜
6.再発・転移腫瘍への化学療法のトピックス / 原野謙一
7.再発・転移性腫瘍へのホルモン療法の位置づけ / 吉岡恵美・他
8.再発子宮体がんに対する放射線治療 / 礒橋文明
Ⅲ.卵巣がん・卵管癌・腹膜癌
9.プラチナ感受性再発腫瘍治療のトレンド / 佐々木 徹・他
10.プラチナ抵抗性再発治療の進歩 / 野村弘行
Ⅳ.外陰がん
11.腫瘍切除後の局所再発治療の現状―再手術か放射線治療の選択― / 若橋 宣・他
12.局所が制御されている遠隔転移症例への化学療法 / 有吉和也・他
Ⅴ.絨毛性疾患
13.再発・難治性絨毛性腫瘍への治療戦略―免疫チェックポイント阻害薬を含めて― / 井箟一彦・他
連 載
漢方よもやま話 第11回
女神散 / 能㔟充彦
弁護士が答えます!法律にまつわるあれこれ
診療時間について患者さんから要望があったとき,どこまで対応すればいいの? / 秦 奈峰子
専門医・認定医をとろう!私の体験記 第17回
日本内視鏡外科学会技術認定医(産科婦人科領域)(日本内視鏡外科学会) / 曾根献文
原 著
講義後のアンケートを用いた性教育に関する後方視的研究:受講者の評価とその影響,性教育プログラムの構築方法について / 橋本悠平・他
ねらい
臨床現場での婦人科がんの初回治療の目まぐるしい変化に伴い,自ずと以前は治癒の可能性や全生存期間の延長さえ困難であった再発・転移をきたした婦人科がんの治療も変わりつつあります.最新のガイドラインや成書に記載されている再発・転移がんに対しての標準治療は,あっという間に過去のものとなりつつあり,今日多くの進行婦人科がんを取り扱う施設では,標準治療の概念を超えた治療に挑戦する状況となっています.そのように再発・転移病巣の制御が可能になれば,いわゆるbest supportive careの概念さえ覆る状況に至っている分野もあるため,本特集を企画しました.
上述のように緩和ケアの領域においても,発想の転換が必要と思われますので,延命の積極的治療と症状緩和治療を同時に行う緩和医療専門家からチーム医療の役割を概説いただきます.子宮頸癌については,同時化学放射線療法後の局所再発に対し,手術療法か化学療法か,子宮頸癌の遠隔転移に免疫チェックポイント阻害薬はいつ使うのか,ペムブロリズマブと化学療法の併用かセミプリマブの単剤療法かなどの課題があります.子宮体がんは,何といってもレンバチニブ+ペムブロリズマブ療法のタイミング,ペムブロリズマブ単剤との使い分け,放射線治療の位置づけなど,キャッチアップしたい課題があります.一方,卵巣がん・卵管癌・腹膜癌では,やはりプラチナ感受性・抵抗性腫瘍別の整理が必要でありますし,現在進行中の臨床研究もあります.また,今回は標準治療後に再発・転移をきたした子宮がん肉腫,絨毛性疾患,外陰がんについても執筆をお願いしました.
進行婦人科がん治療の再発・転移患者に,現在行うことができる最善の治療を提供するために,本特集が臨床現場での治療選択に役立ちましたら幸いです.
(横浜市立大学医学部産婦人科学教室 宮城悦子)
上述のように緩和ケアの領域においても,発想の転換が必要と思われますので,延命の積極的治療と症状緩和治療を同時に行う緩和医療専門家からチーム医療の役割を概説いただきます.子宮頸癌については,同時化学放射線療法後の局所再発に対し,手術療法か化学療法か,子宮頸癌の遠隔転移に免疫チェックポイント阻害薬はいつ使うのか,ペムブロリズマブと化学療法の併用かセミプリマブの単剤療法かなどの課題があります.子宮体がんは,何といってもレンバチニブ+ペムブロリズマブ療法のタイミング,ペムブロリズマブ単剤との使い分け,放射線治療の位置づけなど,キャッチアップしたい課題があります.一方,卵巣がん・卵管癌・腹膜癌では,やはりプラチナ感受性・抵抗性腫瘍別の整理が必要でありますし,現在進行中の臨床研究もあります.また,今回は標準治療後に再発・転移をきたした子宮がん肉腫,絨毛性疾患,外陰がんについても執筆をお願いしました.
進行婦人科がん治療の再発・転移患者に,現在行うことができる最善の治療を提供するために,本特集が臨床現場での治療選択に役立ちましたら幸いです.
(横浜市立大学医学部産婦人科学教室 宮城悦子)