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雑誌「産科と婦人科」2025年 Vol.92 No.4 産婦人科における素朴な疑問と解説(3)婦人科続編
掲載論文
企画 五十嵐敏雄
Ⅰ.婦人科一般
1.どうしてエストロゲンは脂肪に蓄積されるの?何か影響はあるの? / 垂水洋輔・他
2.どうして排卵する卵胞は1個なの?ほかはもう排卵しないの? / 佐藤はづき・他
3.どうしてPCOSの診断基準でAMHが重要視されたの?発症メカニズムや治療法にも関係あるの? / 松崎利也・他
4.どうして子宮内膜症は不妊症の原因になるの?治療は体外受精でなければいけないの? / 馬場七織・他
5.どうして卵巣子宮内膜症性囊胞は感染しやすいの?治療上の注意点はあるの? / 北島道夫
6.どうして子宮腺筋症は不妊症の原因になるの?妊娠するには摘出術をしたほうがいいの? / 松尾光徳・他
7.どうして卵巣成熟奇形腫は茎捻転を起こしやすいの?卵巣子宮内膜症性囊胞は捻転しないの? / 橋本優子・他
Ⅱ.女性医学
8.どうしてLEPや子宮内システムを含むプロゲスチン療法中にときどき異常子宮出血があるの?対応法は? / 楠木 泉
9.どうして女性は月経がきそうってわかるの?妊娠したとき月経前症候群が起こらないのはなぜ? / 小川真里子
10.骨盤臓器脱のリスクになるのに経腟分娩や子宮全摘はこのまま継続していいの?予防法は? / 古山将康・他
11.どうして産婦人科医が閉経後骨粗鬆症の治療をするの? / 寺内公一
Ⅲ.腫 瘍
12.どうしてTC療法は回数を重ねてからアレルギーを起こすの?予防法は? / 伊藤宗洋・他
13.どうして同時化学放射線療法は子宮頸癌に有効なの?貧血がよくないのはなぜ? / 大野達也
14.本当にHPVは子宮頸部に感染した後に排除されるの? / 川名 敬
連 載
漢方よもやま話 第16回
抑肝散 / 能㔟充彦
弁護士が答えます!法律にまつわるあれこれ
2025年4月からのカスハラ防止条例の施行により医療機関での対応にどんな影響があるの? / 水上裕嗣
症 例
傍大動脈リンパ節腫大を契機として診断に至った子宮体部悪性リンパ腫の1例 / 藤澤恵悟・他
Ⅰ.婦人科一般
1.どうしてエストロゲンは脂肪に蓄積されるの?何か影響はあるの? / 垂水洋輔・他
2.どうして排卵する卵胞は1個なの?ほかはもう排卵しないの? / 佐藤はづき・他
3.どうしてPCOSの診断基準でAMHが重要視されたの?発症メカニズムや治療法にも関係あるの? / 松崎利也・他
4.どうして子宮内膜症は不妊症の原因になるの?治療は体外受精でなければいけないの? / 馬場七織・他
5.どうして卵巣子宮内膜症性囊胞は感染しやすいの?治療上の注意点はあるの? / 北島道夫
6.どうして子宮腺筋症は不妊症の原因になるの?妊娠するには摘出術をしたほうがいいの? / 松尾光徳・他
7.どうして卵巣成熟奇形腫は茎捻転を起こしやすいの?卵巣子宮内膜症性囊胞は捻転しないの? / 橋本優子・他
Ⅱ.女性医学
8.どうしてLEPや子宮内システムを含むプロゲスチン療法中にときどき異常子宮出血があるの?対応法は? / 楠木 泉
9.どうして女性は月経がきそうってわかるの?妊娠したとき月経前症候群が起こらないのはなぜ? / 小川真里子
10.骨盤臓器脱のリスクになるのに経腟分娩や子宮全摘はこのまま継続していいの?予防法は? / 古山将康・他
11.どうして産婦人科医が閉経後骨粗鬆症の治療をするの? / 寺内公一
Ⅲ.腫 瘍
12.どうしてTC療法は回数を重ねてからアレルギーを起こすの?予防法は? / 伊藤宗洋・他
13.どうして同時化学放射線療法は子宮頸癌に有効なの?貧血がよくないのはなぜ? / 大野達也
14.本当にHPVは子宮頸部に感染した後に排除されるの? / 川名 敬
連 載
漢方よもやま話 第16回
抑肝散 / 能㔟充彦
弁護士が答えます!法律にまつわるあれこれ
2025年4月からのカスハラ防止条例の施行により医療機関での対応にどんな影響があるの? / 水上裕嗣
症 例
傍大動脈リンパ節腫大を契機として診断に至った子宮体部悪性リンパ腫の1例 / 藤澤恵悟・他
ねらい
以前,「産婦人科における素朴な疑問と解説(1)婦人科編」(89巻10号,2022年)と「産婦人科における素朴な疑問と解説(2)産科編」(89巻11号,2022年)という特集号を発刊した.今回の特集はその婦人科編の続編である.本企画は,素朴な疑問に答えられないと5歳の女の子に叱られるという某番組からヒントをいただいたものであるが,素朴な疑問には意外に本質的で興味深いものが多く,新しい発見への扉が開くこともある.実際に前回の婦人科編では,「ヒトに月経があるのはなぜ?」にはじまり,月経前症候群の機序,骨粗鬆症予防のための運動,更年期症候群の機序,腹腔内に逆流した子宮内膜の顛末,子宮内膜症/子宮腺筋症の発症機序,子宮内膜症で前置胎盤が多いこと,潜在性甲状腺機能低下症と不妊症や流産の関連,凍結融解胚移植で児が大きいこと,卵巣奇形腫のNMDAR脳炎の機序,子宮頸がん検診でのHPV検査の必要性,子宮内膜症のがん化,卵巣明細胞がんで静脈血栓塞栓症が多いこと,子宮頸部の分葉状頸管腺過形成(LEGH)などに関してエキスパートの先生方から玉稿を賜り,正直,私自身がおおいに勉強になって,企画の素晴らしさを改めて実感することができた.そして読者や周囲からも好評を博し,婦人科続編を発刊させていただく運びとなった.今回,読者からの疑問に私が知りたい疑問も加えさせていただいたが,今後も読者からの素朴な疑問を募集したい.
前回の特集でも触れたが,疑問を抱くことは臨床研究の契機になる.仮に未解決であってもエキスパートの先生方から最新の知見を伺うことは知識の整理になり,アイデアの礎になる.最新の手法を用いた基礎研究は素晴らしいが,臨床研究も着眼点と意欲次第では実臨床に直結する輝かしい論文になると考える.
今回も私自身,本特集を読むのが楽しみだが,読者諸君もぜひ楽しんでいただきたい.本特集が少しでも産婦人科分野の発展に貢献することを期待してやまない.
(帝京大学ちば総合医療センター産婦人科 五十嵐敏雄)
前回の特集でも触れたが,疑問を抱くことは臨床研究の契機になる.仮に未解決であってもエキスパートの先生方から最新の知見を伺うことは知識の整理になり,アイデアの礎になる.最新の手法を用いた基礎研究は素晴らしいが,臨床研究も着眼点と意欲次第では実臨床に直結する輝かしい論文になると考える.
今回も私自身,本特集を読むのが楽しみだが,読者諸君もぜひ楽しんでいただきたい.本特集が少しでも産婦人科分野の発展に貢献することを期待してやまない.
(帝京大学ちば総合医療センター産婦人科 五十嵐敏雄)