腎臓内科レジデントマニュアル 改訂第9版診断と治療社 | 書籍詳細:腎臓内科レジデントマニュアル 改訂第9版
中山寺いまいクリニック 院長
今井 圓裕(いまい えんゆう) 編著
名古屋大学大学院医学系研究科病態内科学講座腎臓内科学 教授
丸山 彰一(まるやま しょういち) 編著
大阪大学大学院医学系研究科腎臓内科学 教授
猪阪 善隆(いさか よしたか) 編著
改訂第9版 B6変型判 並製 880頁 2024年01月10日発行
ISBN9784787825919
定価:5,830円(本体価格5,300円+税)冊
関連ガイドライン改訂に伴い内容をアップデートし,最新の知見も盛り込んで大幅改訂しました.また,本書の肝でもある「腎機能低下時の薬剤投与量」を見やすくレイアウトしなおし,新規薬剤も追加.装丁もレイアウトもすべて刷新し,これ1冊で腎臓病診療の基本から実臨床で役立つ知識まで網羅した,内容充実全880ページの決定版がここに誕生しました.ベッドサイドから外来診療まで,ぜひともご活用ください.
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目次
序
編集者・編集協力者・執筆者一覧
Side memo Contents
本書で使用する略語一覧
1 水・電解質異常とその治療
1 ナトリウム代謝異常
2 カリウム代謝異常
3 カルシウム代謝異常
4 リン代謝異常
5 マグネシウム代謝異常
2 酸・塩基平衡異常とその治療
1 血液pHの調節機構
2 血液ガス分析の実際
3 代謝性アシドーシス
4 代謝性アルカローシス
5 呼吸性アシドーシス
6 呼吸性アルカローシス
3 AKIの診断と治療
4 CKDの診断と治療
5 おもな糸球体疾患の特徴・治療方針
1 総論
2 急速進行性糸球体腎炎
3 IgA腎症
4 ネフローゼ症候群
5 膜性増殖性糸球体腎炎とC3腎症
6 膠原病とその近縁疾患に伴う腎疾患
1 全身性エリテマトーデス
2 抗リン脂質抗体症候群
3 IgA血管炎(Henoch-Schönlein紫斑病)
4 関節リウマチ
5 強皮症
7 血栓性微小血管症
8 腎硬化症・腎血管性高血圧・原発性アルドステロン症・コレステロール塞栓症
1 腎硬化症
2 腎血管性高血圧
3 原発性アルドステロン症
4 コレステロール塞栓症
9 単クローン性免疫グロブリン(M蛋白)関連腎症
1 疾患概念
2 軽鎖円柱腎症
3 単クローン性免疫グロブリン沈着症
4 単クローン性IgG沈着型増殖性糸球体腎炎
5 アミロイドーシス
6 細線維性糸球体腎炎,イムノタクトイド糸球体症
7 クリオグロブリン血症
8 POEMS症候群
10 糖尿病関連腎臓病
11 高尿酸血症
12 感染症に関連した腎炎
1 急性腎炎症候群
2 溶連菌感染後急性糸球体腎炎
3 IgA優位沈着性感染関連糸球体腎炎
4 その他の感染関連糸球体腎炎
5 肝炎ウイルス関連腎症
13 肝腎症候群
14 尿細管・間質疾患
1 尿細管機能異常
2 尿細管性アシドーシス
3 尿細管間質性腎炎
4 急性尿細管壊死
15 IgG4関連腎臓病(IgG4関連疾患)
16 Fabry病
17 多発性囊胞腎
18 尿崩症
19 尿路感染症
20 腎・尿管結石
21 急性血液浄化療法
22 腎代替療法の選択
23 保存的腎臓療法
24 慢性透析患者の血液透析導入と管理
25 慢性透析患者の腹膜透析導入と管理
26 CKD患者の骨代謝の管理
27 CKD患者の腎性貧血管理
28 CKD患者の妊娠・出産の管理
29 移植腎患者の管理
30 小児腎疾患患者の管理
31 高齢CKD患者の管理
32 腎疾患の検査法
1 腎機能検査
2 尿沈渣
3 糸球体機能検査
4 尿細管機能検査
5 腎血流量,腎血漿流量
6 種々の腎疾患の特殊検査
7 腎エコー,腎血流ドプラ法
8 静脈性腎盂造影
9 CTウログラフィー
10 レノグラム
33 腎生検の手技と患者管理
34 腎生検の適応と基本的な見方
35 腎疾患治療薬の使い方のコツ
1 副腎皮質ステロイド
2 免疫抑制薬
3 抗血小板薬,抗凝固薬
4 利尿薬
5 レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系阻害薬
6 SGLT2阻害薬
7 便秘に対する治療薬
8 瘙痒感に対する治療薬
9 非ステロイド性抗炎症薬とアセトアミノフェン
10 脂質異常症治療薬
11 抗菌薬
12 腎機能低下時の造影剤の使用
36 がんと腎臓
37 臨床論文を理解し,臨床研究を行うために必要な基礎知識
38 輸液製剤の使い方
39 腎機能低下時の薬剤投与における注意点・薬剤性腎障害
40 付録
1 腎疾患患者の食事療法
2 腎疾患患者の運動療法
3 基準値一覧表
4 腎疾患患者の生活指導
5 腎機能低下時の薬剤投与量
和文索引/欧文索引/数字・ギリシャ文字・記号索引/薬剤索引
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序文
改訂第9版の序
腎臓内科レジデントマニュアルの改訂第9版を刊行でき,執筆者の先生方ならびに編者の先生方に心より感謝します.
今回,編集者に,「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023」の編集責任者である名古屋大学の丸山彰一教授とともに,新しく大阪大学の猪阪善隆教授に加わっていただき,最新の臨床腎臓病学のエッセンスを漏れなく記載できたと自負しております.また執筆者も大幅に変更しており,臨床腎臓病学に必須の知識をコンパクトにまとめて提供する従来の形を維持しつつ,最新の診療情報マニュアルへとアップデートできたと確信しています.
本書の特徴は,腎臓内科学に関連するガイドラインを網羅することです.今回も「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023」「エビデンスに基づくIgA腎症診療ガイドライン2020」「エビデンスに基づく急速進行性腎炎症候群(RPGN)診療ガイドライン2020」「エビデンスに基づく多発性囊胞腎(PKD)診療ガイドライン2020」「エビデンスに基づくネフローゼ症候群診療ガイドライン2020」「腹膜透析ガイドライン2019」「がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン2022」「腎生検ガイドブック2020」「腎代替療法選択ガイド2020」「IgG4関連腎臓病診断基準2020」「糖尿病治療ガイド2022—2023」「高齢者糖尿病診療ガイドライン2023」「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」などを盛り込みました.それ以外にも,Kidney Disease:Improving Global Outcome(KDIGO)のガイドラインもカバーしています.
また本書の特徴である,腎機能低下時の薬剤投与量の表も新薬を追加して充実させ,見やすく修正いたしました.
本書をベッドサイドや外来で参照することにより,エビデンスに基づいた正確な情報を得ることができ,臨床決断に活用していただけると期待しています.
令和5年12月
中山寺いまいクリニック 院長
今井圓裕
名古屋大学大学院医学系研究科病態内科学講座腎臓内科学 教授
丸山彰一
大阪大学大学院医学系研究科腎臓内科学 教授
猪阪善隆