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診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.

抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.

充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2022年 Vol.89 No.6 2022-05-17

HPVワクチンのこれまでとこれから

定価:3,190円(本体価格2,900円+税)

冊 

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掲載論文

企画 宮城悦子

Ⅰ.HPVワクチンをめぐるこれまでの経緯
 1 .開発から実用化までの経緯 / 笹川寿之・他
 2 .HPVワクチンの日本での歴史的経緯 / 宮城悦子
 3 .HPVワクチンの接種勧奨差し控えによって日本の女性に生じた不利益 / 八木麻未・他
Ⅱ.海外の動向
 4 .Real worldにおけるHPVワクチンによる子宮頸がん減少のエビデンス / 川名 敬
 5 .海外のHPVワクチン接種プログラムの状況―9価HPVワクチン,2回接種など― / 今野 良
 6 .低中所得国における子宮頸がん予防 / 春山 怜・他
 7 .世界保健機関が提唱する子宮頸がん排除を加速するための世界戦略 / 藤田則子・他
Ⅲ.日本の動向と今後の課題
 8 .HPVワクチン有効性のエビデンス―1)新潟スタディ / 工藤梨沙・他
 9 .HPVワクチン有効性のエビデンス―2)全国自治体症例対照研究(J‒Study) / 池田さやか・他
10.HPVワクチン有効性のエビデンス―3)日本対がん協会支部の検診「リアルワールドデータ」の活用 / 小西 宏
11.HPVワクチン接種後に生じた多様な症状に関する全国疫学調査(祖父江班調査) / 福島若葉・他
12.HPVワクチン接種後の機能性身体症状が疑われる若者への対応 / 奥山伸彦
13.HPVワクチンが高い接種率を回復するためのストラテジー / 鈴木幸雄
14.小児科医の立場からみたHPVワクチン定期接種正常化への課題 / 森内浩幸

症 例
急速に進行したIA期子宮体部異所性がん肉腫の1例 / 海平俊太郎・他
同側卵巣から発生した3種類の良性腫瘍に対し腹腔鏡下手術を施行した1例 / 細川雅代・他

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ねらい

 HPVワクチンをめぐり,2013年6月に厚生労働省から定期接種の積極的勧奨差し控えが通知されて以後,定期接種がほぼ止まったままの状況が約9年続いていたが,2021年11月12日の厚生労働省の専門部会において,積極的勧奨差し控えの中止が正式に決定された.
 この決定に至る前,2019年12月に,定期接種ワクチン接種が止まっている現状について,総理大臣の答弁書に「勧奨の具体的な方法は市町村長に一定の裁量があるが,予防接種法の趣旨を踏まえて勧奨を実施する必要がある」と記されたことから,2020年10月と2021年1月に,厚生労働省健康局健康課より,HPVワクチンについて,検討・判断するためのワクチンの有効性・安全性に関する情報等や,希望した場合の円滑な接種のために必要な情報等を対象者に告知することを目的とした通達があり,この効果で,HPVワクチン接種はほぼゼロから10%程度に上昇したとされている.また2020年7月には,9価HPVワクチンがほかの先進国よりかなり遅れてわが国でも承認された.そのような中,「がん教育推進のための教材」(文部科学省,2021年3月改訂)で,ウイルスが関係しているがんがあり,感染予防ワクチンがあることが紹介され,HPVワクチンに関する記載も実現した.このことは,未来のワクチン接種対象者に対する教育効果だけではなく,性教育現場で,HPVやB型肝炎ウイルス感染が性交渉で起こることを取り上げやすくなるという大きな影響があると考えられる.
 多くの先進国は,HPVワクチン接種の啓発と普及を強く推し進め,男女の区別のないHPVワクチン接種や9価HPVワクチン接種の普及,若年者への2回接種へのワクチンプログラム変更などを粛々と進めている.またHPVワクチン効果による浸潤子宮頸がん減少がスウェーデン,デンマーク,イングランドの疫学研究として示された.日本は国際的な流れから大きく遅れをとることになってしまった.
 本特集が,HPVワクチンに関する歴史と現状,効果と安全性,そして今後の日本での普及の鍵についても明確となることを期待する.そして,現時点での有害事象対策も含めたバイブルとなることを願う.

(横浜市立大学医学部産婦人科学教室 宮城悦子)

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2022年 Vol.89
No.8 特集/ここまで進んだ産婦人科関連の予防医学最新号
No.7 特集/産科診療の進む道-診療ガイドラインの先にあるもの-
No.6 特集/HPVワクチンのこれまでとこれから
No.5 特集/やせ・肥満と女性のヘルスケア
No.増刊号 特集/こんな時どうする?他科とのコミュニケーションガイド
No.4 特集/婦人科腹腔鏡下手術TLH/LM/LCの基本とコツ
No.3 特集/新型コロナウイルス感染症が産婦人科診療に与えた影響
No.2 特集/早産と妊娠高血圧腎症:病因・病態生理−私はこうみる
No.1 特集/外陰疾患 AtoZ
2021年 Vol.88
No.12 特集/少子化時代における就労女性の不妊治療
No.11 特集/変わる婦人科がん薬物治療
No.10 特集/帝王切開−明日からできる工夫と留意点−
No.9 特集/骨盤臓器脱(POP)のすべて−診断と治療の最前線
No.8 特集/卵巣 Up to Date
No.7 特集/婦人科がん機能温存治療のすべて
No.6 特集/OC・LEPガイドライン2020年度版を読み解く
No.5 特集/胎児モニタリング with Corona
No.増刊号 特集/画像!−エキスパート直伝 産婦人科画像診断−
No.4 特集/産婦人科医も知っておきたい歯科の知識
No.3 特集/QOLを考える
No.2 特集/これでわかる 婦人科稀少腫瘍
No.1 特集/最新産婦人科遺伝診療ABC
2020年 Vol.87
No.12 特集/女性のうつに強くなる
No.11 特集/着床を考える
No.10 特集/分子標的薬を極める−基礎から臨床まで−
No.9 特集/もう胎児付属物とはいわせない!−胎盤,臍帯,羊水−
No.8 特集/プレコンセプションケアってなに?
No.7 特集/異所性妊娠の最新診療
No.6 特集/婦人科がん臨床研究のトレンドを知る
No.5 特集/妊娠糖尿病の理解を深めよう
No.増刊号 特集/やさしくわかる 産科婦人科検査マスターブック
No.4 特集/産婦人科医も知っておきたい旅行医学関連の諸問題
No.3 特集/婦人科ロボット支援手術コンパクトマニュアル
No.2 特集/一から学びなおす 婦人科がん化学療法有害事象の管理
No.1 特集/早産!
2019年 Vol.86
No.12 特集/オフィスギネコロジーにおける脂質管理
No.11 特集/新時代の子宮鏡診療
No.10 特集/どうする 再発婦人科がん
No.9 特集/エキスパートに聞く 産婦人科超音波ABC
No.8 特集/漢方の今,これから
No.7 特集/広がる子宮内膜症の世界
No.6 特集/腹式広汎子宮全摘術のすべて
No.5 特集/無痛分娩・産科麻酔Update
No.増刊号 特集/新時代のホルモン療法マニュアル
No.4 特集/新時代に入ったがん・生殖医療
No.3 特集/どうする?妊娠合併婦人科腫瘍の管理
No.2 特集/妊娠高血圧症候群_PIHからHDFへ
No.1 特集/産婦人科医が押さえておくべき法・指針・医療体制