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2色刷のビジュアルな誌面.

2021年 Vol.109 No.10 2021-10-05

血管炎の診断と治療:エッセンスと今後の展望

定価:2,860円(本体価格2,600円+税)

冊 

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掲載論文

ねらい 森田啓行

◆血管炎の分類と診療のポイント
血管炎とは? その分類と診療のアウトライン 前嶋康浩
ANCAとANCA関連血管炎 有村義宏

◆血管炎の病理と臓器障害,診断と治療の進歩
血管炎の病理所見 松本 学,他
血管炎の画像診断の進歩 鎌田裕基,他
大型血管炎による心血管系の臓器障害 中岡良和
血管炎による臓器障害:腎臓 佐藤大介,他
血管炎による臓器障害:肺 髙﨑俊和,他
血管炎の治療の進歩 佐田憲映

◆各種血管炎の診断・鑑別診断と治療
高安動脈炎 内田治仁
巨細胞性動脈炎 天野宏一
結節性多発動脈炎 藏本伸生,他
川崎病―診断と治療,新型コロナウイルス感染症との関連について― 髙橋 啓,他
ANCA関連血管炎 菊池正雄,他
免疫複合体性小型血管炎 長谷川 均,他
Behcet病 土橋浩章,他
リウマトイド血管炎 田中良哉
Buerger病の診断と治療 宮田哲郎
IgG4関連動脈周囲炎 水島伊知郎,他

連 載
◎心電図は1枚の窓
動悸と息ぎれを主訴に紹介された82歳男性 平位有恒
◎注目の新薬
ベリキューボ®(ベルイシグアト) 安斉俊久

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ねらい

 血管炎は血管およびその周囲に炎症細胞が集簇して炎症が起こり,組織・臓器に障害をもたらす病態の総称である.原因不明の発熱,全身倦怠感,関節痛,食欲不振など非特異的な症状にはじまり,進行すると各種臓器障害をきたす「全身性症候群」である.血管が密に分布する腎臓や肺の臓器障害をきたすことが多いが,血管炎の種類や病期によってその病態はきわめて多様である.血管炎に関する正確な知識がないと,多様かつ非特異的な臨床所見に振り回され,鑑別診断は一向に進まず,診断確定に難渋してしまう.急性上気道炎や感冒などの感染症様症状が認められることも多く,患者が最初にどの診療科を受診するかも様々であり,その後,多くの診療科を巡っても,医師が積極的に血管炎を疑って検査を進めないと確定診断に至らず,治療のタイミングを逃すことになる.
 血管炎としてよく知られる高安動脈炎,川崎病はいずれもわが国で最初に報告された血管炎である.その後,抗好中球細胞質抗体(ANCA)の発見がありANCA関連血管炎という疾患概念が導入された.最近ではCOVID-19感染にともなう多系統炎症症候群に関連して血管炎の症例が数多く報告されている.発症機序の詳細がいまだ不明の血管炎も多く,また,最適治療がいまだ確立していない難治性血管炎も多いのが現状であるが,FDG-PETなど画像診断の進歩,ANCA測定の診断への貢献,生物学的製剤の治療への導入など,血管炎の診療は着実な進歩を遂げてきた.
 本特集「血管炎の診断と治療:エッセンスと今後の展望」では,血管炎診療のエキスパートの先生方に,「血管炎とは何か」をわかりやすくご解説いただき,また,最新の診断と治療および今後の展望に関してくわしくご紹介いただいた.血管炎に関する最新知識と直近の問題点がきわめてコンパクトにまとめられている.本特集内でも繰り返されているが,血管炎の診断にとって最も重要なのは,血管炎を「疑う」ことである.日常診療の中で血管炎の診断を行い治療を考える際に,本特集をお役立ていただければ幸いである.

東京大学大学院医学系研究科循環器内科学講座
森田啓行

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