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診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.

抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.

充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2021年 Vol.88 No.1 2020-12-18

最新産婦人科遺伝診療ABC

定価:3,190円(本体価格2,900円+税)

冊 

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掲載論文

企画 田中 守

1.産婦人科遺伝診療総論 / 澤井英明
2.出生前遺伝学的検査と医療倫理 / 鈴森伸宏
3.出生前遺伝学的検査と遺伝カウンセリング / 古庄知己
4.NIPT / 関沢明彦・他
5.羊水検査,絨毛検査 / 上出泰山・他
6.着床前遺伝子検査 (PGT) / 佐藤 卓・他
7.着床前遺伝学的検査の技術的進歩と限界 / 七里由衣・他
8.不育症と遺伝診療 / 杉浦真弓・他
9.男性不妊に対する遺伝学的検査 / 吉川直希・他
10.婦人科腫瘍領域における遺伝診療総論 / 坂井美佳・他
11.Lynch症候群 / 安達将隆 ・他
12.遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC) / 近藤春裕・他
13.婦人科腫瘍領域におけるがん遺伝子パネル検査 / 織田克利
14.遺伝カウンセリングロールプレイ研修の実際 / 三宅秀彦

連載
医療裁判の現場から 第24回 医療裁判に関するQ&A
減胎手術における手技,術式,感染症対策等について医師の注意義務違反が否定された事例 / 福原正和・他

若手の最新研究紹介コーナー
妊娠糖尿病診断におけるInternational Association of Diabetes and Pregnancy Study Group(IADPSG)基準導入は妊娠分娩転帰を改善させたか? / 進藤亮輔

注目の製品
子宮頸管熟化剤プロウペスの使い方―子宮頸管熟化剤で子宮収縮作用がある薬剤の適切な使用方法Q&A― / 永松 健・他

原著
COVID—19が奈良県の地域産婦人科医療に与えた短期的影響―日本人初感染例の確認から緊急事態宣言発令までの解析― / 市川麻祐子・他

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ねらい

 次世代シークエンサーを筆頭としたハードウェアおよびソフトウェアの遺伝子診断技術の急速な進歩とともに多くの疾患が遺伝子レベルで診断されるようになってきた.
 NIPTの導入とともに,出生前検査が社会問題化する一方,着床前検査(PGT—A)の立ち上げや,婦人科領域においてはプレシジョンメディシンのかけ声のもとに個別治療が求められ,産婦人科医の理解すべき遺伝診断領域が日に日に拡大してきている.
 そこで本特集号では,最先端の遺伝診療の現場で研究指導されている先生にお願いして,特に産婦人科専攻医に理解していただけるような構成とした.最初に産婦人遺伝診療の総論,そして医療倫理,カウンセリングの問題を解説していただいた.さらに周産期領域の検査としてNIPT,羊水,絨毛検査,また,生殖領域で着床前診断検査,不育症の取り扱い,男性不妊患者の取り扱いを解説していただいた.また,婦人科腫瘍領域での遺伝診療について,総論とLynch症候群や遺伝性乳がん卵巣がん症候群等の問題や今後の発展が考えられる遺伝子パネル検査について,最新の遺伝診断法やカウンセリングのトレーニングとしてのロールプレイ研修の実際について解説していただくこととした.
 遺伝診断には倫理的な配慮が不可欠である一方,諸外国に比べわが国は,倫理的な規制により新しい技術の導入が遅れている傾向が認められる.したがって1人ひとりの産婦人科医師が,日本でできることできないことを含め最先端の遺伝診療技術を習得するとともに倫理的な配慮も十分に行っていく必要がある.
 本特集号が,これから産婦人科を学んでいく専攻医のみならず,診療所で患者と対応している専門医の皆様にも必要不可欠な1冊になることを願ってやまない.

(慶應義塾大学医学部産婦人科 田中 守)

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No.11 特集/再発・転移をきたした婦人科がんの治療
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