HOME > 雑誌詳細

雑誌詳細

診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.

抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.

充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2021年 Vol.88 No.11 2021-10-15

変わる婦人科がん薬物治療

定価:3,190円(本体価格2,900円+税)

冊 

電子版はこちらからご購入いただけます.
※価格は書店により異なる場合がございます.


(外部サイトに移動します)

(外部サイトに移動します)

ページの先頭へ戻る

掲載論文

企画 宮城悦子

1.分子標的治療薬の進化 / 織田克利
2.臓器の枠を超えた固形がん治療個別化の現状と展望 / 仲尾岳大・他
3.婦人科がんにおける分子標的治療薬の現状と展望 / 梶山広明
4.分子標的治療薬の位置づけ―1)婦人科がんにおける免疫チェックポイント阻害薬 / 藪野 彰・他
5.分子標的治療薬の位置づけ―2)乳がん / 成井一隆・他
6.分子標的治療薬の位置づけ―3)子宮体がん / 中山健太郎・他
7.分子標的治療薬の位置づけ―4)子宮頸がん / 馬淵誠士
8.分子標的治療薬の位置づけ―5)卵巣がん初回治療 / 宮原周子・他
9.分子標的治療薬の位置づけ―6)卵巣がん再発治療 / 松永竜也・他
10.副作用マネジメント―1)免疫チェックポイント阻害薬 / 島 英里・他
11.副作用マネジメント―2)PARP阻害薬 / 温泉川真由
12.婦人科がん治療におけるバイオマーカーと遺伝子パネル検査 / 坂井美佳・他
13.婦人科における遺伝性腫瘍 / 保坂千秋・他

連載
医療裁判の現場から 第29回
子宮全摘出術後の腹腔内出血を原因とする出血性ショックにより脳梗塞を発症し,後遺障害(高次脳機能障害)が残存したことにつき,手術の実施またはその後の管理における医師の責任が争われた事例 / 粟野公一郎

若手の最新研究紹介コーナー
HIF2a in the uterine stroma permits embryo invasion through detachment of luminal epithelium / 松本玲央奈

原著
稀少部位子宮内膜症例の治療経験 / 田村みどり・他

症例
産後1カ月健診にて診断された褐色細胞腫の1例 / 中村昌平・他

ページの先頭へ戻る

ねらい

 がん患者の個別化医療の観点において,婦人科悪性腫瘍の領域は他科領域に比べて,分子標的治療薬の導入がかつては遅れをとっていました.しかしながら,血管新生阻害薬としてのベバシズマブの卵巣がんと子宮頸がんへの保険適用後,さらにPARP阻害薬や免疫チェックポイント阻害薬導入の動きが進んでいます.2020年には,卵巣がんでは複数のPARP阻害薬投与が保険診療で可能となりました.また,これまで分子標的治療薬がわが国では保険適用がなかった子宮体がんの患者に対して,抗PD—1抗体薬ペムブロリズマブは,バイオマーカーとなる高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI—High)の頻度が高いことより,進行・再発子宮体がん症例の予後改善がおおいに期待されています.
 国際的には日本人も参加している数多くのグローバル治験(複数の分子標的治療薬の併用も含む)が進行中であり,国際学会や論文において更新される情報量が多い一方で,現場の治療では混乱もあると考えています.さらに,保険診療あるいは自由診療として行われる複数のがん遺伝子検査,パネル検査をどう使い分けるか,適正なサンプル採取,どのバイオマーカーが個々の患者に対しての薬剤選択に最良かを判断する際に,混乱も生じていることを感じています.また,従来の抗がん剤治療では経験したことがない個々の分子標的治療薬に特徴的な副作用のマネージメントについては,論文からだけでは読み解くことができないポイントがあり,多くの臨床治験や臨床試験の経験がある施設より,その重要ポイントを伝授していただきたいと考えました.
 そこで本特集号では個別化医療に向かって進みつつある発展途上の婦人科がん治療の現状と,今後の展望や課題,最新の話題について解説いただきました.実地診療に役立てていただければ幸甚です.

(横浜市立大学医学部産婦人科学教室 宮城悦子)

ページの先頭へ戻る

当社発行の雑誌は論文単位でPDFファイルのダウンロード購入
が可能です.詳細はメディカルオンラインへ            

2024年 Vol.91
No.12 特集/子宮内膜・子宮内腔とその異常最新号
No.11 特集/再発・転移をきたした婦人科がんの治療
No.10 特集/母児を感染から守る-妊産婦の感染症アップデート-
No.9 特集/ホルモン療法の使い分けと使用中・使用後のあるある
No.8 特集/PMS・PMDDのすべて
No.7 特集/どうする? 産婦人科救急-ハイリスク患者の周術期管理-
No.6 特集/周産期メンタルヘルスを深掘り!
No.5 特集/女性のライフコース疫学研究[日本ナースヘルス研究(JNHS)]のすべて
No.増刊号 特集/これでマスター! 最新 産婦人科ホルモン療法
No.4 特集/子宮摘出と機能障害・機能温存・機能再建アップデート
No.3 特集/婦人科がん化学療法の進化−最適レジメンと管理を考える
No.2 特集/産婦人科診療ガイドライン産科編2023改訂のポイント
No.1 特集/産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023改訂のポイント
2023年 Vol.90
No.12 特集/婦人科外来診療レベルアップ−病状の評価分類と治療指針−
No.11 特集/子宮頸がんの包括的戦略
No.10 特集/血栓に強くなる−産婦人科診療に活かす最新知識−
No.9 特集/ウィメンズヘルスと栄養素・サプリメント
No.8 特集/これからの性教育−タブー視せずにポジティブに捉える−
No.7 特集/ここまで進んだ産婦人科領域の検査法
No.6 特集/「痛み」に強くなる
No.5 特集/時間の流れと産婦人科生物学
No.増刊号 特集/ここまでわかった産婦人科の病態生理
No.4 特集/保険適用になった不妊治療−できること・できないこと
No.3 特集/子宮体部悪性腫瘍の最前線
No.2 特集/超音波がもたらす産婦人科診療の新機軸
No.1 特集/産婦人科漢方ステップアップ−三大処方の次なる一手とは−
2022年 Vol.89
No.12 特集/月経困難症治療あるある
No.11 特集/産婦人科における素朴な疑問と解説(2)産科編
No.10 特集/産婦人科における素朴な疑問と解説(1)婦人科編
No.9 特集/プロゲステロン・プロゲストーゲン・プロゲスチン−黄体ホルモンのすべて
No.8 特集/ここまで進んだ産婦人科関連の予防医学
No.7 特集/産科診療の進む道-診療ガイドラインの先にあるもの-
No.6 特集/HPVワクチンのこれまでとこれから
No.5 特集/やせ・肥満と女性のヘルスケア
No.増刊号 特集/こんな時どうする?他科とのコミュニケーションガイド
No.4 特集/婦人科腹腔鏡下手術TLH/LM/LCの基本とコツ
No.3 特集/新型コロナウイルス感染症が産婦人科診療に与えた影響
No.2 特集/早産と妊娠高血圧腎症:病因・病態生理−私はこうみる
No.1 特集/外陰疾患 AtoZ
2021年 Vol.88
No.12 特集/少子化時代における就労女性の不妊治療
No.11 特集/変わる婦人科がん薬物治療
No.10 特集/帝王切開−明日からできる工夫と留意点−
No.9 特集/骨盤臓器脱(POP)のすべて−診断と治療の最前線
No.8 特集/卵巣 Up to Date
No.7 特集/婦人科がん機能温存治療のすべて
No.6 特集/OC・LEPガイドライン2020年度版を読み解く
No.5 特集/胎児モニタリング with Corona
No.増刊号 特集/画像!−エキスパート直伝 産婦人科画像診断−
No.4 特集/産婦人科医も知っておきたい歯科の知識
No.3 特集/QOLを考える
No.2 特集/これでわかる 婦人科稀少腫瘍
No.1 特集/最新産婦人科遺伝診療ABC
2020年 Vol.87
No.8 特集/プレコンセプションケアってなに?