産科と婦人科
精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.
抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.
充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.
2021年 Vol.88 No.増刊号 2021-03-25
画像!−エキスパート直伝 産婦人科画像診断−
定価:9,350円(本体価格8,500円+税)
「産科と婦人科」編集委員会
大須賀 穣
髙松 潔
田中 守
渡部 洋
(五十音順)
カラー口絵
ねらい
第1章 周産期
1—1 妊娠初期
1.妊娠初期 双胎妊娠(膜性診断),絨毛膜下血腫 市塚清健
2.異所性妊娠 德中真由美
3.NIPT時代のNT計測 前田和寿・他
4.妊娠初期(11~14週)胎児形態異常スクリーニング 山田研二・他
1—2 妊娠中・後期
5.胎児心臓スクリーニング検査 加地 剛
6.TOF,VSD,ASD,AVSD 吉松 淳
1—3 部位別
7.胎児心臓弁疾患 渋谷和彦
8.大動脈弓異常の胎児診断 川滝元良
9.胎児不整脈―ドプラ法,Mモード,2D法 三好剛一
10.腹腔内疾患(除く腎尿路系形態異常)
消化管閉鎖,総胆管囊腫,胎児卵巣囊腫 村越 毅
11.腹壁異常,腎尿路系形態異常 杉林里佳・他
12.骨系統疾患 高橋聡太・他
13.無頭蓋症,二分脊椎,側脳室拡大,水頭症 山本祐華
14.仙尾部奇形腫,リンパ管腫,その他 小澤克典・他
15.推定胎児体重計測と評価 鷹野真由美・他
16.長期予後も視野に入れたFGRの産科管理の新展開 高橋雄一郎
17.胎児水腫,胎児貧血 長﨑澄人・他
18.切迫早産,頸管長計測 大槻克文
19.21トリソミー,18トリソミー,13トリソミー 日高庸博
20.胎盤にみられる血腫・腫瘍の画像診断のポイント 秋葉直也・他
21.前置胎盤,臍帯付着部位,前置血管 仲村将光
22.癒着胎盤(分娩前・分娩後) 池ノ上 学
23.分娩後出血 長谷川潤一・他
第2章 生殖内分泌
1.子宮形態異常 後藤志信・他
2.子宮内膜症,稀少部位子宮内膜症 平田哲也
3.子宮腺筋症の画像診断 貴志洋平
4.子宮筋腫 小松篤史
5. 卵胞発育モニタリング 宮崎有美子・他
6.多囊胞性卵巣症候群の画像診断 馬場 剛・他
7.卵管疎通性 花田哲郎・他
8.採卵 中尾朋子・他
9.子宮内膜 赤嶺こずえ・他
10.子宮筋層蠕動運動 吉野 修・他
11.機能性囊胞,黄体囊胞,排卵・黄体,卵巣出血 岩佐 武・他
第3章 女性医学
1.静脈血栓塞栓症(VTE) 松尾 汎
2.骨粗鬆症 牧田和也
3.乳がん検診~マンモグラフィ~ 加藤剛志
4.乳がん検診~乳腺エコー~ 阿多亜里沙・他
5.骨盤臓器脱 本郷祥子
6.尿失禁 嘉村康邦
7.経静脈的腎盂造影,点滴静注腎盂造影(DIP) 清水史孝
8.動脈硬化の診断に使われる画像診断 篠原康一
第4章 腫 瘍
1.子宮肉腫 佐藤友美
2.LEGH(分葉状内頸部腺過形成) 米今知佐・他
3.子宮頸がん 加藤扶美・他
4.子宮内膜増殖症,子宮体がん 加賀谷由里子・他
5.良性卵巣腫瘍 松久保祐子・他
6.境界悪性卵巣腫瘍 竹内麻由美・他
7.卵巣上皮性悪性腫瘍 橘川奈生・他
8.胚細胞性卵巣悪性腫瘍 坪山尚寛・他
9.転移性卵巣悪性腫瘍 西岡瑛子・他
10.卵管がん・腹膜がん 畠中正光・他
11.中枢神経転移 松田雅純・他
索引
産婦人科領域にかかわらず画像診断検査は,単純X線撮影から,CT検査,MRI検査,PET/CT,また,産科領域では基本中の基本である超音波断層法など自分で検査して診断まで行うものから,放射線診断部に依頼して検査診断を行うものまで多岐にわたっている.多くの疾患では,そのいくつかを組み合わせて診断を行うことが多く,それぞれ検査法の長所,短所について十分な理解をしたうえで,検査依頼や施行を行う必要がある.これから産婦人科診療を学んでいこうとする専修医の先生はもとより,クリニックで日常診療を行っている産婦人科専門医の先生方も最新の画像診断検査の方法,原理を理解し,最新の画像診断技術を十分に駆使する必要がある.
本書は,日本全国の産婦人科診療にかかわる画像診断のエキスパートの先生方にお願いして最新の画像検査を網羅するとともに,周産期,生殖医療,女性医学,婦人科腫瘍の日常診療で遭遇する疾患の画像検査についても解説していただくこととした.本書を手にすることによって,それぞれの分野における多くの疾患の画像診断に加えて,疾患自体の理解が進むことが期待される.本書が医学生,研修医から専攻医,専門医,さらに看護師,助産師など産婦人科診療にかかわる多くの医療従事者の方に役立つ事を祈念して止まない.
「産科と婦人科」編集委員会(五十音順)
東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座 大須賀 穣
東京歯科大学市川総合病院産婦人科 髙松 潔
慶應義塾大学医学部産婦人科 田中 守
東北医科薬科大学産婦人科 渡部 洋