HOME > 雑誌詳細

雑誌詳細

診断と治療社 | 雑誌詳細:小児科診療

小児科診療

最新の情報からベーシックな知識までわかりやすくお届けします!

読者の要望にお応えすべくup-to-dateな特集を提供.内容の充実とわかりやすい解説に腐心しました.

一目で要点をとらえ,本文へ読みすすみやすいレイアウト.

「増刊号」・「特大号」を年各1冊発行.読者の厚い信頼に応える内容で日常診療に不可欠な情報満載.

連載「Photo Quiz」ではビジュアルに画像診断のポイントを解説.

2023年 Vol.86 No.10 2023-09-13

古くて新しい予防接種〜この10年で何が変わったか〜

定価:3,080円(本体価格2,800円+税)

冊 

電子版はこちらからご購入いただけます.
※価格は書店により異なる場合がございます.


(外部サイトに移動します)

(外部サイトに移動します)

ページの先頭へ戻る

掲載論文

序文  /石毛美夏 

Ⅰ.総 論
予防接種法と予防接種基本計画  /岡部信彦 
予防接種スケジュールと接種躊躇者・忌避者への対応  /峯 眞人 
接種に注意を要する場合と対応  /鳥居ゆか・他 
新規ワクチンの開発と展望  /中山哲夫 

Ⅱ.各 論
B型肝炎ワクチン  /乾 あやの・他 
インフルエンザ菌b型ワクチン  /菱木はるか 
結合型肺炎球菌ワクチン  /宮入 烈 
4種混合ワクチン,3種混合ワクチン,不活化ポリオワクチン  /星野 直 
ロタウイルスワクチン  /神谷 元 
BCG  /徳永 修 
麻疹・風疹ワクチン  /西村光司 
水痘ワクチン  /西村直子 
おたふくかぜワクチン  /多屋馨子 
日本脳炎ワクチン  /新井 智 
インフルエンザワクチン  /春日悠岐 
ヒトパピローマウイルスワクチン  /今野 良 
新型コロナワクチン  /森岡一朗 
その他のワクチン  /岡田賢司 

ページの先頭へ戻る

ねらい

石毛美夏  /日本大学医学部小児科学系小児科学分野

 小児科医は子どもの健康を守り成長を支援するなかで予防接種を行います.戦後から1990年前半までは社会防衛の観点が強く強制・義務接種で保健所などの予防接種会場で集団接種として行われていましたが,1994年からは国民の努力義務となりました.集団接種からかかりつけ医による個別接種に変わったことで,日常診療のなかで予防接種を行うようになり,すべての小児科医にとってより身近なものになりました.地域でかかりつけ医として開業している医師や保健所や地域保健センターなどで公衆衛生にかかわっている医師はもとより,高度医療機関で専門分野に特化して勤務している医師でも,患児とその養育者に対して予防接種の話をしない小児科医はいないと思われます.小児科医にとって,予防接種は単なる注射の手技ではなく,理論や背景まで含めた深い知識と現場での応用が必要とされる分野です.
 予防接種は感染症を予防する目的で行われるためその流行状況に影響されるのは当然ですが,新たなワクチンの開発・導入といった医学的な事情や,予防接種法や世論といった社会情勢の影響をうけて,日々変化していきます.以前はわが国では諸外国と比べて接種可能な予防接種の種類が少なく,予防接種制度や体制も改善の余地が多く,ワクチンギャップと揶揄されることもありました.現在では改善されてきていますが,今もなお課題は多く,変化の続く予防接種を養育者の理解のもとに児に安全に行い,社会として感染症の流行を防ぐためには,標準的な接種スケジュールや個々のワクチン情報の確認だけではなく,接種をさけるべき状況の理解や忌避者への対応,新規ワクチンの展望など,日々の知識の更新が不可欠です.
 2013年4月に予防接種法が大きく改正され,予防接種の総合的な推進をはかるために予防接種基本計画が策定されることが決められ,5年おきに見直されています.新型コロナウイルスの流行で少し遅れましたが,10年目の現在,2回目の見直しのための議論が行われており,今後が期待されるところです.
 大変革となった予防接種法の改正から10年経過し,現在の予防接種体制がわれわれ医療者にも保育者にも当たり前となった今,あらためて今とこれからの予防接種のありかたを考える一冊となれば幸いです.
 最後になりますが,執筆の労をおとりいただきました先生方,本誌編集委員会の先生方に深謝いたします.

ページの先頭へ戻る

当社発行の雑誌は論文単位でPDFファイルのダウンロード購入
が可能です.詳細はメディカルオンラインへ            

2024年 Vol.87
No.11 特集/遺伝学的検査 Up to Date最新号
No.秋増刊号 特集/臓器別に斬る小児の感染症
No.10 特集/つながる内分泌学
No.9 特集/消化器関連検査を極める!
No.8 特集/公費補助制度を使いこなす!
No.7 特集/「食べる」ことをめぐる問題
No.6 特集/紹介医に伝えたい「腎炎・ネフローゼ症候群」
No.5 特集/それってほんとにITP?
No.春増刊号 特集/子どもの皮膚診療を極めるために
No.4 特集/新生児・乳児の感覚に寄り添う
No.3 特集/小児コロナウイルス感染症の現在地と小児医療に与えたインパクト
No.2 特集/米国の小児医療・卒後教育の現状と臨床留学への手引き
No.1 特集/小児疾患におけるアフェレシス
2023年 Vol.86
No.12 特集/微量元素とビタミンが子どもにとってなぜ必要か
No.11 特集/成長曲線を書こう
No.秋増刊号 特集/アレルギー疾患 最新治療と生活からの視点
No.10 特集/古くて新しい予防接種〜この10年で何が変わったか〜
No.9 特集/トリソミーのすべて:NIPTの時代に
No.8 特集/小児・AYA世代がん診療の現在と未来
No.7 特集/ポストコロナ,少子化時代:30年後の小児医療と人材育成
No.6 特集/小児の敗血症診療up to date
No.5 特集/研修医として今知りたい新生児の診療に必要な手技
No.春増刊号 特集/小児の治療指針
No.4 特集/知っておきたい小児炎症性腸疾患(IBD)
No.3 特集/これでよくわかる自己炎症性疾患
No.2 特集/全身をみて,腎・尿路疾患に気づく
No.1 特集/子どもと家族への心のケア
2022年 Vol.85
No.12 特集/医療情報の利活用 現在と未来
No.11 特集/感染症診療における迅速検査を知る
No.秋増刊号 特集/今考える,移行期医療
No.10 特集/食物アレルギー
No.9 特集/くわしく知ろう小児の機能性消化管疾患
No.8 特集/小児在宅医療をすすめるために
No.7 特集/血液・腫瘍疾患,急ぐべきときは「今」
No.6 特集/小児神経検査マニュアル
No.5 特集/研修医・専攻医・指導医のための小児科研修指南
No.春増刊号 特集/小児画像診断のコツ
No.4 特集/サイトカインストームと小児疾患
No.3 特集/症例から考える小児泌尿器疾患小児病院での私のみかた
No.2 特集/子どもの事故(傷害)いかに防ぐか
No.1 特集/基礎理論に基づいた小児漢方診療
2021年 Vol.84
No.12 特集/治療可能な先天代謝異常症を診断しよう!
No.11 特集/小児遺伝子疾患事典
No.10 特集/頭痛診療の基本から最新の知見まで
No.9 特集/おさえたい川崎病ガイドラインのツボ
No.8 特集/発生学から考えてみよう!小児の先天疾患
No.7 特集/小児栄養 UP to DATE
No.6 特集/統計的分析手法と研究デザイン
No.5 特集/乳幼児健診実践ガイド
No.増刊号 特集/〜エキスパートの経験に学ぶ〜小児科 Decision Making
No.4 特集/小児科医の疑問に答える!子どもと新型コロナウイルス
No.3 特集/災害時の小児医療〜災害の経験を今後に活かす〜
No.2 特集/新ガイドラインの理解を深める 新生児マススクリーニング
No.1 特集/学童期の神経疾患のファーストタッチから専門診療へ
2020年 Vol.83
No.増刊号 特集/症候・疾患からみる小児の検査
2019年 Vol.82
No.増刊号 特集/小児の診療手技